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【Voices of the Brave #01】渡航3ヶ月で全校1位。普通の小学生だった11歳が、スイスの名門校で「リーダー」に化けた意外な理由。

「スーツケース、航空会社になくされちゃったみたい(笑)」

2025年12月22日一時帰国したばかりのErenaさん(11歳)は、トラブルさえも楽しむように笑って画面に現れました。

彼女はこの9月から、スイスのボーディングスクールへ単身留学中。元々はインターナショナルスクールではなく、日本の小学校に通っていた女の子です。

Testnationと共に約10ヶ月の準備を経て、海を渡ってわずか3ヶ月。 彼女が持ち帰ってきたのは、「Academic Reward(学業優秀賞)で全校生徒1位」という、誰も予想しなかったビッグニュースでした。

英語ネイティブではない彼女が、なぜそこまでの結果を出せたのか? そして、ポルトガルの修学旅行で起きた「ある事件」とは?

ボーディングスクール・海外進学の個別指導ファームTestnation代表の原田が、彼女の激動の3ヶ月に迫ります。


まさかの「全校1位」。インター出身じゃなくても戦える。

原田: おかえりなさい! いやー、まずは衝撃のニュースから聞かせて。学校からのレポート見てびっくりしたんだけど、「Academic Reward 1位」って…これ、学年トップってこと?

Erena: ううん、学校全体(Whole School)で1位

原田: 全校!? すごいな…。9月に行ったばかりだよね? 正直、言葉の壁とかで授業ついていくだけでも大変じゃなかった?

Erena: 最初は大変でしたけど、先生たちがすごく優しいんです。授業の資料を、英語だけじゃなくて、日本語とか中国語、ロシア語に翻訳したものを配ってくれるんです。ときどき。特に「社会(Social Studies)」とか専門用語がちょっと難しい教科は、その資料のおかげで予習できたから、なんとかなったかな。

原田: なるほど。学校のリソースをちゃんと使い倒したわけだ。それにしても、もともと日本の小学校に通っていて、準備期間(2024年11月〜2025年9月)があったとはいえ、いきなりトップっていうのは、やっぱり「負けず嫌い」が出た?

Erena: 出たかも(笑)。やっぱり負けたくないし。

ポルトガルで覚醒させた「避難訓練」の記憶

原田: 今回、一番面白いなと思ったのが、ポルトガルへのフィールドトリップ(修学旅行)の話。あそこで何か「自信がついたきっかけ」があったんだって?

Erena: そうそう!向こうで朝、ちょっとしたトラブルがあって、みんなで避難しなきゃいけない場面があったんだけど。周りの子は結構パニックになってて(upset)、どう動いていいか分からなくなっちゃってて。

原田: 慣れない場所だし、子供だけでそれは怖いよね。

Erena: でも私、「あ、これ日本の避難訓練と一緒だ」って思って。体が勝手に動いたの。「みんな落ち着いて!こっちだよ!」って英語で指示出して、列を作らせて

原田: すごい! まさにリーダーシップだ。

Erena: 先生にもすごく褒められた。「あなたの落ち着きとリードは素晴らしい」って。 その時、気づいたの。「あ、日本の小学校で毎回やってた避難訓練って、海外ですごく役に立つんだ」って。

原田: 深い・・・。そんなおもしろい話は聞いたことないな。世界に出たらそれが「危機管理能力」という武器になる。

Erena: 今までは英語も完璧じゃないし、「みんなについていく側」だと思ってたけど、「私にもみんなを助けられることがあるんだ」って自信になって。そこからかな、学校生活でもっと頑張ろうって。

【Testnation's Eye】 多くの留学生が「自分には何もない」と自信を失いがちです。しかし、彼女は「日本での当たり前の経験」を、グローバルな文脈で価値あるものに転換しました。避難訓練がまさかの海外でリーダーシップを発揮することにつながるなんて。これこそが、真のグローバル・コンピテンシーです。

ロシア・中国・日本。カオスな部屋も「問題なし」

原田: 寮生活はどう? ルームメイトはどこの国の子?

Erena: ロシア人の子と、中国人の子の3人部屋。

原田: 小さな国連だ(笑)。文化の違いとかで正直トラブルになったりしない? 特に「片付け」とかさ。(正直、この友達間のトラブルが一番心配でした)

Erena: 全っ然違う!(笑) 2人とも、清潔感の価値観が真逆っていうか…結構どこにでも物を置くし、散らかすし。

原田: うわー、几帳面な日本人からするとストレス溜まらない? 「ちゃんと片付けてよ!」ってならないの?

