見出し画像

YouTubeを始めて300万円失った話

YouTubeを始めてから、1年3ヶ月で300万円から400万円ほど失いました

その理由は単純明快。僕がフリーランスだから。

フリーランスは基本的に、仕事を受ければ受けるほど収入が増える構造です。しかし、僕はほぼ毎日投稿のYouTube運営を始めたことで、毎日動画編集だけで3〜4時間をかけるようになり、従来のペースでは仕事を受けることができなくなりました

もしYouTubeを週に1本、月に1本といったゆるいペースでやっていれば、そこまでのダメージはなかったでしょう。

しかし、僕はYouTubeに時間を投資する道を選びました。

その結果失ったものや、得たもの、学んだ教訓をこの記事でシェアしたいと思います。(照沼健太)

ほぼ毎日投稿がもたらしたもの

ありがたいことにチャンネルは開始から2日程度で登録者1,000人を突破し、収益化までの道のりはわずか1ヵ月ほどでした。

それでも、再生数が伸びる動画ばかりではありません。何時間もかけて作った動画が思ったほど伸びないときは、さすがに落ち込んでしまいます。

しかし、コメントでのみんなの反応や、少しずつ育っていくチャンネル登録者数に励まされながら、地道に動画を上げ続け、約1年3ヶ月でチャンネル登録者数5万人を達成することができました。

この記事で初めて僕たちを知ってくれた方も多いと思いますので、簡潔に説明しますが、僕たち「てけしゅん」は2人組で、相方のしゅん君は会社員であり、僕たち二人の仕事スタイルの違いは、とくにこのnoteでは大きな価値を生んでいます。

しかし、YouTubeに関して言えば、僕がフリーランスでなければこの記録を達成することはできなかったと思います。

これは決して自分の功績を誇るものではなく、「これからYouTubeにシフトしたい」と考えている方への心からのアドバイスです。

減っていく資産、消えていく自由時間

写真:照沼健太

僕は法人成りをしているフリーランスです。

数年前にとある大企業と仕事をする際、契約の都合上でしかたなく社員が自分しかいない「一人会社」を作って、それをそのまま維持し続けています。

YouTubeを始めてから数ヶ月で、その会社に蓄えていた資金は足りなくなり、何度も個人の口座から会社口座へ振り込みを行うハメになりました。

気がつけば、トータルで300〜400万円ほどの資産が溶けていきました

けれども、大きく資産を減らしながらも続けられたのは、ひとえに視聴者の皆さんのおかげです。

最初に動画がバズったとき、登録者数が10,000人を達成したとき、先日チャンネル登録者が50,000人を超えたとき、そして再生回数が1回増えたり、一つ一つのコメントをいただいたりするたびに、大きな達成感を得ています。

そうやって多くを失いながらでも、僕はYouTubeに時間を注ぎ続けました。

シンプルに「後悔」はまったくありません。何かを成し遂げるためには、どうしてもリスクを負って投資しなければならないし、YouTubeにはその価値があると思っているからです。

日々タイムリミットは迫る。新たなメディアへの移行期限

僕は、編集者・ライターとしてテキストメディアに長らく携わってきました。

しかし、これまで幾つかの記事で書いた通り、既存メディアへの依存はリスクでしかありません。

まずはフリーランスから順に、近い将来多くの同業者が職を失う可能性があると考えています(というか、もう失い始めています。みんな少しずつ削られていっています)。

でも実際は、なかなか新しい一歩を踏み出す人は少ない。だからこそ僕は“自分が先にやってみせる”ことで、何かしらの道筋を示したいと思ってもいます。もちろん、一番大きな原動力は「このままではやばい」という危機感ですが、それと同時に“同業者への親愛の念”も、間違いなくあります。

正直ここに関しては、しゅん君と完全に同じ感覚を共有できているわけではないと思います。専業でこの世界で生きてきたからこその、危機感と名残惜しさが、僕の中に満ちています。

YouTubeにはとにかく時間が必要

写真:照沼健太

YouTubeを本格的に始めようとするなら、何より必要になるのは時間です。台本づくりや企画立案、撮影、編集、サムネイル作成――最初の頃は何をしても時間がかかります。フリーランスにとって「時間をかける」ということは、「その時間で稼げたはずのお金を捨てる」ようなもの。

それが、僕にとって実際に数百万円の損失につながりました。

もちろん、お金が潤沢にあれば外注することで時間を買えます。

しかし、僕らのような長尺動画の編集を外注するのなら、1本あたり1〜3万円くらいはかかるでしょう。毎月20本出すとしたら、それだけで相当な金額になる。それを数ヶ月、あるいは数年単位で耐えるのは、個人ではかなり厳しいものがあるでしょう。

(逆に言えば、出版社やWebメディアを運営している会社は、今の利益を減らしてでもそうした手を打つべきです)

痛感した「デジタルスキル」の重要性

そんな状況で僕らを救ったのは、基本的なデジタルスキルです。

幸いにも僕は、美大でデザインを学んだ経緯があり、動画編集や撮影技術に関する基本的な経験を持っていました。

だからこそ「自分が動けば、動画を作れる」環境を整えられました。

ここは本当に大きいポイントで、多くの同業者の方々にぜひ真似してほしいと思っています。

「真似?どうやって?」と思うかもしれませんが、デザインスキルや動画編集スキルは、プロ並みでなくても“最低限”を身につけるだけなら、そこまで時間はかかりません

自分である程度できるようになる。これが超重要です。

これからの展望と、“同業者”へのエール

まだまだ僕たちはYouTubeから得られる収益が十分とは言えません。

それでも「ある程度のラインまでは到達できた」という自負があります。

ここからはさらに新たなメディア像の模索とチャンネルの成長を加速させていきたいと思っています。

そのためには、何より多くの方々に動画を見てもらうこと、そして必要とされる情報を提供し続けることが大切だと考えています。

そして、同業者の皆さまへ。

実際に、数百万円の資産を失うほどフルコミットしなければいけないかと言われると、必ずしもそうではありません。僕らはかなり最短ルートでここまで来たようにも見えますが、それでも試行錯誤しながら遠回りをした部分も少なくないと思っています。

だからこそ、これを読んでくださっている同業者の皆さんには、僕らの失敗をなるべく回避し、僕らの成功事例(といえる部分)を真似していただいて、よりスムーズに結果を出してほしいと思っています。

最後に

YouTubeを見てくれている皆さん、そしてこのnoteを読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます。おかげさまでチャンネル登録者が5万人を超えるところまで成長できました。

始めてまだ1年ほど、いろんな壁にぶつかりながらもここまで来られたのは、間違いなく皆さんのご視聴・応援のおかげです。

また、同業者の皆さんにはぜひこのnoteをフォローしていただきたいと思います。まだ始めて2ヶ月ほどですが、YouTubeやその他のメディア運営に関するノウハウや情報を共有していますし、今後もさらにその詳細なフレームワークづくりからノウハウ、失敗例などをご紹介していきます。ぜひ参考にしていただければと思います。

何かを変えるには、何かを手放さなければいけない。

僕の場合は、それが数百万という“お金”と、それを稼ぐための“時間”でした。

でもその代わりに、得られたものは現時点でもあまりにも大きい。

新しい仕事の可能性と、新しいメディアの手応え、そして応援してくれる視聴者さんや読者さんとのつながり――。まだまだ道半ばですが、ここからどう回収し、どう伸ばしていくかを模索しながら走り続けたいと思います。

今後とも、よろしくお願いします!

※3月9日(日)19時〜ライブ配信行います。よければぜひご覧ください!

(照沼健太)

僕たちてけしゅんと映画・音楽ジャーナリストの宇野維正さんで、3月29日(土)にイベント「世界もメディアもカルチャーも変わったこの時代をどうワクワク生きるか」を開催します。会場のほか配信でもご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください!


いいなと思ったら応援しよう!

てけしゅん いただいたチップはより良いコンテンツ制作に使わせていただきます!