神様の経営論
vol.1689
毎日noteを書いているのですが、10年前までの私はそんな風な人間ではありませんでした。
そんな私にnoteを書くきっかけをつくってくださったのが、経営コンサルタントでプロセスデザイナーの柴田昌治さんです。
株式会社スコラ・コンサルトの創業者で、織風土改革コンサルティングの草分け的な存在だった方なのですが、最初は秘書の方から
「noteをやっているので、フォローしてあげてください」
と誘われたことで始めたのでした。
ちょうど初めてお会いしたのが、副社長になって2年目になりたての時期で、経営についても様々なアドバイスをいただいたことを思い出します。
「対話による組織変革」を目指す
柴田さんは、残念ながら2年前に他界されたのですが、一言でいうと
「人と組織の本音の対話から会社を変えることを追求した方」
という印象でした。
一般的なコンサルタントが戦略や数値、ロジックを重視するのに対し、柴田さんは
「会社が変わらない原因は人と関係性にある」
と考え、組織を機械ではなく人の集合体として捉え、社員の主体性や対話、関係性を重視されていたのです。
代表的な手法として知られるのが「オフサイトミーティング」。
これは、役職や立場を外して本音で話し合い、「気楽にまじめな雑談」を通じて本質的な課題を見つけていくアプローチです。
また、柴田さんは「プロセスデザイン」という考え方を重視し、正解を上から与えるのではなく、対話や関係性といったプロセスを設計することで、人が自ら考え変わる組織をつくることを目指していました。
代表作『なぜ会社は変われないのか』は35万部を超えるベストセラーに。
日本企業の変革論に大きな影響を与えています。
柴田さんの思想は
「人は管理しても変わらないが、対話すれば変わる」
という点に集約され、現在の心理的安全性や自律型組織といった考え方にも通じるものであり、組織変革の本質を人間の関係性に見出した実践者として評価されているのです。
「正解を上から与えるのではない」というのは、その後の私のリーダーシップ哲学に色濃く影響を与えています。
実際、日本を代表するコンサルタントでありながら、私のような若造にもフラットに接していただく姿が印象的でした。
とにかく、じっくりこちらの話を聞いてくださる。
というよりも、敬意を持って聞いてくださると言った方が正しいのかもしれません。
「衆知を集める」経営
部下の話に対して敬意を持って聞く経営者ということでいえば、「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助さんの名前が頭に浮かびます。
「衆知を集める」ことを重視。
一人の天才の判断よりも現場や若手を含めた多くの人の知恵を活かす姿勢を大切にしていたため、部下の意見にも真摯に耳を傾けていたと聞きます。
また、意見をすぐに否定するのではなく、まず受け止めてから判断するという姿勢を貫き、部下の主体性や意欲を引き出すことにつなげる。
「素直な心になったならば全てのものの真実が見える」。
これは、自分の思い込みや先入観にとらわれず、ありのままを受け止める姿勢があれば、物事の本質を見誤らずに判断できるという意味で、経営や人生の基本姿勢として語られています。
まさに「聴くリーダー」として経営を行っていたと言えるでしょう。
その聞くリーダー哲学のルーツを感じさせる話がプレジデントオンラインに載っていました。
〈President Online / 2026年4月9日〉
松下幸之助さんは、子どもの頃から病弱で、起業したのも会社勤めだと体がもたないので、自分のペースで仕事をしたかったからとのこと。
そして1933年、日本企業史上に残る革新的な経営システムを生み出します。
それが「事業部制」です。
ラジオ部門、電池部門、配線器具部門など各事業部に大幅な権限を委譲し、それぞれが独立採算で運営する。
とはいえ、そこは
「任せて、任せず」。
信頼はするが、丸投げはせず、しっかりと見守り、最適な方向に導くリーダーシップは、まさに理想です。
自分だけで頑張るのではなく、現場のアイデアや多様な視点、経験の違いといった組織全体の知恵を集めることで、より効率的かつ質の高い成果を生み出していく。
私も「衆知を集める」経営に少しでも近づくために、これまで以上に人間修行をしないといけないと思う今日この頃です…😅
あなたも「神様」になれる
…と、私のように日々、経営者として課題を感じながら、向上を目指している方も多いと思いますし、これから理想の経営者を目指す方もいらっしゃるでしょう。
そんな方々に耳寄りの情報があります。
何と!遊びながら「経営の神様」になれる方法があるみたいですよ〜🤔
PHP研究所が先週金曜日に「松下幸之助ゲーム 人生と経営の達人への道」を発売したのです。
〈OVO / 2026年4月9日〉
こちらは、松下幸之助さんの人生をボードゲーム化。
同社は稲盛和夫さんや孫正義さん、柳井正さんを始め、多くの企業家に影響を与えてきた松下幸之助さんという経営者の生き方を通じて
●自分の可能性を信じる心
●夢に向かって進む勇気
●変化に対応する人間力
●人のために尽くす喜び
を感じてもらいたいと語っております。
ちなみに、今回は第2弾とのことで、第1弾は2022年に企業研修用の「松下幸之助<理念経営>実践ゲーム」を開発。
社員セミナーや職場コミュニケーションのツールとして好評を得ていたそうです。
そして、その喜びの声の中から「子どもにもやらせたい」という想いを掬い上げ、第2弾のファミリータイプを発売。
対象年齢10歳以上とのことで、子どものうちから経営の神様教育を体験することができるようになったのです。
遊び方は、サイコロを振り、コマを進め、マスに止まって行動を選択するというシンプルなスタイルなのですが、その中で
●お金をどのように使うか
●リスクをどのように取るか
●成功や失敗から何を学ぶべきか
などを考えながら進めていくことができるとのこと。
ちなみに、このゲームは稼いだ金額の多さやゴール到達の早さ以上に重視されるのは「社会への貢献度」。
「利益は社会に貢献した報酬である」
という松下幸之助さんの信念に基づき、どれだけ多くの人を幸せにしたか、どれだけ世の中を豊かにしたかが、勝敗のカギを握るそうです。
もしも、「本当にゲームで経営が学べるの??」という思う方がいらっしゃったら
「万物すべてこれわが師」
という経営の神様の言葉を思い出していただけると良いでしょう😊
そして私は今日、柴田さんの記憶を辿りながら
「気楽にまじめな話をする」
という言葉を思い出しました。
今の自分に、ちょっと足りなかったことかもしれません。
この1年で、また1つ成長できるように努めて参ります🫡
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
