共感を目指すな! | 部下の話の聴き方
チームマネジメントサポーターのNoriです。
今回は、リーダーにとって永遠のテーマとも言える──
「部下やメンバーの話をどう聞くか?」についてお話します。
そして、あえて挑戦的な切り口でお届けします。
「共感を目指すな!」
そう聞いて、
「いやいや、共感は大事でしょ」
「何を言ってるんだこの人は?」 と思った方、正解です。あなたは健全です(笑)
でも、ちょっとだけ続きを読んでみてください。
なぜこんなことを言うのか、きっと腑に落ちるはずです。
1.はじめに|なぜ「共感」がしんどくなるのか
最近、こんな声をよく聞くようになりました。
「パワハラって言われた胃から、部下にどう指摘すればいいか分からなくて…」
「今の時代、共感してあげないとダメですよね?」
「納得してないけど、一応共感してるフリして承認してます…」
共通するのは、「共感しないといけない」というプレッシャーです。
つまり、共感という言葉に縛られて、 「本音ではない態度」を取り続けてしまっているリーダーが増えているのです。
もちろん、共感は大切なスキルです。
でもそれが「義務」や「演技」になってしまった瞬間、 リーダーシップも、コミュニケーションも、本質からズレていきます。
そこで今回、あなたに提案したい新しい視点が、こちらです。
「共感」よりも、「理解」を目指そう。
結論:共感を目指すのではなく、「理解」を目指せ!
リーダーとしてまず目指すべきなのは
「共感される人」ではなく、「理解する人」になることです。
なぜなら、「共感」は一歩間違えると“同調”になり、相手の考えや感情を鵜呑みにしてしまうリスクがあるからです。
では、「理解する」とはどういうことか?
2.共感と理解はどう違う?─他者理解の4段階
他者理解には4つのレベルがあります。
1. 評価的理解
相手の内面を知らずに、見た目や第一印象だけで判断する理解です。
「この人、優しそう」
「冷たそうなタイプかな」
僕の母親もよく言っていました。
「人は見かけによらないのよ!」
「わかったー!」
……舌の根も乾かぬうちに、「でも、危ない人にはついていっちゃダメよ」
…いや、どっちやねん(笑)
つまり、第一印象に基づく理解は浅いということですね。
2. 分析的理解(検事的理解)
これは、相手に関する情報を集めて、論理的に組み立てて理解する方法です。
いわば「質問攻め型」です。
「どこ住んでるの?」「年齢は?」「家族は?」「趣味は?」
職質のような質問攻めです(笑)
でも、そんな質問に答えて…
「あ〜すごく理解してもらえた!」
とは、普通なりませんよね。
でも、新しいメンバー加入時、結構やりがちなやつです。
「出身どこ?」「関西です」→(きっと、おもろいやつだな)
「兄弟は?」「一人っ子です」→(わがままかも)
「趣味は?」「バンドやってます」→(チャラそう)
「よし、よくわかった!」──いや、全然わかってない(笑)
情報を並べて「分かったつもり」になっているだけ。これも浅い理解です。
3. 同調的理解
これは、相手の意見にそのまま合わせてしまう理解です。
自分の立場を変えることなく、ただ「そうですね」と同意してしまう。
そして厄介なのは──
この同調的理解を「共感」だと勘違いしている人が非常に多いということです。
たとえば、こんなやり取り。
Aさん:「Bさん、私の依頼を後回しにしてるんです。ひどいですよね?」
リーダー:「ひどいですね」
……これが同調です。
一見、Aさんに寄り添っているように見えますが、実は一方の主張を無条件に肯定しているだけの状態です。
この聴き方には、重大なリスクが潜んでいます。
なぜなら──
その場では安心感を与えたつもりでも、後日、Bさんからこう言われるかもしれません。
「リーダー、Aさんに“私がひどい”って言ったんですね?」
── チームの信頼バランスが、一気に崩れる瞬間です。
同調的理解は、感情に寄り添う“ふり”をして、
結果的に対立構造を強めてしまう可能性があるのです。
4. 共感的理解
共感的理解とは、相手の立場に立ち、その人の感情を感じ取り、言葉にして確認することです。
つまり、ただ「わかるよ」と言うのではなく、
相手が感じている世界を想像し、その感情を“代弁”してみる
先ほどの例で見てみましょう。
Aさん:「Bさん、私の依頼を後回しにしてるんです。ひどいですよね?」
リーダー:「Aさんは、Bさんが依頼を後回しにしていることを“ひどい”と感じてるんですね」
このように、相手の感情そのものを受け取り、それを丁寧に言葉にするのが共感的理解です。
重要なのは、相手が感情を明確に口にしていなくても、態度や雰囲気、言葉のニュアンスから感情を“推測”して確認するという点です。
たとえば:
リーダー:「Aさん、怒ってるというより、どこか“悲しそう”にも感じたんですが……どうですか?」
Aさん:「……そうなんです。怒りというより、悲しさが強いです」
このようなやりとりができると、
相手は「本当にわかってもらえた」と感じ、関係性は深まっていきます。
ここまで聴き分けられるようになれば──
リーダーとしての“聴くスキル”はかなり上級レベルです!
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