【部下同士の対立】リーダーが“やってはいけない”NG対応と正しい対処法
1章:はじめに
チームマネジメントサポーターのNoriです。
「部下同士、対立など起こしてほしくない」
「ほんと、仲良くやってほしい」
──リーダーの皆さん、そんな風に思ったことはありませんか?
僕もかつて、心底そう願っていました。
対立が起きるたびにメンバーから相談され、
リーダーとしてのエネルギーを消耗し、
「またか……」と頭を抱えた日も少なくありません。
でも今は、こう思っています。
「対立こそ、チームが進化する兆しだ」
対立が起きるということは、 メンバーが自分の意見や価値観、欲求を出し始めた証拠。 つまり、“チームが本音で向き合い始めた”サインなのです。
対立が全くないチームは、本音のコミュニケーションをせず、建前、上辺のコミュニケーションに終始し、真の心理的安全性が築けません。
そのため、チームは、成長・進化しきれず、低調なパフォーマンスに留まってしまいます。
チームが成長・進化する過程では、メンバー同士が自分の欲求を出し合い、それを昇華していくプロセスが欠かせません。
本音でコミュニケーションが取れる関係に至るには、対立は“避けて通れない課題”なのです。
部下やメンバーが対立している!
これは、リーダーにとって
“見逃してはならない、大切な瞬間”です。
当事者同士は勿論、周りのメンバーもリーダーの言動を見ています!
逃げたら、一気に信頼を失いますし、うまく対処出来ず、禍根を残したら、チーム崩壊に繋がりかねません。
対立にどう向き合うかで、チームの成長は加速もすれば、減速もします。
それほど、リーダーの関わり方は重大なのです。
このnoteでは、 組織開発コンサルとしての現場経験と、 組織心理学の理論を掛け合わせて、 「部下やメンバー同士の対立にリーダーはどう向き合えばいいのか?」 というテーマに真正面から向き合っていきます。
無料パートでは、対立に対する“考え方”の部分を中心に。
有料パート(500円)では、実際にどう“対処”していくか、具体的なステップまでを詳細に解説していきます。
💡安心して読んでもらえるように、すべての有料noteは返金可能にしています。
2章:対立に対する基本的な4つの考え方
① 対立を歓迎せよ──それはチーム進化のサイン
1965年、タックマン博士が提唱した「チームの発達段階理論」をご存知でしょうか?
形成期(Forming):とりあえず集まってる段階
混乱期(Storming):ぶつかり合い、葛藤が起きる段階
統一期(Norming):新たな関係性やルールが確立される段階
機能期(Performing):本来の成果を出し始める段階
僕が初めてこの理論に出会ったとき、当時の自分のチームと重なりすぎて、思わず鳥肌が立ちました。
「これ、うちのチームそのまんまやん……」と。
特に“混乱期(Storming)”は、対立が表面化するステージ。
この時期をどう乗り越えるかで、チームの未来は大きく変わります。
まさに、進化できるかどうかのターニングポイント。
もし、まったく対立が起きないチームがあったとしたら……
それは、実はとても危険な状態かもしれません。
なぜなら、それはメンバーが
「どうせ言っても無駄」
「揉めたくないから黙っておこう」
と、“無関心を装っている”か、“本音を飲み込んでいる”だけだからです。
チームに多様な価値観や意見があるからこそ、葛藤は生まれます。
そして、その葛藤を乗り越えた先にこそ、**シナジー(相乗効果)**が生まれるのです。
② 対立の根っこにあるのは「リソースの争奪」
「なんであの2人、あんなに対立してるんだろう……?」
職場で、そんな場面を目にしたことはありませんか?
心理学的に言うと、対立とは“リソース(資源)”の奪い合いから発生します。
人間は本能的に、自分が持っているものを奪われたくない。
そして、足りないものは手に入れたいと思っています。
つまり、「怒り」という感情は、リソースに対する“反応”でもあるのです。
たとえば──
自分の役割が他の人に奪われそうになったとき
意味のない業務が発生し、時間という資源を奪われると感じたとき
その状況を許せば、自分の評価が下がると感じたとき
こうした「リソースを失うかもしれない」という不安が、怒りとなって湧き上がり、対立という形で表面化していきます。
これ、僕自身も何度も経験してきました。
「メンバー同士がぶつかっている背景には、“恐れ”と“欲求”があるんだ」
そう気づいた瞬間、リーダーとしての視点が大きく変わったのを覚えています。
③ 頻発する対立は、リーダーの“圧”かもしれない
もしチーム内で、あまりにも頻繁に対立が起きているとしたら──
その原因は、リーダーである“あなた自身”にあるかもしれません。
実は、過度なプレッシャーは、脳の「前頭前野(ぜんとうぜんや)」の働きを弱めることが分かっています。
前頭前野は、感情や衝動をコントロールする司令塔のような場所です。
そこがうまく働かなくなると、不安や怒りといった感情が暴走しやすくなり、ちょっとした刺激で対立が表面化してしまうのです。
もちろん、適度なプレッシャーがパフォーマンスを高めるのは事実です。
ですが、“圧のかけすぎ”は、確実にチームの生産性を落とします。
僕にも、思い当たる経験があります。
数字への焦りから、メンバーに対して厳しくプレッシャーをかけ続けた時期。
その結果、些細なことでメンバー同士が揉め、チームの雰囲気はギスギスしていました。
「なぜ、こんなに対立が多いんだ……?」
そう悩んだ末に気づいたのは、
"チームに火種をまいていたのは、自分だった"という事実でした。
リーダーの「圧」は、使い方を誤れば、
メンバーとの間に“見えない壁”を生んでしまいます。
圧は、一歩間違えれば“敵”を生む。
だからこそ、要注意なのです。
④ リーダーの役割は、対立の“仲介”ではない
「え?対立って、リーダーが間に入って解決すればいいんじゃないの?」
──そんなふうに思う方もいるかもしれません。
でも、それは“最終手段”にすぎません。
そもそも、葛藤や対立などの人間関係の問題は、
基本的に“当事者同士でしか解決できない”ものです。
「じゃあ、リーダーは何もせず、放っておけばいいんですか?」
そんな声も聞こえてきそうですが──
それもまた、違います。
なぜなら、対立は“一度きりの出来事”ではなく、
チームにいれば何度でも起こる“構造的な現象”だからです。
だからこそ重要なのは、
リーダーがすべてを解決しようとすることではなく、
“対立の扱い方”をチームに教えていくこと。
具体的には、
対立を自力で乗り越えるためのコミュニケーションスキル
感情の扱い方
合意形成の進め方
こうした技術を、メンバーが少しずつ体得していけるように導くこと。
それこそが、リーダーの本当の役割だと、僕は思っています。
この先は実践編へ|“対立を乗り越える技術”
ここまで、対立に対する“基本的な考え方”をお伝えしてきました。
「対立をどう捉えるか」が変わるだけでも、
チームの景色は驚くほど変わります。
そして、ここからはいよいよ実践編(有料)へ。
対立が起きたとき、まず何を見極めるか?
リーダーはどのタイミングで、どんな関わり方をすればよいのか?
そして、どんなステップで“本音の対立”を“協働”へと昇華させていくのか?
僕自身が、数々の現場で試行錯誤を繰り返してきた中で見えてきた
「対立の3ステップ対応法」と「コーチング6ステップ」──
その全てを、ここからお伝えしていきます。
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