帰省2 寺山ダム
もやもやした気持ちが、純粋にもやもやしたまま喉の奥に残っていた。祖母が不在の、片付いた部屋の雰囲気をそのまま飲み込んだはいいものの、飲み下せない。
いったん町までおりて、高原(たかはら)山に登っていく道に入り直す。アクセルを踏み込んで山道を進む。

寺山ダムは塩田ダムと違って渓谷の奥にあるため、下流側からダムの全景を見ることはできない。寺山ダムは水道用水も確保している。峠道の途中に立派な水道施設があった。
途中、何台かの専門的な自転車乗りを追い越した。何かのトレーニングでこの山を上っているのだろうか。

塩田ダムよりも標高が高く谷間にあるため、風が冷たく、強い。

杉が多い。緑が黒々としている。ひたひたと波が音を立てる。

塩田ダムと同様、植物が岩肌を這い、山と一体化しようとしている。そんな中、非常用洪水吐が異様な存在感を放つ。



塩田ダムは矢板市の設備、寺山ダムは栃木県の設備ということで、規模が違うものの、なんとなく作りかたやたたずまいは同じ印象を受ける。
2つのダムを見て、少し体が冷えた気がする。
夜、皆で実家の近くの温泉に入り、芯まで冷えてしまった体はなんとか回復した。
塩田ダムと寺山ダムに行ってきたことを両親に伝えると、明日は寺山ダムの上にある八方ヶ原(はっぽうがはら)に行こう、という話になった。
見晴らしが良く、涼しく、ツツジが美しいと聞く。
帰省1 塩田ダムはこちら
