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【山の心得】~狩猟鳥獣とワナ編~

こんにちは!ミズです!!!

全国的にぐずついた天気が続いていますね。カラッと晴れた昨日は、むしろ珍しかったのではないでしょうか。
「今日に一日ずれてくれれば山に行けたのに・・・。」なんて、天気予報を恨めしく見つめた方も多いはずです。
とはいえ、天気ばかりはどうにもならないもの。そんな時こそ、思い切って“映画館”に足を運んでみてはどうでしょう。

映画館なんて何年ぶりだろう、という方もいると思います。けれど、久しぶりに観る映画ほど胸を打つものはありません。
スクリーンいっぱいに広がる映像と音の世界・・・あの非日常感は、スマホの小さな画面では得られない特別な体験です。

現代は「タイパ(タイムパフォーマンス)」の時代。
ショート動画や倍速再生が当たり前になり、「2時間の映画なんて長すぎる」と感じる人も少なくありません。
しかし、いざ映画館の椅子に腰を下ろすと、時間の流れがまるで変わります。気づけば2時間、3時間があっという間に過ぎている。。。
これはまさに、“時間を忘れるほどの体験”こそ映画の本質だと改めて感じさせられます。

ロングヒットを記録している『国宝』はその象徴でしょう。
上映時間およそ3時間という、タイパの真逆を行く作品。
それでも多くの人が何度も劇場に足を運ぶのは、「伝統 × 現代 × 人間ドラマ」という三層構造が見事に調和し、観る者を深く引き込むからにほかなりません。

さらに、今年の夏は映画館がどこも盛況だったようです。
酷暑の避難場所という理由もありますが、それ以上に作品そのもののクオリティが確実に上がっている。
僕自身、「8番出口」「ジュラシックワールド」「国宝」「宝島」と立て続けに観て、“映画の進化”を肌で感じました。特に『宝島』は製作費25億円をかけ、圧倒的なスケールと役者陣の熱演で「これぞ映画」と言える完成度でした。

天気が悪い日こそ、そんな非日常に身を委ねてみるのも悪くありません。
スクリーンの向こう側には、時間を忘れるほどの感動と、新しい発見が待っているはずです。
映画はきっと、ただの娯楽ではなく“教養”や“感性”を磨く場所でもあるのだと思いますよ!


【山の心得≪125≫】~狩猟鳥獣とワナ編~

という事で今回は登山と狩猟に関しての記事にします。
実は狩猟の時期が近づいてきたので、注意喚起という意味も込めての記事となります。

■ 山と狩猟のつながり

最近、僕自身が「わな猟免許」を取るために勉強をしているのですが、狩猟の世界を学ぶと、登山者としても見えてくる風景がまるで変わってきます。
「この獣道、もしかしてシカの通り道か?」「あの箱罠使われているのだろうか?」そんな風に、これまで気にも留めていなかった“山の現実”が見えてくるようになりました!

山は、登山者にとっては癒しや挑戦の場であり、猟師にとっては生活と自然の境界を感じる“現場”でもあります。
どちらも自然の中で生き物と向き合うという点では共通しており、登山道を歩いていると、動物の足跡、ヌタ場、ワナの痕跡などを目にすることもありますよね。大型の鉄で出来た箱、見たことありませんか?それが箱罠です。
そして山道の外れにあるわざと作られたような大きなぬかるみがイノシシのヌタ場です。

ヌタ場

日本の山における「狩猟」は、単なる娯楽ではなく、生態系のバランスを保つための管理という側面が強くなっています。
イノシシやシカの個体数が増えすぎれば、下草や樹皮が食い荒らされ、森林の再生が阻まれる。結果として山が痩せ、土砂災害のリスクが高まります。そうした自然環境を守るために、捕獲調整が行われているのです!
たとえば日本百名山にも数えられる奈良県の大台ケ原では、シカの食害によって森林の再生が深刻に遅れています。シカが届く高さまでの枝葉がきれいに食べ取られ、その境目が水平に揃っている様子はまさに“ブラウジングライン(Browsing Line)”。本来は緑に覆われるはずの森が、腰の高さから上だけぽっかりと空いたように見える光景は痛々しく、自然界の均衡が崩れていることを物語っています。

大台ヶ原山のブラウジングライン

登山道を歩いていて見かける金属製の柵や電気防護線も、動物の侵入を防ぐための「獣害対策」の一環です。
こうした設備を設置・維持しているのは、地元自治体や猟友会の人々。僕ら登山者が安全に山を歩けるのも、こうした見えない努力に支えられているのです。


