ズレの“密度”で読みやすさは変わる
先日、Xでこんなポストをした。
小説家になろうとカクヨムにアカウント作りました!
— ぱきら| 脳が焼ける構造 (@pakira6212) April 18, 2026
当分は短編をいくつか置いていく予定です。
あと、#RTした人の小説を読みにいく みたいなこともやろうかなと思ってます。
読むのも書くのも、構造で遊ぶ方向でいく。
三十作品ほど読んだ。
その中に、
「悪くないのに刺さらない」作品があった。
その多くが、冒頭で設定を作者が説明したり、キャラが自分の内面を自分で話してしまっていて、くどくなってしまっていた。
必要な情報のはずなのに、その説明自体が私にはノイズに感じられたのだ。
最初は書き方の問題かと思ったが、たぶんそうではない。
説明しても成立している場合もあったからだ。
だからこれは、書き方ではなく“構造”の問題だと思った。
なぜ、同じように説明しているのに
「読めるキャラ」と「くどく感じるキャラ」がいるのか。
これは、単に文章量の問題ではなく
そのキャラが持っている“ズレの密度”に依存している。
ズレが強いキャラは、思考や説明をそのまま出しても成立する。
なぜなら、読む側がそのズレを追うことで興味が維持されるからだ。
一方で、ズレが弱いキャラは
同じように思考を出すと「ただの説明」になり、
読みづらさに直結する。
つまり問題は
「どれだけ説明しているか」ではない。
説明の価値は「ズレを運んでいるか」で決まる。
思考を削るべきか残すべきかは、
この“ズレの密度”で判断できる。
同じ構造でも、成立するかどうかが分かれるのはここだ。
たとえば、自分の作品で言うと「ハルモン」は、
ズレが強いため思考をそのまま出しても成立するタイプだ。
こうしたキャラは、説明そのものが「ズレの提示」になるため、
読者の興味が途切れにくい構造になる。
※実例として、ズレが強いキャラの場面はこちら↓
(読むと「説明がズレとして機能している」感覚が掴める)
逆にズレが弱いタイプは、
「状況をそのまま説明するだけのキャラ」
「感情と行動が一致しすぎているキャラ」
などである。
このようなキャラは、そのまま書くとノイズになりやすいので、極力削った方が良いと考える。
ここまで読んで、
「自分の作品はどっちなんだろう」と思った方へ。
ズレの密度は、書いている本人ほど判断が難しい部分だ。
同じ“説明が多い”でも、
成立しているケースと、削った方がいいケースは明確に分かれる。
構造と関係性の視点から整理すると、
どこが原因で読みづらさが出ているのか言語化できる。
ズレの密度は、書いている本人ほど判断が難しい。
だからこそ、実際の作品をどう整理するのかを見ると、
自分の状態も見えやすくなる。
▼実際に分析すると、こんな感じで整理される
※匿名・役割ベースで整理している
「悪くないのに刺さらない」は、説明の量ではなく構造の問題。
その正体は、“ズレの密度”だ。
そして判断基準はシンプルで、
その説明がズレを運んでいるかどうか。
これが見えると、「削るべき説明」と「残すべき説明」が分かれる。
だから、書き手は迷わなくなる。
何を削り、何を残すかは、
“ズレが運ばれているか”で判断できるからだ。
▼このnote全体の読み方はこちら
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