仕事が“できない人”と言われないために
「仕事ができない人の特徴は?」という問いに、現場で20年以上、研修やコーチングに携わってきた視点から答えます。
結論はシンプル。
読まない/考えない/言えないが重なると、アウトプットは一気に崩れます。
逆に、ここを外せば誰でも伸びる。
この記事では“あるある誤作動”を7項目に整理し、職位別の直し方まで具体例でまとめました。
1. できない人に共通する7つの落とし穴
文章を“自分に都合よく”読む
指示や要件を“解釈”で薄めるとズレが連鎖します。まずは字面どおり受け取るクセづけを。自分の頭で考えずにすぐ質問
人に聞く前に仮説→検証を最低1往復。質問は「A案で進めますが、懸念は①②で合ってますか?」の型で。無駄にプライドが高い(“わからない”が言えない)
“既知を誇る”より“未学を開示”する方が速いし信頼される。聞かれていないことを話し始める
会議で話題をすり替えるのは信用を削ります。聞かれたことにストレートに答える→必要なら追記、の順。時間の価値を低く見積もる
無料情報を漁って“結局身につかない”は最悪のコスパ。時間>金の原則で投資判断を。同じ学びにダラダラ時間を溶かす
基礎は3ヶ月で集中的に固める。合わないと見たら損切り。抽象化できず、毎回ケースバイケース対応
イレギュラーにもパターンはある。ルール化・標準化の射程で考えよう。
2. できる人に変わるための処方箋
A. 今日から効く(即効)
テキスト読解の3チェック
①締切 ②優先度 ③期待アウトプット(形式/粒度/誰向け)質問の型
「目的:〜」「前提:〜」「現状仮説:A/B」「判断が欲しい点:①②」“わからない”の宣言
不足を明示→“いつ・どう埋めるか”まで添える
B. 週間ルーティン(恒常)
1日15分の“仮説メモ”:進行中の仕事を1件選び、仮説→次の一手を箇条書き3つ
会議ログの“質問—回答—決定—誰がいつ”テンプレで、話題逸脱を防止
時間棚卸し:先週の時間の20%を“ゴールに関係ない活動”から削る
C. 土台づくり(構造)
標準化ノート:イレギュラー対応を「発生条件/例外の種類/標準対応」で1ページに集約
学習設計:3ヶ月で“基礎完了”のマイルストーン→教材・コーチ・演習を先に固定
3. レイヤー別のリカバリー
新人
テキストの字面を守る/質問は仮説付き/毎日レビュー10分中堅(3〜7年目)
標準化ノートの運用責任者になる/“聞かれていない話”禁止ルール管理職
未学の開示を自ら実演/会議は「決定→担当→期限」までをログで締める
4. 時間が最重要資源という前提に立つ
迷ったら「時間換算のROI」で判断:
例)英語:独学300時間 vs コーチ80時間(費用高でも3倍速)毎週、「削る20%」を決める。人付き合いもプロジェクトも“未来の自分”目線で再配分。
5. 抽象化思考を鍛えるミニドリル(5分)
最近の失注/遅延を3件並べる
共通の条件(いつ・誰・何の工程)を抽出
再発防止の汎用ルールを1行で書く
次の案件で試す実験を1つ決める(指標付き)
例:
条件=レビュー遅延×複数編集者 → ルール=“締切48時間前の素案確定+責任編集1名” → 実験=次の提案書で実施、差戻し回数をKPIに。
まとめ
できない人の本質は読まない/考えない/言えないの3点セット。
即効策→週間化→構造化で、“できる人”は誰でも再現可能。
今週は「質問は仮説付き」「削る20%を決める」「抽象化ドリルを1回」の3つから始めよう。
