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帰省2 寺山ダム

もやもやした気持ちが、純粋にもやもやしたまま喉の奥に残っていた。祖母が不在の、片付いた部屋の雰囲気をそのまま飲み込んだはいいものの、飲み下せない。

いったん町までおりて、高原(たかはら)山に登っていく道に入り直す。アクセルを踏み込んで山道を進む。

寺山ダムは塩田ダムと違って渓谷の奥にあるため、下流側からダムの全景を見ることはできない。寺山ダムは水道用水も確保している。峠道の途中に立派な水道施設があった。
途中、何台かの専門的な自転車乗りを追い越した。何かのトレーニングでこの山を上っているのだろうか。

天端から下流側をのぞむ。塩田ダムと違い、渓谷が続いている。

塩田ダムよりも標高が高く谷間にあるため、風が冷たく、強い。

ダム湖。塩田ダムに比べてはるかに広大。

杉が多い。緑が黒々としている。ひたひたと波が音を立てる。

塩田ダムと同様、植物が岩肌を這い、山と一体化しようとしている。そんな中、非常用洪水吐が異様な存在感を放つ。

黒いのは雨で濡れたせいか、それとも元々黒いのかよくわからない。昔の不良学生の詰め襟を思い浮かべるほどのそそり立ちかたをしている。
河川の流量維持のためか、意外に下流の水がある。もしかして画面中央の正方形の建物は発電設備か?しかし高圧線がない。後で調べたところ、小規模発電設備があるようだ。ダムの施設で使用する電力をここで発電しているらしい。通称ESCO事業だ。ESCO事業も僕のもやもやを加速する。
自然越流式非常用洪水吐。こちらもしばらく越流した痕跡はない。

塩田ダムは矢板市の設備、寺山ダムは栃木県の設備ということで、規模が違うものの、なんとなく作りかたやたたずまいは同じ印象を受ける。

2つのダムを見て、少し体が冷えた気がする。
夜、皆で実家の近くの温泉に入り、芯まで冷えてしまった体はなんとか回復した。

塩田ダムと寺山ダムに行ってきたことを両親に伝えると、明日は寺山ダムの上にある八方ヶ原(はっぽうがはら)に行こう、という話になった。
見晴らしが良く、涼しく、ツツジが美しいと聞く。

帰省1 塩田ダムはこちら

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