ボルドー 不穏と優雅が交錯する街 〜フランス🇫🇷| 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #16-3
【Day54: サン•セバスチャン→ボルドー】
長いスペイン滞在を終えフランスへ、言わずと知れたワイン名産地ボルドーで意外な姿を目の当たりにする
🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓
*********************
##ボルドーの意外な姿
2週間半に及ぶ最高に楽しかったスペインに別れを告げ、私鉄とフランス国鉄を乗り継ぎ、海沿いを北上してフランスへ再入国。
アヴィニョンに戻る前に、知人にレコメンドされていた場所の1つであるサン=テミリオンへ立ち寄りたくて近隣のボルドーへ向かった。


こうのとりの巣がチラホラ見える
ボルドーもまたそこそこ大きな街で中心部まではトラムで移動が必要だが、できるだけ国鉄駅に歩いて行けるところと思い民泊を予約した。
駅から宿は1キロに満たない距離だけど最近もう疲れてきたのか荷物を背負って歩くのが億劫で億劫で・・・暑いからなのか荷物が重くなりすぎたのか、どちらもなのかな?
今回もまた歩くのを諦めておとなしくトラムに乗ることにし、最寄り駅に到着して住所を頼りに今夜のお部屋を探して歩き出すと、何だか様子がおかしい。
あれ?ここは本当にフランスか?
アラブ系かアフリカ系の人しか歩いてなくて、およそフランスに着いたとは思えない雰囲気。
人通りがほとんどない細い路地に怖々と入りホストに連絡すると、古めかしい建物の壊れそうな扉から芸術家のような若い白人男性が顔を出す。
ここかー、これはなかなかだなー、私がスーツケースだったらどうするんだろ?などと思いながら、壊れそうな建物の人ひとりがギリギリの幅の細い階段を上り、壊れそうなドアを開けると素敵な空間が広がっているではないか。

窓から柔らかい光が差し込む広々としたワンルーム空間、大きなベッドにキッチン、そして何やらセンスの良いオブジェが飾ってあるのでとても素敵。
「いつもはアトリエとして使っていて時々民泊として貸してるんだ」
カーテンがかかる棚を指差し、ここは私物だから触らないでね、と説明して彼は颯爽と去って行った。
さて、空間は申し分なく素敵!お洗濯も捗りそう、キッチンもあるので夜は部屋で過ごせそう、とは思ったものの、あの扉大丈夫か!?と気になって仕方がない。
今にも壊れそうな鍵がなんとかかかるのは確認できたけど、せめてもの防犯のため持参しているドアストッパーをセッティングし、家の隅々までチェックチェック。
お部屋自体は素敵だけれど、今までで一番不安を感じるお部屋で一気に警戒モードにスイッチが入る。

私の宿周辺は不安な雰囲気
##一歩外に出ると異国空間が広がる
この日は日曜日、フランスの日曜日はスーパーさえもお休みで食料にありつけない可能性があるので、営業しているお店を調べてみる。
意外にも近所のスーパーはやっていて、1キロくらい先にあるカルフールエクスプレスもやっているのが分かったので、辺りを警戒しながら外に出た。
まずはじめにすぐ裏手にあるサン・ミッシェル大聖堂の周辺を探索してみるが、日曜もやっているスーパーはハラル専門店!雑貨屋さんにはタジン鍋がずらりと飾ってあって、カフェではミントティーを飲んでいる人々。
ここはモロッコか!?
モロッコ行ったことないけど、たぶんこんな感じなんじゃないだろうか?
フランスとは思えない風景にショックを受け、アルコール飲料が売っているカルフールのミニスーパーに足を伸ばすことにした。

##中心部は美しく洗練された街
大切な食糧調達を終えて街に繰り出してみると、中心部に歩けば歩くほど先ほどの異国感は薄れ、ワインの街ボルドーらしいおしゃれで洗練された雰囲気が漂ってくる。
ギリシャで聞いたように、国鉄駅は後から作られた場合が多いので周辺はダウンタウンとして雑多な雰囲気になりやすいのかもしれない。

撮り鉄が捗ります
ボルドーの街中にはガロンヌ川という大きな川が流れていて、川岸に設けられた花壇や公園では若者たちが輪になって座り込んで談笑していて、混ぜて欲しいくらい素敵な雰囲気だ。

もちろんワイン飲んでる!
一方で、街角に見えるレストランでは皆さん着席して複数人で食事を楽しんでいる姿が見えて、フランスのレストランで一人で食事をするハードルの高さを改めて感じてしまうのだった。
気楽に人混みに入っていって一人でカウンター飲みできるスペインが早くも恋しい!!!

##ブルス広場で夕涼み
美しい街を歩き回り、街の観光名所ブルス広場へ。
ガロンヌ川沿いに広がる貴族の香り漂う立派な建物の前に、広々とした水景が広がっていて鏡のように建物の景色を映し出す。


太陽までクッキリ映し出されて美しい(20時過ぎ)
夜景が美しいようだが、6月はますます日が長くなっていて簡単には見られそうもない。
しかも宿周辺が怖すぎるのでなんとしても明るいうちに帰らねば!
そんなことを思いながらも、刻一刻と変わりゆく空と、水鏡で遊ぶ子どもたちを眺めているのが楽しくて、のんびり佇む人たちに混じってただただぼんやりと座り続けてしまう。


これがまた幻想的
夕景と噴水が溶け合う時間をのんびり堪能する。
なんとも贅沢なひととき。
美しい景色にうっとりしながらも、家帰るの怖いなぁ、嫌だなぁなんて思いつつ、しばし現実逃避。


いつまでいても見飽きることがない
暗くなっては大変なので、そこそこで切り上げ、誰にも見られないように周囲を警戒しながら忍者のようにそそくさと部屋に入る、
そんなギャップも面白いボルドーの夜だった。


🚊次回、ボルドーから列車ですぐのサン=テミリオンへ。まるで中世にタイムスリップしたかのような街並みとぶどう畑に圧倒される
📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です。次のお話はこちら↓
