テニス上達メモ523.「楽しむ心」で世界が感動。世界陸上で輝く女子選手たち
東京で世界陸上2025が熱戦中。田中希実、キピエゴン、オールマンら女子選手の活躍から学ぶ「楽しむ心」の大切さ。苦しめば結果が出る、は時代遅れ。楽しみながら動くイメージで、力は引き出されます。
▶楽しいことをするというより、することを楽しむ
1991年以来、34年ぶりに世界陸上が東京で行われています。
ニューバランスのCMでは 田中希実が「まずは走ることを楽しいという気持ちを持ってほしい」と伝えていました。
「まずは走ることを楽しいと思うこと。」プロアスリート、ランナー 田中希実 Run your way. 見つけよう、あなたの道を。 New Balance
Posted by New Balance on Sunday, August 31, 2025
https://www.facebook.com/reel/1732540654064173
結果を出すためだからといって苦しむのではなく、楽しむ姿勢が大事。
楽しみと集中はペアだからです(関連記事「テレビゲームを楽しむ子どもの『指さばき』の正体」)。
だけどテレビゲームをやる子どもに、1回やるたびにお小遣いを与えたら、なんとその子どもは、ゲームのやる気がなくなってしまったのです(関連記事「テニスのやる気が出ない時、どうしている?」)。
▶「楽しむ」を口にできない空気に、縛られなくていい
そうは言っても代表選手が「オリンピックの舞台を楽しみたい」などと言えば、白眼視されるお国柄です(関連記事「『遊び感覚』でやるのがいちばん速い」)。
罰走文化を生んだのは誰?
「罰走でも、走れば速くなるからいいじゃないか!」などと言う人も、なかにはいるかもしれないけれど、「イメージ」なのです(関連記事「罰走文化が『走る楽しみ』を奪う」)。
走るのが「罰」というイメージになると、楽しく走れないから、心も身体も動かなくなるのです。
食べるのは本来「楽しい」はずなのに、罰として食べさせられたら、「苦しみ」でしかありません。
▶会議も「楽しむ」に変えてみる
ウキウキ・ワクワクした、動きたくなるイメージが、なくなるのです(関連記事「テニス上達ワクワク・エンジョイ大作戦」)。
会社の会議だって、嫌なイメージがあるから、発言しにくくなる。
「言う勇気」を持って楽しめば、面白くなるに違いありません。
「水の中は息ができなくて苦しいし、目を開けるとしみて痛い」イメージのある子どもは、怖くてどうしても水に潜ることができず、プールサイドで泣き叫びます。
しかし、コーチに飛び込み台の上から水の中へ放り込んでもらえば、怖くてどうしようもなかった水が、今度は楽しくて仕方がなくなるのです(関連記事「意見を言うのが怖くて言えないのは、水が怖くて飛び込めないのと同じだ」)。
▶円盤投げオールマン、ダンスのように「美しいフォーム」のわけ
女子円盤投げのバラリー・オールマンは、少女時代にバレエやダンスをたしなんだというユニークな経歴。
解説どおり、投げたあとのクルッと回るフォームも美しい。
https://the-ans.jp/news/578022/2/?utm_source=yahoonews&utm_medium=rss&utm_campaign=578022_6
とはいえ、フォームが美しいからよく飛ぶのではなく、リリースタイミングがドンピシャだから、クルっと美しく「フォームは洗練される」のです。
それが証拠に、リリースタイミングがズレて、投げ急いだり遅れたりすると、バランスを乱します。
身体はその乱れを、バランスさせるために、「おっとっと」と、フォームを崩してくれるのです(関連記事「タイミングが合えばフォームは自ずと洗練される」)。
円盤投げでもテニスでも、タイミングがズレたのに、軸の立ったフォームを無理やり保とうとしてごらんなさい。
ずっこけてしまうのです。
▶乱れたフォームは「失敗」じゃなく、身体による「補正機能」
軸を立てるフォームだから、コマが回るのではありませんよ。
コマが回るから、軸が立つフォームになるのです。
それが証拠に、コマが止まってしまえば、軸は立ちません。
フォームは、飛ばすための「原因」ではなく、飛ばした「結果」として現れるにすぎないのです(関連記事「フォームには『そうなる』必然性がある」)。
こういうと、「折れた軸のままじゃ投げられないじゃないか。だから先にフォームを正す必要があるんだ!」などと、反論する向きもあるでしょうか?
いえ、あえて折れた軸のまま投げようとするには、「意識」する必要があるから、それは私に言わせれば「不自然」なのです(「関連記事「では、『逆立ち』しながら打ってもいいのか?」)。
▶「ンガーッ!」は力みじゃなく、投げ抜くための呼吸法
また投げたあとの「ンガーーーッ」も、セオリーどおり。
投げ終わったあとに出力しても、無駄なのでしょうか?
いえ、投げ抜くから、飛ぶのです(関連記事「投げたあとに叫ぶそのわけは?」)。
集中すると、呼吸は止まります(ヨガでいう「保息」)。
そこから、「出息」するのです(関連記事「安定性とパワーを両立するための工夫」)。
モニカ・セレスやマリア・シャラポワ、そしてUSオープンを連覇したアリーナ・サバレンカらチャンピオンがそうする理由は、相手を威嚇するなどの「せこい理由」なはずがありません(関連記事「セレスもシャラポラも『せこい威嚇』などしない」)。
https://www.youtube.com/watch?v=jqbVi8sAWbs
▶それぞれの人生に、それぞれの強さがある
女子マラソン7位入賞・小林香菜の「非体育会サークル出身」で「超独特のフォーム」という話題も、テニスゼロとしては共感したい話題でした(関連記事「真面目にやるほど下手になる!? カジュアル・テニスのススメ」)。
Yahoo!版
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ff43f27de9384e1c24f5c04248f6eb584a21eb3
配信元のNumber Web版
また1500メートル女子のフェイス・キピエゴンのように、ママさんチャンピオンも世界にはいることを知りました。
テニスの大坂なおみのように、ママになって活躍するプロもいれば、独身で挑戦を続ける選手もいます。
また、子どもを授かれなかったり、先に失った経験がある人も、それぞれの歩みの中で力強さを示しています。
どの道を歩むにしても、その人なりの事情や背景があり、他人と比べたり決めつけたりすることはできません。
だからこそ、それぞれの強さを認め、どんな立場の人であっても、尊重されるのです。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero