「長万部」と「網走」の「かにめし」のちがい
結論
毛ガニの風味を最大限に活かすアプローチが異なる。
6月22日は「かにの日」
6月22日は、かにの日です。「かに道楽」が、1990年制定しました。星座占いの「かに座」は6月22日が始まること、日本語の50音では、「か」が6番目、「に」が22番目に来ることから、6月22日にしました。
カニをPRすることが、大きな目的です。かに道楽では、スピードくじというお得なクーポンなど、イベントが予定されています。
カニについて、以前、北海道で食べられている4大カニについて話しました。こちらをお読みください。
2025年かにの日は、北海道で食べた駅弁
2025年のかにの日は、北海道で食べたかにめし駅弁について話します。北海道の東西で、「かにめし」という同じ名の駅弁が販売されていました。「何が違うのか?」気になりましたので、買って食べました。
長万部駅のかにめし
長万部町は、函館方面から、小樽、札幌方面の函館本線、室蘭、苫小牧方面の室蘭本線に分かれます。北海道新幹線が札幌まで延伸されると、停車駅になります。北海道新幹線延伸により、駅も改築されますので、今の駅舎は数年後には解体される見通しです。

長万部町の名物は、毛ガニです。長万部町は、噴火湾に接しています。噴火湾では、毛ガニが7〜8月、旬を迎えます。長万部町のマスコットキャラクター「まんべくん」のモデルも毛ガニです。

長万部駅の名物は、かにめしです。長万部のかにめしは、かなやが発祥とされています。戦後、食糧難により、ご飯の代わりに目の前の海で大量にとれる毛ガニを茹でて敷き詰めて駅弁として販売しました。毛ガニのとれる夏しか提供できなかったため、年中毛ガニを味わえるように、1950年、かにめしが誕生しました。現在では、かなやなど、5社で製造販売しています。
かなやのかにめしは、毛カニのほぐし身を炒って水分をとばし、カニの旨味、香りを凝縮させます。炒ってから、甘辛く煮つけたものが、ご飯の上に敷き詰められています。
べっ甲色に染まったカニのじゅうたんが広がります。真っ白の茹でた毛ガニが雲のように浮かんでいました。錦糸玉子、グリンピース、しいたけも乗せられていました。海苔の佃煮、缶詰みかん、赤大根の漬物もついていました。
かにめしは、甘辛く、かにの風味も濃厚でした。毛ガニが主役のかにめしでした。


休憩室で味わえる駅弁
鉄道好きの社長が作った休憩室で食べました。休憩室のなかは、1960年代の函館本線を走る機関車の貴重な映像が上映されていました。名前の通り、全席自由席の休憩室でした。電車の中に入ったような空間でした。

網走駅のかにめし
網走市はオホーツク海側にあります。網走はオホーツク海側の観光の拠点にされています。釧路方面から知床斜里経由で釧網本線とつながっています。西に進むと、北見市、旭川市にも繋がります。
1月下旬〜3月、流氷がやってきます。流氷を求めて世界中から人々がやってきます。

網走駅構内、駅横のモリヤ商店で駅弁を購入できます。モリヤ商店の名物も、かにめしです。
網走のかにめしは、長万部と同様、毛ガニを使用しています。カニ本来の風味を最大限活かすため、ご飯は、カニの煮汁と少量の醤油だけ加え、しっとりふっくらと仕上げています。ご飯、カニフレークの上に錦糸卵、しいたけの甘露煮、昆布の佃煮をのせます。真っ赤な紅しょうが、自然な色のたくあんも乗っていました。
ご飯、具材それぞれが、カニの味と風味を引き立てる絶妙な味のバランスを探し当てた逸品です。最初に塩味を感じ、後から甘味がきました。はかなく甘さが消えていきます。


冬だけの豪華な駅弁も販売されていた
北海道のかにめしと言えば、カニの身を酢飯の上にのせたシンプルな丼です。モリヤでは、冬限定で、タラバガニを贅沢に敷き詰めたタラバガニちらしが販売されていました。かにめし2杯でも足りない価格でした。
御飯の上に、茹でたタラバガニ、醤油漬けのイクラを乗せていました。タラバガニは、筋繊維の太さ、甘味が感じられました。イクラの醤油漬はほどよい塩加減で、醤油が無くても塩味が感じられました。

今回は、北海道の東西で販売されていた「かにめし」を食べ比べました。同じ駅弁でも、にていたり、全く別の料理なことはあります。それを比べることも旅の楽しみの一つです。
参考文献
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