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第1章 1.2 他の農法との違い(慣行農法、有機農法との比較) / 【自然農マニュアル】

こんにちは、自然農法家のてっちゃんです。
多くの方が自然農法を実践しやすくなるよう、情報発信をしています☀️

今回は、自然農マニュアル 第1章「1.2 他の農法との違い(慣行農法、有機農法との比較)」についてです。

最初からご覧になりたい方は↓のマガジンをご覧ください🙇




1. 農法ごとの違いを知る意味

まず、農法を比べるとき、どれが「正しい」ということはありませんし、それを決める必要はありません。
それぞれに背景や目的、一長一短、適材適所があり、時代や状況に応じた役割を果たしています。
違いを理解することは、目的に応じて自分がどんな農法を選ぶかを考えるきっかけになります。


2. 慣行農法:効率と安定を重視

慣行農法は、現在もっとも広く行われている一般的な農業です。

  • 化学肥料や農薬を使う

  • 機械化や大型化で効率を追求

  • 安定した収量と市場への安定供給を担っている

メリットは「多くの人に安価で安定した食料を届けられる」こと。
一方、継続していくうえでの農薬等の使用による環境負荷や、農業資材の依存課題が指摘されています。
実際、ウクライナ・ロシアの戦争等の影響により、令和4年には肥料原料価格が倍以上に跳ね上がり、こういった社会情勢の影響が課題となります。

出典:農林水産省HP


3. 有機農法:資材を選んで自然に近づける

有機農法は、「農薬や化学肥料を使わない」という点では自然農法と共通します。
ただし、有機JASなどの基準では有機肥料や許可された農薬は使える点が異なります。

  • 堆肥や有機肥料を活用する

  • 天然由来成分で認証された農薬は使用可能

  • 有機であることを示す認証制度が整っている

自然農法よりもリスクを抑えやすく、有機JAS認証の取得で高い信頼性を得られます。
慣行農法と自然農法の中間的立ち位置にあり、栽培管理はより柔軟です。


4. 自然農法:自然環境優位な栽培方法

自然農法は「なるべく手を加えずに自然に委ねる」という発想が特徴です。他の農法とは異なり、食料供給よりも、環境保全の視点に重きを置く傾向があります。

  • 化学肥料や農薬を使わない

  • 自然環境への影響を最小限にする

  • 雑草や虫も「敵」とは見なさず、共生を目指す

結果として、環境負荷は最も少ない農法です。
一方、収量や品質の安定は難しい面があります。
その不安定さを含めて「自然の姿」ととらえ。


5. 目的に合わせて農法を選定する

3つの農法を比較すると、次のように整理できます。

  • 慣行農法:食料を安定的に供給する力が強い

  • 有機農法:自然への配慮と市場ニーズを両立しやすい

  • 自然農法:ビジネスより自然尊重、自然順応が軸

つまり「優劣」ではなく、目的や価値観の選択です。
効率性を求める人もいれば、環境への配慮を重視する人もいる。
その中でも自然農法は、「人と自然との関係性を重視した農法」といった位置づけにあります。

例えば、「日本の食糧自給率に貢献したい」という目的であれば、手段としては自然農法よりも慣行農法を選ぶべきでしょう。
特に営農を目指しているのであれば、目的と手段(農法)がミスマッチしないように注意しましょう。


6. 農法それぞれに適材適所がある

自然農法はあくまで農法の一つです。(※自然農法の定義自体が曖昧なところはありますが。)

国内の食糧供給という役割においては、慣行農法がそれを担っており、自然農法だけで現代の食糧供給を維持することは困難でしょう。
一方、環境面においては、最も環境に負荷を与えない農法は間違いなく自然農法です。

このように、それぞれの農法に一長一短、適材適所があります。
稀に他農法を批判する意見がありますが、そもそも各農法の適材適所や目的が違うため、同じ土俵で比べて批判すること自体が全くの的外れです。(野球とサッカーを比べるようなものです)

それぞれの農法が共生し、それぞれがしっかりと役割を果たし、より良い世界を築いていくことが大切です。


最後までお読みいただきありがとうございました!次回は第1章「1-3 自然農法の基本理念・考え方」についてです。お楽しみに✨️


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