テニス上達メモ542.「気持ちは入ったけど、歴史は知らん(笑)」──山本由伸の自然体が止まらない
ワールドシリーズ第2戦「歴史的完投勝利」を飾った山本由伸。気持ちが「入った」のであり、「入れた」わけではない“いつも通り”。ロバーツ監督も称える「おおらか」さに温かみを感じます。「チームメートとして誇らしい」と大谷翔平。
──でも本人いわく、「球団の歴史はあんまり分かんないですけど(笑)」。
▶気合が入った歴史的完投勝利も「いつも通り」の平常心
MLBワールドシリーズ第2戦目を振り返り 「気持ちが入った」そうです(関連記事「山本由伸『いつも通り』。MLBワールドシリーズでも平常心は『作らない』」)。
気持ちを「入れた」わけではありません 。
「変えたのと変わったのは全然違うと思います」とイチローが言ったのと同じです(関連記事「『言っておきたいのは変えたのではなく、変わった』byイチロー」)。
自然に気持ちが(入れたのではなく)「入った」のだから、「いつも通り」の平常心。
「歴史的完投勝利」と称えられました。
▶メモ魔・山本由伸の「黒いノート」
野球に詳しくない私ですが、着目したのはやっぱり、オリスラガースの「超速メモ」、藤井貴彦アナの「デスノート」、そして田村セツコさんの「何でも手帳」よろしく、ベンチで携えていた山本由伸の「黒いノート」です。
「いつも、ずっと全部の試合でやってるんですけど、作戦面のことを書いてます」と山本由伸。
人生はゲームだから、どう生きるかも「作戦」です(関連記事「『ゲームセット』は訪れる。その時、あなたは?」)。
自分にとっての、悩みについても、ストレスについても、アイデアについても、書き出せば、その時々の「最適解」を導けます(関連記事「『メモ魔』──迷いを言葉にするその『救われ方』」)。
▶自分GPT登場! 内なるスーパーティーチャー
何か答えを得たいとき、チャットGPTも確かに優秀で便利ですが、たまにドジりますね。
でも自分が書き出すメモは、さながら「自分GPT」。
すなわち、「グレート・パーソナル・ティーチャー」(DAIGOさんみたいになっちゃったー)。
▶ 「出す」は最強メンタルケア。トイレも悩みも溜めない!
悩みなんて、頭の中でこねくり回すからしんどくなります。
書き「出す」ことで客観視できるから、解決策も見つかります。
いえたとえ解決策が見つからなくても、信頼できる人に話していたら、気持ちが落ち着くようなもの。
それすなわち、本質的には「ほぼ解決したようなもの」なのですよ。
悩みなんて宇宙レベルで見れば、どうでもよくなるからです(関連記事「『最悪、ただ負けるだけ』──ヤニック・シナーが教えてくれた恐怖の消し方 」)。
▶ノートも「使いよう」。主観ではなく客観で
とはいえ中には「テニスノート」と言うと、「ヒザを曲げれば力強いボールが打てる」とか「肩を入れれば振り遅れない」とかの、フォームについて書く人もいるかもしれません。
けれども情報の入力を誤ると、学びの効率がまったく変わってしまうのです(関連記事「『頭で覚える人』と『身体で感じる人』──語学もテニスも、“できない人”なんていない」)。
ノートも使いよう(関連記事「『噛み合う感覚』をつかむ」)。
主観ではなく、客観的事実を書くというのがポイントです。
▶ゲレーロJrを相手に放った「スローカーブ」の魔力
1回、ブルージェイズの主砲ゲレーロJrを相手に6球目まで粘られた挙句、最後に空振りを誘ったのは「スローカーブ」でした。
持ち球のスプリットと比べると、約20キロ遅い129キロ。
あえて遅いボールを使うのは、怖いかもしれません。
しかし、スピードではないのでしたね。
相手のイメージをずらすことさえできれば、プロでも、遅すぎるサービスを返せなくなるのと同じです(関連記事「テニスにおける『スピード感』の正体」)。
言い換えればズレたイメージを持ったままでは報われません。
▶山本由伸流「打者泣かせの配球センス」に大谷翔平もニッコリ
今朝のテレビ朝日『モーニングショー』で、石原良純さんが言っていました。
「自分の持ち球以外で勝負するのは怖いよね」。
持ち球と言うよりも決め球という意味かもしれないけれど、そこは「いつも通り」の 山本由伸。
「変わらない自分」でいることが大事なのでしたね(関連記事「『疲れる』のは何者かになろうとするからだ」)。
過去に完投したドジャースの投手名を挙げられるも、「とにかくうれしく思います。あの〜、(球団の詳しい歴史は)分かんないですけど(笑)」と、あくまで本物の素直。
ロバーツ監督が「おおらか」と評するいつもの山本由伸でした。
大谷翔平も「チームメートとして誇らしい」と称えたようです。
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(テニスゼロ)
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テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero