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独居=孤独ではないと知った #2

前回の続きです。


父の死亡がわかった翌日。実家で片づけをしていると、ピンポーンと玄関のチャイムが鳴りました。

「こんにちはー、生協でーす」

そういえば。父は昨年秋に免許の返納をしてから、買いものの負担を減らすため生協の個配を頼んでいたのでした。ドアを開けると、まだ若くて初々しい雰囲気の配達員さんが立っており、簡単な挨拶の後、父のことを伝えました。

「えっ、こないだまですごくお元気だったのに・・・」
言葉を失うとはまさにこういうことなんだと思えるリアクション。そうだよねぇ。ビックリするよねぇ。


「なので、今日で配達をストップして、生協からも退会させていただきたいのですが、どうすればいいんでしょうか?」私が尋ねると、「すみません、配達していた方がこういうことになるのは初めてなので・・・」と、動揺を隠せない様子。

それでも、わからないところは「トラックに戻って聞いてきますね」と、手続き方法を丁寧に教えてくださいました。まだこの仕事を始めて日が浅そうな配達員さんだったし、こんな経験もなかったんやろなー。いや、経験豊富でもなかなかお目にかかれないかもね。配達先の人がヒートショックで亡くなるなんてさ。言葉もめっちゃ選ばなあかんかったやろうし、ほんま申し訳なかったな。


配達員さんは、合間に父の話をしてくださいました。
「お孫さんにお菓子を送るんや言うて、たくさん買ってくれましたもんね」

そうそう。父はときどきダンボールにいっぱいお菓子をつめて、子どもたちに送ってくれてたんよね。ここ最近は全部生協のお菓子だった。全員で取り合いになるほどの好物から、「これ誰が食べんねん?」という不人気なものまで多種多様。ちなみに、不人気第一位は「都こんぶ」。何、そのチョイス?わたしはけっこう好きなんやけど、子どもにはウケへんやろー(笑)


「お孫さんがたくさんいらっしゃるんですよね?賑やかやって言うてはりましたよ」
そっかー。父にはこうして孫の話ができる人もいたんやね。

そりゃあ、お相手は単なる仕事上の会話やったかもしれんけどさ。毎週決められた時間に訪ねてくれて、ちょっとしたやりとりをするだけでも、父にとっては小さな生きがいになってたかもしれんよなぁ。「明日、生協さんが来るんや」って、たまに電話で言うてたもんな。


余談だけど、冷蔵庫も冷凍庫も生協で購入したと思われる食品がパンパンにつまっていました。ジュースなんて大小合わせて10本以上あったんちゃうかな?冷凍お好み焼きも飽きるほどあった。豚玉と海鮮とネギ焼きと……って、具を変えたらええっちゅーもんちゃうやろ。絶対一人暮らしの量じゃない。

「これ買いすぎやろー」「無駄遣いが過ぎる!」と、遺された家族でさんざん笑ったけど、たぶんこれは父の優しさで。毎週わざわざ届けてくれるのに、一品二品だけ頼むのは申し訳ないって、多めに注文し続けた結果、こうなったんやと思う。そこまで気ぃ遣わんでもよかったのにな。変なとこでカッコつけるんよな(笑)




今日はこのへんで。
続きはまた次回。


▼続きを書きました




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