Erena: ならない(笑)。だって私も、きれい好きだけど部屋ちらかしても平気だったりするから。「まあ、いっか」って気持ちが分かるから、むしろ気が楽で仲良しだよ。トラブルも全然ない。

原田: その「鈍感力」、最強だね(笑)。いちいち違いに目くじら立てないで、面白がれる。それも才能だし、文化の違いってよく日本では「理解」が正解だとおもわれるけど、そもそも一緒に生活してみて「受け入れる」ことなんて絶対できない!とおもうのが正直なところ。でもだからといって、「
否定する」のはまた違う。理解できなくても受け入れなくてもいいけど、否定はしない。"Let it be."だね。

ホームシック? 一度もないです。

原田: 正直、寂しくなって日本に帰りたくなったり、心が折れそうになったことは?

Erena: 一度もない。 毎日楽しいもん。

原田: 即答(笑)。休みの日は何してるの?

Erena: 「ドッグウォーキング」のアクティビティに入ってて、ボーダーコリーとかバーニーズみたいな大型犬と散歩したり。あとはランニングの大会(チャレンジ)があって、10〜15km走るんだけど、私4位だったの。

原田: 15km走って4位!? 体力おばけだ…。

Erena: 早く着きすぎちゃって、ゴールで他の子が来るのを1時間くらい待ってた(笑)。いろんなイベントに参加すると、知らない先輩とかが話しかけてくれて、勝手に友達が増えていくのが楽しい。

次は雪山、そして世界へ。

原田: 頼もしいなぁ。これからの予定は?

Erena: 明日から家族で旅行! で、1月からは学校でスキーシーズンが始まるから、それが楽しみ。2月にもまた1週間くらい帰ってくる予定。

原田: スキーシーズン、ケガだけには気をつけてね。あと、ゲレンデで何かなくしたら、ほんと見つからないから(笑)白いもの、たとえばAirPodsとかには気をつけて!最後に、これから留学しようか迷っている子や、その親御さんに一言ある?

Erena: んー、「行ってみたら、なんとかなる」かな? (笑) 私も英語ペラペラじゃなかったけど、避難訓練が役に立ったり、意外なところで自分の良さが出せるから。

原田: ありがとう! 残りの冬休み、日本と旅行先で満喫してください!

編集後記:Testnationより

インタビュー中、彼女の口から「辛い」という言葉は一度も出ませんでした。

11歳の少女が、言葉も文化も違うスイスの地で、日本の「避難訓練」を武器にリーダーシップを発揮した瞬間。 それは彼女の人生において、どんなテストの100点よりも価値のある「自信」という名の勲章になったはずです。

単身留学中、子どもが最も必要としているのは、まさにこうした瞬間です。

「あ、わたし、この場所でやっていけるかも」

ふと湧き上がる、このじんわり温かい希望。 それはかつて、アメリカの大学院という異国の地で戦っていた私自身にも覚えがありますし、海を渡った多くの先人たちが深くうなずく真実ではないでしょうか。

それは、彼女の「思考OS」が、日本ローカルから世界標準へとアップデートされた瞬間でもありました。

また、あどけなくて小学生だった彼女が使う言葉遣いがよりきれいになり、日本語が留学してかえって美しくなっていることにも驚きました。

Testnationは、単なる英語指導ではなく、子どもたちがこの「希望の瞬間」を自らの手を伸ばしてつかみとるためのマインドセットを育むことに、全力を注いでいます。

最後に、貴重な一時帰国の時間を割いてインタビューを承諾してくださったお母様に、心より感謝申し上げます。 兵庫県のご自宅に伺った際に温かくもてなしてくださった、その深い愛情と素敵なお人柄こそが、Erenaさんのあの「底抜けの明るさと強さ」のルーツなのだと、確信しています。

11歳の少女が、異国の地で、言葉の壁を超えてリーダーシップを発揮したあの瞬間。Testnationは、そんな「化ける瞬間」を、これからも全力でプロデュースしていきます。

Erenaさんの冒険は、まだ始まったばかり。
次の主役は、あなたのお子様かもしれません。