サロン楽屋話083:ぶわーっと大きく見えるボール、『千と千尋』の世界のように
山本由伸のボールは、「ぶわーっと大きく」見えた。集中すると、『千と千尋』の花の道のように、景色もダイナミックに映る。さらに打った後のボールに集中すると、大谷翔平の屋外フリー打撃のごとく、フォームは自然に洗練される。
▶集中するとボールが大きく見える
記事は次のように伝えます。
新人時代の山本由伸のボール「捕手の方から見ていると、ぶわーっと大きく」田口壮氏鮮明に記憶
それは、ボールを投げる山本に限った話ではなく、またボールを見る田口に限った話でもなく、集中の話です。
テニスのプレー中もそうですが、ボールに集中すると、飛んで来るボールが近づくにつれて、「ぶわーっと大きく」見えます。
逆に、打った飛んで行くボールは、「ひゅーっと小さく」なっていきます。
▶遠近法が示す科学的な目の働き
これは、遠近法の「科学」です。
遠くのものは小さく認識され、近くのものは大きく脳に映し出されるのは、ご存知のとおりです(関連記事「『サイズ感の変化』に気づく」)。
確かに、速いほうが変化がダイナミック(短時間のうちに起こる)から、サイズの変化は見て取りやすいでしょうけれども、その変化に気づかないとしたら、ボールに集中できていない証左ということになりますね。
▶子どものころの感覚を取り戻す
ですから本来であれば、歩いていても、景色がぶわーっとなります。
本来というのは、子どものころは皆、そうだったという意味合いにおきまして。
『千と千尋の神隠し』で、千尋がハクと花の道を進むシーンがありますが、あれと同じです。
世界がより、色鮮やかに、ダイナミックに映ります。
世界は何ひとつ、変わっていないにもかかわらず(関連記事「街並みがきれいに見えた日──ロングコートダディ『言語化』ネタとテニス上達」)。
▶勝ち負け以前の感動を味わう
いかがでしょうか?
テニスのプレー中、ボールがぶわーっと大きくなったり、ひゅーっと小さくなったり、していますか?
だから、集中すると、面白いのです。
勝つとか負けるとか以前に、そういう感動がある(関連記事「アルカラス『ただ楽しんでいるだけ』」)。
すると、勝ち負け以前にプレーそのもの(ボールの見方)を楽しめますから、過緊張にもさいなまれずにすみます。
そうなると、結果的に「勝つ」のです。
▶大谷翔平が行なった、屋外フリー打撃練習の意味
大谷翔平がフリー打撃練習で、屋内から屋外へ環境を変えたニュースが話題になりました。
大谷翔平、屋外練習で驚愕の150m場外弾...
— 【SS】大谷速報&スポーツ速報 (@30R9gmaMUy3guDJ) October 16, 2025
珍しく屋外フリー打撃を行った大谷翔平
スタジアムの屋根にぶち当てる推定150メートル弾を放つ💥
32スイング中、14本塁打
チームメイトも驚く!
🎥@Dodgers #ドジャースpic.twitter.com/zCO4OJiSVl https://t.co/ILvQ6jeXl7
あの効果はおもに、飛んで行くボールを見られるから。
ひゅーっとスタンドへ吸い込まれていくさまが面白い。
そのフィードボックを通じて体が、どういうスイングだとよく飛ぶのかを学習するのが、自然上達の本質です(関連記事「テニスも、まず受信」)。
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero
