はじめての妊娠と流産。あの時の「もうムリ」が今も消えない|20代|結婚|妊娠|つわり|流産|不妊
※初妊娠と流産の後の長い不妊期間を経て、もう一度妊娠するまでの話を3回に分けて振り返ります。どうぞよろしくお願いします!
結婚して2ヶ月ほど経った頃、初めての妊娠がわかりました。
驚きと嬉しさがいっしょに押し寄せてきて、夫婦で喜び合いました。
両家の親も大喜びで、どちらの家にとっても初孫になることもあって、周囲はお祝いムード。
嬉しい反面、私自身はつわりがとてもつらく、心が折れそうな毎日でした。
ある日、つらさのあまりソファに寝転びながら、
天井を見上げて「こんなしんどいの、もうムリ……」と、心の中でつぶやいたことを今でもはっきり覚えています。
つわりの重さは人それぞれだと思いますが、
当時の私にとっては
経験したことのない苦しさが続く毎日で、
思わず音を上げてしまったのです。
数日後、ふとつわりが軽くなっていることに気づきました。
「少し落ち着いたのかな」と思いつつも、どこかで嫌な予感がしました。
妊婦健診の時、診察室のモニターに映ったのは、成長が止まったままの小さな胎嚢
医師は静かに「稽留流産」と告げました。
確かにそこには命があったはずなのに。
モニターの中で小さく丸く映るあの影を、今でもはっきりと思い出すことができます。
一応数日後にもう一度確認しましょうと言われ、その間は生きた心地がしませんでした。
ほんのわずかでも「もしかしたら…」という期待が捨てきれなかったけれど、再診でもやはり成長は止まっていて、掻爬手術を受けることになりました。
夫や親の前では気丈に振る舞いました。
「大丈夫、初期の流産はよくあることだし、私のせいじゃない」
そう何度も聞いたし、そう思いたかったんです。
けれど心の奥では、あのとき「もうムリ…」と思った自分の弱さが、赤ちゃんを遠ざけてしまったんじゃないかという気持ちが消えませんでした。
「こんな弱っちい母親のところには、まだ生まれられないなぁ」
そんなふうに赤ちゃんがそっと帰っていったような気がしたのです。
私には子どもを生む覚悟が足りなかったんじゃないだろうか…
後悔と情けなさがどんどん押し寄せてきました。
掻爬手術は全身麻酔で、あっけないほどすぐに終わりました。
目が覚めたときには、生理がある時のような身体に戻っていて、
でも、心の中は空っぽで、ただただ喪失感だけが強く残っていました。
この喪失感と、自分の心の弱さは、私の中でずっと消えることなく、
このあと何年も続くことになる不妊の期間にも、静かに影を落としていくことになります。
周囲の家族や友人は、あたたかく励ましてくれました。
「またすぐ妊娠できるよ、大丈夫だよ」
最初のうちはその言葉に救われました。
けれど時間が経ち、なかなか妊娠できない日々が続くと、その言葉は少しずつ、自分にプレッシャーをかける重たいものに変わっていったのです。
重い話になりましたが、
読んでいただきありがとうございました!
——次回は、不妊期間の心の揺れを少しずつ書いてみようと思います。
↓続きの話
