【成長事例】「ごめんなさい」が言えなかった子が、自分から歩み寄れるようになるまで
お友達の積み木を倒してしまった、おもちゃをぶつけてしまった。
そんな時、大人が「ごめんねは?」と促しても、頑なに口を閉ざしたり、プイッと横を向いてしまったりするお子様の姿に、戸惑ったことはありませんか?
「どうして謝れないんだろう」「相手の気持ちがわからないのかな」 実は、無理に言葉だけを言わせるよりも、もっと大切で、お子様自身も納得できる「心のステップ」があるのです。
今回は、ある男の子・Kくんが、自分からお友達に歩み寄れるようになった成長の記録をご紹介します。
「形だけの謝罪」を求めない
入室当初のKくんは、お友達にぶつかってしまっても無反応でした。
お母様が焦って「ほら、ごめんなさいは?」と言っても、Kくんは追い詰められたような顔をして固まってしまうか、パニックになってしまうこともしばしば。
てらぴぁぽけっとでは、まず「言葉を言わせる」ことを一旦お休みにしました。
謝れないのは「反省していない」のではなく、「今、何が起きて、相手がどんな状態か」という状況把握が追いついていないことが多いからです。
ステップ1:「相手の顔」を見る練習
まずは、以前の記事(【成長事例】相手の気持ちが分かるってどういうこと?「他者視点」が育っていく3つのステップ)でもご紹介した「他者視点」の練習です。
先生がわざと大げさに「痛い!」とリアクションし、「先生、どんなお顔してる?」とKくんに問いかけました。
「……悲しい顔」 自分の行動の結果、相手がどんな表情になったか。その「事実」を静かに確認する時間を作りました。
ステップ2:謝る代わりの「リカバリー」を教える
「ごめんなさい」という言葉は、お子様にとって「負け」や「怒られる」というネガティブなイメージと結びついていることがあります。
そこで、言葉の代わりに「相手を助ける行動」を提案しました。
倒してしまった積み木を一緒に積む。 「大丈夫?」と声をかける(またはカードを見せる)。
Kくんにとって「謝る」ことは難しくても、「直すお手伝いをする」ことは「今の状況を良くするミッション」として受け入れやすかったのです。
ステップ3:感謝の連鎖を体験する
ある日の共同療育(ソーシャルセラピー)中、Kくんはお友達の持っていた玩具を奪ってしまいました。

お友達が泣き出すと、Kくんは先生の顔を見て、それから泣いているお友達の顔をじっと見ました。
そして、自分から玩具を「……どうぞ」と返し、お友達が泣き止むのを待ちました。
お友達が「ありがとう」と言ってくれた瞬間、Kくんの顔がパッと明るくなりました。
「相手を悲しませる」ことよりも、「自分の行動で相手が笑顔になる」心地よさを、Kくんの心が直接キャッチした瞬間でした。
「心からの言葉」を育むために
今のKくんは、ぶつかってしまった時に自分から「ごめんね」と言えるようになりました。
それは、誰かに言わされた言葉ではなく、「相手とまた仲良く遊びたい」というKくん自身の気持ちから出た言葉です。
「ごめんね」が言えない時は、まずお子様と一緒に、相手のお顔を覗き込んでみてください。
三郷駅前教室では、言葉の裏側にある「相手を思う心」を、スモールステップで丁寧に育てていきます。
この記事は、謝ることの難しさを「相手への気づき」で乗り越えた成長エピソードについて、三郷駅前教室がご紹介しました。
成功体験を積み重ねるスモールステップの事例や、日々の小さな変化を捉えるエピソードはこちらのマガジンにまとめています。
👇 【みんなの成長記録】「できた!」を繋ぐ、日々のエピソード
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