■ 狩猟が行われる時期と場所を知る

日本の狩猟は「狩猟期間」と「指定区域」によって厳しく管理されています。原則として、毎年11月15日から翌年2月15日までが一般的な狩猟期間(北海道は10月1日から翌年1月31日)です。
つまり、冬山や低山登山の時期は、猟が行われている可能性があるということです。上記の写真がなんかチラシみたいですね・・・笑

狩猟が行われる場所は、「狩猟可能区域」として県や市町村が定めています。国立公園の特別保護区や登山道周辺は除外されていることが多いものの、里山や林道周辺では重なることもあります。

登山者が注意すべきは、「狩猟中」や「わな注意」などの看板です。
こうした標識が立っているエリアでは、登山道を外れないこと、派手な服装(オレンジや赤など)を身につけること、そして大声での呼びかけや鈴の使用など、自分の存在をアピールする行動が重要になります!
鈴はクマよけの鈴というより人間(猟師)避けの鈴として発揮してくれるかもしれません。ちなみに、わなを仕掛けた場合、「縦横1センチ以上の文字で記載した標識を設置する。」という法律があるので、もし標識を見かけた場合は十分に注意しましょう。

また、ハンターが活動する時間帯は早朝や夕方が多く、静かな時間帯ほど誤射のリスクが高まる傾向にあります。登山者と活動時間が被っているとも言えます。特に林道歩きやマイナールートでは「この時期・この場所では狩猟があるかもしれない」という意識を持つことが、安全登山の第一歩になります。


■ 山で出会う狩猟鳥獣

登山中に出会う動物の多くは、狩猟の対象にもなっています。以下に代表的な種類と特徴を挙げてみましょう。

イノシシ(猪)

体重100kgを超えることもあり、嗅覚と聴覚に優れています。落ち葉を掘り返した跡(ヌタ場)や、木の根元に泥がこすりつけられている痕があれば、近くに潜んでいるかもしれません。繁殖期(秋〜冬)は気が立ちやすく、遭遇した場合は静かにその場を離れるのが鉄則です。足跡は蹄が2つ、少し横幅があり、丸みを帯びています。

・ニホンジカ(鹿)

日本の多くの山で見られる代表的な大型哺乳類。朝夕に活動が活発で、メスや子連れの場合は群れで行動します。樹皮を食べて森林を荒らすことから、保護よりも“管理捕獲”の対象になっている地域が増えています。足跡は縦長で2本の蹄がシュッとしています。

ツキノワグマ(熊)

中部地方や東北では特に注意が必要。秋は冬眠前で食欲が増し、人里近くにも出没します。クマ鈴やラジオを鳴らして存在を知らせることが基本です。クマの爪痕が残る木や、糞を見つけたらすぐに引き返す判断も大切です。足跡はしっかりした大きな5本指です。九州地方では現在、クマは居ないとされています。日本列島を北上するほどクマの生息密度が濃く、北海道に行くとサイズも大きくなり、ヒグマという種類に変わります。

・アナグマ・タヌキ・キツネ

夜行性で登山中に遭遇することは少ないですが、ワナで捕獲されることが多い動物です。特にアナグマは巣穴を掘る習性があり、ワナが設置されやすい場所でもあります。見慣れない金属片やワイヤーを見つけたら、むやみに触れないようにしましょう。ちなみに僕の家の前に生息しているアナグマはよく顔を見せに来ます。大阪関西万博にも出没してニュースになっていました。

アナグマ

登山者から見れば「可愛い動物」でも、農家や林業者から見れば作物や木を荒らす厄介者。自然の中で生きる動物を“敵”でも“味方”でもなく、環境の一部として理解する姿勢が大切です。


■ ワナの種類を知る

登山中に注意すべきなのが、地面や林縁に設置される「ワナ」です。正しい免許を持った猟師しか使えませんが、知識がない登山者が誤って踏むとケガをする恐れもあります。

代表的なワナは以下の3種類です。

くくりワナ

地面にワイヤーを埋め込み、動物が踏むと足を締め付ける仕組みです。ペダルや踏み板が落ち葉の下に隠されており、見分けが非常に困難。設置者は登録番号の入った標識を付ける義務がありますが、劣化して見えにくいこともあります・・・。

・箱ワナ(檻ワナ)

