暗黒メモ「外国人が増えて日本から失われるのは治安や安全ではない」
ところで、最近かなり増えてきたのが、こんなご質問です。

私の生まれ育った地元はそもそも多様性に溢れかえっている街だったので「学校に外国人が大勢いること」が特別なことではなく、当時の私もなんら気にしていなかったのですが、だからといって日本中が私の地元と同じではなく、外国人の子どもなんていないほうが「普通」だったのでしょう。
そういう意味では、いま全国各地の保育園や学校で外国人の子どもたちが急増している光景を見て、これまでの「普通」が消えていく不安を感じている人が増えているのだと思います。
率直に言って、子どもたちだけで登下校や遊びに出かけることができなくなるといった、かれらの生活が一変してしまうほどの治安悪化が起きるとは考えにくいです。外国人による犯罪の検挙件数が近年増えていることは事実ですが、だからといって「外国人の増加によって日本の治安が悪化している」とは結論づけることはできません。外国人は日本人より若年層の割合が高いため年齢構成を調整すると犯罪率は日本人の約1.3倍と推計されますが、その差は日本人内部の年代差や都道府県差の範囲に収まる程度です。
ただ『令和6年 警察白書』によると特徴として外国人の犯罪は単独犯ではなく複数名による「組織犯罪」であることが多いため、日本人と犯罪の性質が違っているような印象を受け、それがメディアを介してみたときには「外国人犯罪組織のせいで日本の治安がどんどん悪くなっている」という体感を与えているというのは十分に考えられます。銅線の窃盗などは盗む役・バラす役・運ぶ役といった分業と連携がなければ成立しえないもので、組織立って不法行為を行う外国人の得意な領域であることはまあ事実でしょう。
しかしながら、繰り返しになりますが外国人だから犯罪率が際立って高いとかそういった事実は統計的には存在せず、メディアによってつくられたイメージが先行して(なおかついままで外国人の姿などほとんど見なかった地域でも当たり前にかれらが暮らすようになったことで)不安が広がっているのだと思います。
というわけで、「未来の日本では子どもたちが安全に暮らせなくなる?」というご質問にの回答は《NO》で、したがって「これからの子どもたちがのびのび安全に過ごせるために親がするべきことはなにか」というご質問についても《とくに何もしなくて大丈夫です》となります。今後の多文化共生社会において、子どもたちが外で遊んだりしていた日常が消えてしまうことはないでしょう。ご安心ください。
……ただ、「じゃあこれまでとなにもかも一切が変わらないのか?」というと、そうではないとは思います。変わることもあります。
治安とか安全とかそういうレイヤーではない別のレイヤーではやはり確実に変化することがあって、むしろ皆さんの関心は遠からずそれらの方向に移っていくだろうと私は予想しています。
では治安や安全ではない、外国人と共生する社会において確実に日本人が「変化」を体感するものとは具体的になにかというと
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