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サロン楽屋話083:ぶわーっと大きく見えるボール、『千と千尋』の世界のように

山本由伸のボールは、「ぶわーっと大きく」見えた。集中すると、『千と千尋』の花の道のように、景色もダイナミックに映る。さらに打った後のボールに集中すると、大谷翔平の屋外フリー打撃のごとく、フォームは自然に洗練される


▶集中するとボールが大きく見える

記事は次のように伝えます。

新人時代の山本由伸のボール「捕手の方から見ていると、ぶわーっと大きく」田口壮氏鮮明に記憶

https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202512290001772.html

それは、ボールを投げる山本に限った話ではなく、またボールを見る田口に限った話でもなく、集中の話です。

テニスのプレー中もそうですが、ボールに集中すると、飛んで来るボールが近づくにつれて、「ぶわーっと大きく」見えます。

逆に、打った飛んで行くボールは、「ひゅーっと小さく」なっていきます。

▶遠近法が示す科学的な目の働き


これは、遠近法の「科学」です。

遠くのものは小さく認識され、近くのものは大きく脳に映し出されるのは、ご存知のとおりです(関連記事「『サイズ感の変化』に気づく」)。

確かに、速いほうが変化がダイナミック(短時間のうちに起こる)から、サイズの変化は見て取りやすいでしょうけれども、その変化に気づかないとしたら、ボールに集中できていない証左ということになりますね。

▶子どものころの感覚を取り戻す


ですから本来であれば、歩いていても、景色がぶわーっとなります。

本来というのは、子どものころは皆、そうだったという意味合いにおきまして。

『千と千尋の神隠し』で、千尋がハクと花の道を進むシーンがありますが、あれと同じです。

世界がより、色鮮やかに、ダイナミックに映ります。

世界は何ひとつ、変わっていないにもかかわらず(関連記事「街並みがきれいに見えた日──ロングコートダディ『言語化』ネタとテニス上達」)。

▶勝ち負け以前の感動を味わう


いかがでしょうか?

テニスのプレー中、ボールがぶわーっと大きくなったり、ひゅーっと小さくなったり、していますか?

だから、集中すると、面白いのです。

勝つとか負けるとか以前に、そういう感動がある(関連記事「アルカラス『ただ楽しんでいるだけ』」)。

すると、勝ち負け以前にプレーそのもの(ボールの見方)を楽しめますから、過緊張にもさいなまれずにすみます。

そうなると、結果的に「勝つ」のです。

▶大谷翔平が行なった、屋外フリー打撃練習の意味


大谷翔平がフリー打撃練習で、屋内から屋外へ環境を変えたニュースが話題になりました。

あの効果はおもに、飛んで行くボールを見られるから。

ひゅーっとスタンドへ吸い込まれていくさまが面白い。

そのフィードボックを通じて体が、どういうスイングだとよく飛ぶのかを学習するのが、自然上達の本質です(関連記事「テニスも、まず受信」)。

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