鉄製または木製の小型・大型箱で、内部の餌に誘われた動物が入ると扉が落ちて閉まる構造です。イノシシやシカの捕獲に多く使われます。近くに動物の足跡や糞が多い場合、設置されている可能性があります。大型のものはたまに見かけますよね。使っているのか使っていないのか分からない鉄の箱ワナ。面白がって触らないように・・・。実はアナグマやキツネ・タヌキを捕まえる小型の箱ワナも存在します。

・落としワナ

木枠や金属枠を支柱で支え、エサを取ると仕掛けが落ちるタイプです。落ちると獲物は箱の下部に閉じ込められる形になります。現在ではやや古い方式ですが、山間の集落付近では今も現役で使われています。

ワナは比較的、「人里に近い谷沿い」「林道脇」「畑と森の境目」など、人と動物の生活圏が交わる場所に仕掛けられます。(法律で最低限、道路などから離す距離は決まっています。)しかし、登山道の奥深くよりも、むしろ登山口付近で遭遇するリスクが高いのです。なぜなら、山奥でもし100kgを超えるイノシシが掛かってしまったことを考えてみて下さい。獲物を乗せる車までその距離を人力で運ばなくてはいけません。そう考えるとなるべく近くに仕掛けたい心理が働くものです。

狩猟は、自然との闘いであると同時に、共生の知恵でもあります。
登山者としてその一端を理解することは、山を「登る」だけでなく、「知る」ための大切な一歩になるのです。


■ 登山中にワナを見つけたら

山を歩いていると、地面にワイヤーが覗いていたり、鉄製の檻のような箱を見かけることがあります。それはほとんどが「狩猟用のワナ」であり、法律に基づいて設置されたものです。まず大切なのは、絶対に触れないこと・・・
仕組みを知らずに動かすと、自分や他人が怪我をするだけでなく、狩猟者の作業を妨害することにもなります。

ワナを見つけたときは、まず冷静に距離を取りましょう。
くくりワナの場合、ワイヤーは地面に埋められているため、近づくと踏み抜く危険があります。周囲に「足跡」「掘り返し跡」「ヌタ場」などの痕跡があれば、その一帯が捕獲対象の通り道である可能性が高いです。
ワナの設置箇所は一つではなく、複数並行して仕掛けられていることも多いので、早めにその場を離れるのが安全です。具体的に言うとワナは一度に30個まで仕掛ける事が出来ます。一つ見つけたら周りは"地雷だらけ"と思った方が良いかもしれません。

明らかに登山道付近や公共地に違法に設置されていると感じた場合は、触らずに位置情報を控え、自治体の鳥獣保護担当課または警察へ連絡したほうが良いかもしれません。
写真を撮る場合は距離を保ち、ワナに影響を与えない範囲で記録しましょう。

登山者の中には、「動物がかわいそうだから外してあげたい」という気持ちでワナを壊す人もいますが、これは違法です!
正規の免許を持たない人がワナを操作した場合、「鳥獣保護管理法」に抵触します。命を救うつもりで行った行為が、逆に大きなトラブルを招くこともあるのです。農作物被害の為に駆除しなくてはいけない等の理由も大いにあります。そのやさしさ一つで農家さんに大打撃を与えてしまう可能性もあるのです。


■ 登山者として意識したいこと

登山と狩猟が重なる季節(11月〜2月)は、登山者にとっても“意識の持ち方”が安全を左右します。山で事故を防ぐためには、「自分が人間であることを伝える」ことが何よりも大切です!サルではなく、人間だと!(ちなみにサルは狩猟対象外です。)

銃猟の場合、猟師は野生動物を遠距離から狙うため、視界が悪い場所では人と動物を区別できない場合があります。
特に朝夕の薄暗い時間帯は誤射のリスクが高まります。
明るい服(オレンジや赤など)を着る、熊鈴や笛を使う、声を出すなど、存在を知らせる行動が欠かせません。
こう思うと登山ウェアというのは、ヘリなどに居場所を知らせるという意味で派手な色が多いですが、狩猟という側面でも自分をアピールできるので理にかなっていますね。

登山口や林道で「狩猟中」「わな設置区域」などの看板を見かけたら、登山ルートを再確認しましょう。
マイナーなバリエーションルートや、地元の里山では猟場と重なるケースも少なくありません。地形図アプリで林道や谷筋を避けるだけでも、危険を減らせます。たまに低山を歩いていると、「ドーーーン」という大きな音が聞こえます。それがまさに銃の発砲音だったりします。近くで狩猟が行われているという事を知った上で警戒しながら歩きましょう。

もうひとつ意識したいのが、動物の痕跡に対する理解です。
地面が掘り返されていたり、泥がついた木が並んでいたら、それはイノシシの行動範囲。樹皮が剥がれた跡があればシカの食害です。
こうした“サイン”を見て、「危険の兆候」として認識できるようになると、登山者としての安全力は格段に上がります。

登山者は自然の中で最も外来の存在です。
だからこそ、「入らせてもらっている」意識を常に持つことが、自然と人との間にあるトラブルを最小限にする第一歩ですよ!


