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カレーに合うワイン|スパイスと好相性なペアリング5選

「カレーの日はワインを諦めている」——そんな方、意外と多いのではないでしょうか。スパイスの刺激が強いカレーはワインと合わせにくいイメージがありますが、実は品種と合わせ方さえ押さえれば、驚くほど楽しいペアリングが待っています。

この記事を読めば、欧風カレーからスパイスカレーまで、今夜のカレーにぴったりの一本が見つかるはずです。ワインエキスパート・SAKE DIPLOMAの資格を持つ私が、分かりやすくご紹介します。

なぜカレーとワインは合うのか

スパイスの「香り」とワインの「香り」は同じ土俵に立てる

カレーのおいしさの柱は、複数のスパイスが重なり合って生まれる奥深い香りです。クミン、コリアンダー、カルダモンといったスパイスには、実はワインにも共通するアロマ成分が含まれています。たとえばゲヴュルツトラミネールという白ブドウ品種の名前には、ドイツ語で「スパイス」を意味する「ゲヴュルツ」が入っているほどで、ライチやコリアンダーに似た香りを持ちます。つまり、香りの共通点で橋を架けるのがカレー×ワインの基本戦略です。

もう一つ大切なのが辛味への対処です。唐辛子の辛さはアルコールで増幅されやすいため、アルコール度数が高すぎるワインは要注意。また、口の中がヒリヒリしているときに渋み(タンニン)の強いワインを飲むと、渋さが際立って不快に感じることがあります。逆に、やや甘みのあるワインや果実味が豊かなワインは辛味をやわらげる効果があり、スパイスの風味を引き立ててくれます。

カレーに合うワインのペアリング3パターン

パターン① アロマティックな白ワインでスパイスに「同調」

ゲヴュルツトラミネールやリースリングなど、華やかな香りを持つ白ワインはスパイスとの同調効果が抜群です。やや甘口〜中辛口のタイプを選ぶと、辛味をまろやかに包み込んでくれます。バターチキンカレーやグリーンカレーなど、クリーミーで辛さが穏やかなカレーに特に向いています。

パターン② 果実味たっぷりの赤ワインで「包み込む」

欧風カレーやキーマカレーのように、肉の旨味がしっかり感じられるカレーにはミディアムボディの赤ワインが好相性です。渋みが穏やかで、ベリー系の果実味が前面に出る品種を選ぶのがコツ。果実の甘みがスパイスの辛味を受け止め、肉の旨味とワインのコクが重なり合います。

パターン③ 泡やロゼで「リフレッシュ」

スパイスカレーのように刺激の強いタイプには、スパークリングワインの泡が痺れた舌をリセットしてくれます。ロゼワインも、白の爽やかさと赤の果実味を兼ね備えているため、多種多様なカレーに対応できる万能選手です。

カレーに合うワインの選び方のコツ

ラベルのどこを見ればいい?

カレー用ワインを探すとき、まず確認したいのは品種名です。白ならゲヴュルツトラミネール、リースリング、ヴィオニエ。赤ならジンファンデル、グルナッシュ、ガメイ。これらの品種名がラベルにあれば、カレーとの相性はかなり期待できます。

次に見るのは「辛口」「やや甘口」などの味わい表記 。辛いカレーほど、やや甘みのあるワインが緩衝材になります。裏ラベルに「残糖」や「甘辛度」の表記があれば参考にしましょう。

最後にアルコール度数です。13%以下のワインは辛味との衝突が起きにくく、食事を通して快適に楽しめます。

カレーに合うワインおすすめ5選

① コノスル ゲヴュルツトラミネール ビシクレタ レゼルバ〈アロマティック白タイプ〉

チリのコノスルが造る、コストパフォーマンス抜群のゲヴュルツトラミネールです。ライチやマスカット、バラの花のようなエキゾチックな香りが広がり、スパイスと見事に同調します。わずかに感じる甘みが辛味をやわらげてくれるので、グリーンカレーやバターチキンとの相性は格別。

ワイン初心者でも飲みやすく、「カレーにワインってこんなに合うんだ!」と実感できる入門の一本です。しっかり冷やして8〜10℃でサーブすると、香りが華やかに立ち上がります。

② E.ギガル コート・デュ・ローヌ ロゼ〈辛口ロゼタイプ〉

南フランス・ローヌの名門ギガルが造るロゼワインは、イチゴやサクランボのフレッシュな果実味と、プロヴァンスハーブのようなニュアンスが魅力です。辛口ながら果実由来のほんのりとした甘みがあり、トマトベースのカレーやシーフードカレーによく馴染みます。

ロゼは白と赤の良いとこ取りですから、「何カレーかまだ決まっていないけどワインは用意しておきたい」という場面にも頼れる存在です。10〜12℃に冷やしてどうぞ。

③ ダークホース レッドブレンド〈果実味リッチ赤タイプ〉

カリフォルニアのジンファンデルは、ブラックベリーやプラムの凝縮した果実味と、黒コショウのようなスパイシーなニュアンスを持っています。ダークホースはその名の通り「ダークホース的存在」を自負するブランドで、たっぷりの果実味がキーマカレーや欧風ビーフカレーの旨味と渾然一体になります。

渋みは穏やかでジューシーな味わいなので、カレーのスパイスとぶつかりません。15〜17℃のやや冷えくらいが飲み頃です。

④ トリンバック ゲヴュルツトラミネール〈アルザス白タイプ〉

フランス・アルザスの名門トリンバックが手がけるゲヴュルツトラミネールは、ライチ、白コショウ、バラの花びらの華麗なアロマが特徴の本格派です。コノスルよりも奥行きと余韻が長く、インドカレーやスリランカカレーなど、スパイスの層が複雑な本格派のカレーにも負けないスケール感があります。

一口含むと口の中でスパイスの香りとワインのアロマが万華鏡のように混ざり合い、ペアリングの醍醐味を堪能できます。10〜12℃が適温です。

⑤ ランブルスコ・ディ・ソルバーラ セッコ(クレト・キアルリ)〈赤スパークリングタイプ〉

イタリア・エミリア=ロマーニャ地方の赤い微発泡ワインは、ちょっとユニークなセレクトです。チェリーやスミレの軽やかな果実味に、きめ細かい泡の爽快感が加わり、スパイスで火照った口の中を心地よくリフレッシュしてくれます。

セッコ(辛口)タイプを選べば甘すぎず、カレーの旨味を邪魔しません。普段ビールでカレーを楽しんでいる方にとっての「ワイン版ビール」とも言える存在で、泡と果実味のダブル効果でカレーが止まらなくなります。しっかり冷やして6〜8℃がベストです。

まとめ|カレーとワインのペアリングを楽しもう

  • アロマティックな白ワイン(ゲヴュルツトラミネール、リースリング)は、スパイスの香りと同調してカレーの奥行きを広げてくれます。

  • 果実味豊かな赤やロゼは辛味を包み込み、肉系カレーや万能な食中酒として活躍します。

  • 辛いカレーほど「やや甘口」か「泡」を選ぶのが失敗しないコツ。アルコール度数は13%以下を目安にすると安心です。

今夜のカレーに、ぜひワインを一本添えてみてください。「ビールしか合わない」という思い込みがきっと覆るはずです。

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この記事を書いた人:Tasterr
J.S.A. SAKE DIPLOMA / Wine Expert。全国でお酒のイベントを開催し、これまで7,000人以上にお酒を注いできました。旅を通して、その土地ならではのお酒との出会いやペアリングを楽しんでいます。プロフィール [EN]
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