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テニス上達メモ181.握力12キロでも大丈夫?「器用さ」でテニスは上手くなる!


▶テニスは「運動神経」よりも「器用さ」だ


テニスに運動神経は必要ないと言いましたが、どちらかというと求められるのは、道具を上手に扱う「器用さ」。

道具を上手く使いこなせれば、テニスはとても楽ということです。

こちらで「器用貧乏」と言いましたけれど、要するにフォアハンドは不器用(いやはや)。

▶同じ「打つ」スポーツ、何が違う?


たとえば野球経験があり、球感にも自信があるというのに、テニスになると上手く打てなくなるという人はたくさんいます。

あるいはテーブルテニスというくらい近しい卓球経験があっても、テニスになると上手く打てなくなるという例も数え切れません。

同じボールを打ち返すスポーツなのに、何が違うのでしょうか?

それが、テニスが扱う道具の「特異性」なのです。

▶テニスギアは「増幅する」装置


テニスラケットというのは、フレームのたわみもありますが、ご存じのとおり、そこにストリングが張られています。

そしてそのストリングには、野球のバットや、卓球のラケットにはない大きな弾力性がある。

卓球はラバーが張られているとはいえ、こんな網の目のついた弾力性を持つギアは、テニスが珍しいのではないでしょうか。

ラクロスは網の目のメッシュだけど、反発性はない。

バドミントンは網の目付きとはいえ、さらにボールについても言及すれば、空気抵抗で飛びを「抑制」するシャトルと違って、テニスのプレッシャーライズドボールは窒素ガスで内圧を高めて飛びを「増幅」する特性(関連記事「なぜ『ボールを待てない』のか?」)。

それゆえもっと言えば、硬式テニスを模して作ったソフトテニスとも、違うのです。

▶振り回すイメージが打球タイミングを狂わせる


テニスボールを飛ばすのに、棒や板での打ち方をすると、力をより入れて振り回さねばならないイメージになります。

そうすると、スイングが打ち急ぎやすくなる。

つまり、テニスで唯一のミスの原因である打球タイミングが狂う、というわけなのです。

ラクロスのスティックとも違うし、スカッシュのボールとも違う硬式テニスで扱う道具は、やっぱり特異です。

▶ボレーを「ヒット」する人、「タッチ」する人


テニスに求められるのは、運動神経というよりも、道具を上手に扱う器用さ。

道具を上手く使いこなせれば、テニスはとても楽だと冒頭に述べました

特にボレーなどは大きくスイングしないから、強く「ヒット」せねば決められないと思い込んでいるため、力んで、むしろ貧打となり、決め切れない。

道具として上手に使いこなせば、「タッチ」だけでもシャープに飛びます(関連記事「ボールタッチを良くするには?」)。

フレームもストリングもボールも、「増幅」する装置だからです。

▶握力が12キロでも!


こんな「飛び道具」を使うからこそ、老若男女が一緒になって楽しめる希有な生涯スポーツ。

このダイバーシティもテニスの「特異性」と、言えるかもしれませんね。

ですからお婆さんが男子学生を、こてんぱんにするアップセットも珍しくありません(関連記事「運動神経より大事なものがある」)。

道具が飛ばしてくれるから、体力なんて必要ない。

それゆえウォーミングアップもそこそこに、控え室では漫画を読み、握力は違う意味で驚く「驚異のわずか12キログラム」という女の子が、ツアーを賑わすのです!(関連記事「入念な準備が緊張を生む。伊藤あおいは漫画で整える」)。

▶包丁でグイグイ押し切ろうとする?


逆に言えば、だからテニスは難しいとも、言えるのかもしれません。

野球のバッティングやゴルフのドライバーのように、かっ飛ばせばいいというわけではない。

道具を上手く使いこなせないものだから、つい力んでしまう(関連記事「力まないコツは?」)

切れる包丁で、グイグイ 押し切るようなものです(笑)

▶切れ味に応じた切り方が現れる


道具のイメージを、書き換える。

すると体は、その道具にふさわしいスキルを自得する。

意識しなくても、切れない包丁が切れる包丁のイメージに改まると、体は切り方や力加減を自動的に調整するのです。

▶「ラケット上手」は快音を響かせる


ちなみにラケットを上手に使えるようになると、テニスのストリングもギターやハープと同じ空気を震わせる「弦」ですから、インパクト音がパーンと鳴り響きます。

テニスゼロの読者さん、というかユーザーさんには、ラケットは、彼女にとって楽器と例える人もいます(関連記事「インパクト音の清濁を聴いて分かること」)。

強く打つから、打球音が響くわけではありません。

息をいっぱいブワーと吹くから、口笛が響くわけではないですよね(笑)。

上級者の打球音は、力を入れないショートラリーでもエレガンス

道具を上手く使いこなすと、少ない力でも、パンッと快音が響きます。


即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)

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