■ 登山と狩猟の共存は!?

かつて日本の山里では、登山と狩猟は明確に分かれていませんでした。
狩猟者も山を歩き、山菜を採り、動物を追い、時に山神へ祈りを捧げる。
山は生きるための場であり、信仰と生活が密接に結びついていたのです。

しかし現代では、登山が“レジャー”として定着し、狩猟は“職能”として管理されるようになりました。その結果、両者の間には無意識の距離が生まれました。登山者は「山を楽しむ人」、猟師は「動物を追う人」。
目的が違うようでいて、どちらも自然の摂理の中に身を置く行為である点では同じです。

共存のために大切なのは、“理解と尊重”です。
登山者が「なぜ狩猟が行われるのか」を知ることで、見え方は変わります。
山の生態系は人の手を加えないと崩れてしまうほど繊細であり、シカやイノシシの増加によって森林が衰退している地域も非常に多いのです。
狩猟はそのバランスを保つための一種の環境管理であり、“自然を守るための人の営み”でもあるのです。

逆に、狩猟者にとっても登山者の存在はリスクになります。
登山道に人がいることで獣が逃げたり、発砲できない状況になることもあります。そのため、両者が互いに情報を共有し、尊重しあうことが大切です。
少子高齢化とテクノロジー化が進み、狩猟者は年々減っています。今後も減少の一途をたどると言われているので、生態系を保つのがどんどんと難しくなります。人里に動物が現れるというニュースが多く取りざたされているのは、このような背景も関係しています。
もし・・・地元の掲示板やSNSなどで「猟の予定」や「登山ルート情報」が共有されたりできれば、無用な接触を避けられるのですが。。。

登山者が自然を“楽しむ”側、猟師が自然を“整える”側。
この二つの立場が対立ではなく循環として共にあることが、これからの日本の山文化にとって重要な鍵になるはずです!
こう考えると・・・狩猟者(猟師)と登山者は仲良くあるべきなのです!


■ 山の中で出会う命をどう捉える・・・か。?

登山中に出会う動物の姿は、単なる「野生の風景」ではありません。
それは、自然が確かに息づいている証でもあり、時に“生きる”とは何かを考えさせてくれる存在です。

森の中を駆け抜けるシカ、斜面を掘るイノシシ、警戒心の強いアナグマ。
それぞれが山の一部として存在し、人間の思惑とは関係なく生きています。
その命が狩猟によって奪われると聞くと、悲しさや違和感を覚える人も多いでしょう。しかし、山という生態系は、「誰かが死に、誰かが生きる」循環によって成り立っています。
あなたもウシやブタのお肉を頂いていますよね?

猟師は“命を奪う”のではなく、“命を受け取る”という意識で狩猟に臨む人が多いと言います。山に感謝し、無駄にしない。
命を「食」としていただく行為には、自然と人の関係の原点があるのです!

登山者もまた、山で感じる達成感や感動の中に“生き物としての自分”を再確認しています。冷たい風、岩肌、雨の匂い、足元のぬかるみ・・・それらはすべて、人間も自然の一部であることを思い出させてくれます。

山で出会う命を「保護」や「危険」のどちらかに分けて考えるのではなく、生き物たちと同じ空間を共有している自分自身の位置を意識すること
それが、登山と狩猟の両側から見た“自然との向き合い方”だと思っています!

そして、山に入ったら自然と向き合いつつ、どのような動物がいるのか調べてみて下さい。きっと野生動物と同じ空間を共有できると思います。

という事で今回の【山の心得】は
「登山と狩猟の共存を考える!」
と言う事に関して記事に致しました。

今回も最後までご拝読頂きありがとうございます!

また次回もご拝読頂けると幸いです。!

宜しければスキ頂けると大変励みになりますのでよろしくお願いいたします!

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前回の記事はこちらになります!
【山の心得≪124≫】~味わう秋の恵み編~
是非読んでみてください!

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