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2時間で3本「オリジナル原稿」を書く方法。

──しゃべって、整えて、書きあげる。

これまでこのnoteでは「新時代の音声入力」への注目を何度か紹介してきました。

その後も色んな音声入力スタイルやアプリを試していますが、音声入力には大きく2種類あると思うようになりました。それは…

  1. デスクに向かう音声入力

  2. 移動しながらの音声入力

です。

言ってみれば「静的な音声入力」「動的な音声入力」。些細なことのようでいて、実践してみるとこの二つは大きく根本から異なることがわかります。

写真:照沼健太

この分類についてはまた別の記事で解説するとして、今回のテーマは「2時間で3本『オリジナル原稿』を書く方法」です。

オリジナル原稿とはつまり、「○○についての記事を書いて」とChatGPTに投げて出力されるような原稿とは根本的に異なる、「独自の価値ある文章」であり、ここではさらに「商用文章として通用するプロの文章」とします。

(「○○についての記事を書いて」とChatGPTに投げて出力される文章に独自の価値がない理由については、以下のOpenAIサム・アルトマン推薦書籍で「AIの基本」を学んでいただければよくわかるかと思います。あらゆるAI活用における基本的な考え方を知れる書籍です)

さて「2時間で3本『オリジナル原稿』を書く方法」で活用するのは、移動しながらの音声入力=動的な音声入力です。

デスクに向かう音声入力でも2時間で3本は可能ですが、移動しながら音声入力することで、同じ時間をかけてより多くのことができるようになります。「新時代の音声入力」のメリットを強く感じるために、まずこのやり方を試してみましょう。

照沼健太
編集者・ライター・YouTuber。テレビ東京やNetflixのメディア運営、レディオヘッドら数々のアーティストのCD封入解説文、HIKAKIN、米津玄師、押井守、藤本タツキなどのクリエイターや多くのビジネスパーソンの取材を担当。2023年末からはYouTubeチャンネル「てけしゅん音楽情報」を運営(2025年2月末時点でチャンネル登録者数約5万人)。

音声入力×生成AI×感性によるフィルタリング

写真:照沼健太

「新時代の音声入力」に欠かせないものが「生成AI」です。

ChatGPTでもGeminiでもClaudeでもGrokでも構いませんが、何かしらの生成AIは不可欠であり、それこそが「新時代」である所以。

つまり、「音声入力した言葉」を「生成AIに整理してもらう」というのが基本的な流れとなります。

もしもあなたが、この「生成AIに整理してもらう」に対して何かしらの引け目や「ズルさ」を感じたとしたら、その考えはこれからの時代のためにも捨て去ることをお勧めします。

なぜなら、これは昔からある「口述筆記(ディクテーション)」という技法の現代版だからです。かつては一部の特権的な人しか使えなかったこの手法が、今や誰でも、スマホひとつで使えるようになった。これは「特権の民主化」という、人類史の自然な流れです。

口述筆記とは

口述筆記とは、本来「話す人(話者)」と「書く人(筆記者)」が分業して成立する技法です。思想家がしゃべり、弟子が記録する。作家が語り、秘書が文字にする。政治家が談話し、速記者がそれを速やかに書き取る。

そこには、「誰かが言葉を語るに値する人」であり、「それを記録する人がいて初めて成立する」という、ある種の“権力構造”や“職業的ヒエラルキー”が存在していました。

たとえば、森鷗外、正岡子規は晩年の作品は口述筆記で執筆。三島由紀夫や川端康成などの文豪は創作においては自筆にこだわった一方、評論・エッセイでは口述筆記を多用していたと言われています。(現代でも、多くのビジネスエリートの著書はこのように書かれています)。

さらに極端なところでは、ソクラテスは一切の著作を持たず、弟子のプラトンが彼の思想を記録したことで後世に伝わりました。

つまり、口述筆記は一種の「特権」であり、「声を持つ者」だけが享受できる執筆法だったわけです。

生成AIが“ひとり口述筆記”を可能にした

ところが今、僕は日常的にこの“口述筆記”を自分ひとりで完結しています。

助手も(聞き取りしてくれる)編集者もいないけれど、スマホに話しかけるだけで、原稿の“下地”がどんどんできていく。

つまり、かつては地位や立場、金銭的な余裕がある人にしか許されなかったこのスタイルが、今では誰でも使えるようになった。これはまさに、口述筆記の“民主化”だと感じています。

さらには実際の人間を介さないことで、従来の口述筆記では難しかった「よりパーソナルな表現」も行ないやすくなる。おそらく創作では自筆にこだわった昭和の文豪たちが現代に生きていたら、小説の執筆にも音声入力を使っていたはずです。

しかも今回の「動的な音声入力」はそこに移動という概念も加わります。

これは単なる民主化ではなく、口述筆記の進化と言っていいと思います。

「動的な音声入力」に使うアプリと機能

写真:照沼健太

僕はこれまで音声入力に関する実験/実践の中で、有料のAI書き起こしアプリや、iPhone純正メモの音声入力×文字起こし機能などを複数試していますが、現状「どれも一長一短」です。

それらの中で、「動的な音声入力」を行なうならば手法は一択だと思っています。それは…

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