「勉強じゃなくて、”勉強のやり方”を教えたかった」|第四章 「右が東」じゃ伝わらない。東西南北の覚え方?いや、「教え方」の話。
中学入学を控えた息子の個別指導に乗り出した父。
「一日15分」、都道府県の暗記からやり直した勉強は、一見順調に進んでいるように見えていました。
ところがここで、驚愕の事実が。。
息子は問題用紙を見ずに、「解答用紙の答え」を暗記するという、解答暗記をしていたことが発覚。
いやいや、この「お父さん塾」は、勉強ではなく勉強のやり方を教えるのが目的。
今ここで、やり方の間違いに気づけたのはむしろラッキーととらえて、軌道修正させたのが、前回のお話。
今回は、その続きのお話です。
今、どっち向きに座ってる?
地理の学習を進めていくうえで、
・関東平野
・関西地方
・東北新幹線
・日本最南端
などなど、東西南北の概念理解は欠かせません。
息子「日本最南端は・・・」
父「(よしよし、順調に覚えているな)」
と、以前よりは素直に「覚える」ことに専念できるようになった息子を見てちょっと安心していたのですが、ふとしたきっかけに、
父「いやいや、それはもっと西の方やろ」
息子「西??どっち??」
父「・・・・?いや、西。その地図だと、左のほう。」
息子「そういえば、西は左って言ってた気がする」
父「(北が上で書かれた地図なら西は左だけど、西=左ではない・・・)」
ちょっと嫌な予感が。
ひょっとすると、息子はまだ東西南北の概念があいまいで、即答できないのでは。。
恐る恐る聞いてみます。
父「今、どっち向きに座ってる?」
息子「あっち」
父「いやいや、方角で言うと?」
息子「ん?」
父「いやいや、こっち(我が家のキッチンのほうを指さす)が北だよね。じゃあ、今どっち向きに座ってる?」
息子「ん?」
間違いない、息子は東西南北がまだはっきり理解できていない。
父「そうか、じゃあ、学校は家から見て、どっちの方角にある?」
息子「・・・・右?」
いやいや、息子はちょっとどころか、東西南北という概念を、全く理解していない。
カムチャツカの若者がきりんの夢を見ているとき、なぜメキシコの娘は朝もやの中にいるのか
この「東西南北の概念の理解」、わからないでは済まされません。
この概念が理解できていないと、「極東」とか、「東南アジア」とか、社会の勉強自体ができないのでは、、
地名や地域名以外にも、東西南北の概念がないと、
・時差の計算ができない
・東西冷戦が理解できない
・地球の公転、自転が理解出来ない
・数学の問題でたかし君は、東へ西へ、反復横跳びのような運動をすることがある
・カムチャツカの若者がきりんの夢を見ているとき、なぜメキシコの娘は朝もやの中にいるのかがイメージできない
などなど、一般常識としても必須の概念ですが、中学校の勉強を理解するためにも必須の概念です。「そのうちわかる」「自然に身につく」ではだめです。
何としてもこの概念を「今」理解させる必要がある。
決して、
「何でこんなことも知らないんだ!」
と叱ってはいけません。
例えるなら、息子がスマートフォンだとして、まだ「方角の概念」というアプリがインストールされていないのです。
今まで、インストールする機会がなかっただけのこと。
「今」インストールすればいい。
息子に「方角の概念アプリ」をインストールする
何とかして、方角の概念を習得させたい。
暗記ではなく、体感で使いこなせるようになってほしい。
けど、教え方がわからない。。。
まず、白紙の上に例の北を指す三角のような方位記号を書いて、
「どっちが北?」
と聞いてみると、三角の頂点を指さして、
「こっち」
と答えました。
三角の頂点が北だということは、知っているようです。
ただ、
「北に向かって右が東」
という教え方では、理解が難しそうでした。
そこでやってみたのが、「体を使って覚える」練習。
まず、家の外に出て、息子を北の方角へ向かせました。
父「今向いてる方角が、北。OK?」
息子「うん。○○君の家のほうやね」
父「その状態で、右手のほうが東、左手のほうが西、後ろが南」
息子「そんなにいっぺんに覚えられない。」
父「じゃあ、まずは北と東だけ覚えよう。」
息子「うーん、、東は学校の方やな。よし、覚えた。」
何度かこっちが北、こっちが東を繰り返した後、息子の体を半回転させて、南向きにします。
父「北はどっち?」
息子「後ろ」
父「そう、正解。じゃあ東は?」
息子「左」
父「そう、正解」
こんな感じで、西、南も体を使って覚えさせました。
何となく、東西南北を「あっちのほう」という感じで理解し始めた息子。
これで、基本のインストール作業は終了。
あとは使いこなせるようになるまで、反復練習です。
今、どっち向きに座ってる?(再)
一度机に戻って。
父「今、どっち向きに座ってる?」
息子「東?」
父「そう、正解。じゃあ、キッチンはどっち向きにある?」
息子「北?」
父「そう、正解。じゃあ、お風呂に入っているとき、キッチンはどっち向きにある?」
息子「えーっと、、南?」
父「そう、正解。自分の場所が変わったら、キッチンの方角が変わったね。」
こんな感じで、方角の感覚を少しずつ理解させ、体感で使えるようにしていきました。
仕上げの練習は、「バーチャル登校」
家を出てから学校までの道のりを、「どっちの方角に曲がるか」だけで表現できるか。
出発時、玄関を西向きに出る。
南向きに曲がって通りまで出る。
東向きに曲がって、○○君の家の前まで行く。
北向きに曲がって、○○公園で○○君と合流する。
・・・
といった感じで、これを教室に入るまで続けさせます。
できるようになったら、下校編もやりました。
いままで、左右で認識していた曲がり角を、全て東西南北に置き換えさせたのですが、これは、息子の中でかなり有効な練習方法だったようで、練習の翌日には、方角の感覚はほぼマスターしているようでした。
そんなわけで、今回は、勉強でもなく、勉強のやり方でもなく、
「方角の概念」
のお話でした。
次回は、休憩時間をエンジョイする息子に、「休憩時間とは」を教えるあたりを書いていこうと思います。
執筆後記
この記事を書いていて、「偉そうなことを言っているが、父は東西南北の概念をいつ身につけたのだろうか」と気になって考えてみたのですが、もしかすると、「ドラゴンクエストというゲームだったのでは?」という仮説にたどりつきました。
このゲームでは、主人公のキャラクターに向きの設定がないので、街の人と会話するには、
「はなす」 → 「ひがし」
と、どの向きにいる人と話すのか、方角をコマンドで指定する必要がありました(笑)
このおかげで、ゲーム内のマップも自然に東西南北で認識していて、攻略本の「○○の街のひがしに△△の洞窟がある」的なものも、体感でバリバリに使いこなしていたと思います(笑)
また、サッカーや野球のルールもゲームで覚えましたし、規則性を見つけて攻略する楽しさなども、ゲームから学んだのではないかと思います。
そんなわけで、父はゲーム肯定派で、息子の「ゲームしたい!」は基本的にはOKのスタンスです。
(ただし、家庭内の秩序としてのルール決めは重要だと思います。)
余談が長くなりましたが、次回も、また1週間ほどで投稿できるように頑張ります。
次回は、「休憩時間」のお話です。
「ちょっと休憩」と言って動画を見始めたら、そのままダラダラ・・
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