塔を渡る風と果てしないぶどう畑〜サンテミリオン🇫🇷| 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #16-4
【Day55: ボルドー↔︎サン=テミリオン】
ワイン銘醸地かつ世界遺産の小さな街、サン=テミリオンへのショートトリップ
🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓
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##蚤の市はやっぱり異国感
不安な建物ながら、快適に眠れた朝。
この日は鉄道ですぐのサン=テミリオンへ向かうべく、駅までブラブラ向かうことにする。
昨日、モロッコと見紛う様相だった教会前の広場には午前中は市場が立つようで、たくさんの露店が軒を連ねている。

活気ある雰囲気に嬉しくなってちょっと覗いてみたけれど、やっぱりここもヒジャブ用スカーフの店などが優勢。
やはりこのあたりは異国情緒たっぷりなようだ。

##一気にのどかなぶどう畑へ
目的のサン=テミリオンはボルドーから列車で40分ほどの距離にあり、のどかな駅を降りるとすぐに一面ぶどう畑の丘陵地が広がっている。

質素で静かな小さい駅

この街は小さいながら世界的に有名なボルドーの銘醸地の一つで、ワイン好きには有名なエリア(当時の私はピンと来ていなかったが)
フランス好きの知人から、素敵な街なので絶対行くべし!とレコメンドされていて、ルートに組み込んでいたのだった。
事前学習によると、ローマ時代から続くワイン作り、巡礼路として発展した中世の街並み等から、世界遺産に登録されているとか。
坂の先に見える街を目指して、心地よい風が抜ける畑の間を歩いていく。


##中世の世界に迷い込んだ気分
やがて両側にお店が建ち並ぶ石畳の道に入り、そのまま町の中心部に誘われていく。
ワイン産地というのももちろんだが、古い街並が美しく残った中心部が実に素敵で、静かな街を迷い込むように歩くのが楽しい。


どこに居ても塔が見えるので安心だ
石造りの建物の隙間から奥にぶどう畑が広がっているのが見えたりして、うっとりするような雰囲気だ。

##あの塔に登ってみる
町の中心には立派なツーリストセンターが立っていて、可愛いオリジナルグッズが売っていたり、ワイナリーツアーの予約などができるらしい。
時間が決められたツアーに参加するのは億劫だなーと思って案内を見ていたら、どうやら目の前に建つシンボリックなモノリス教会の塔に上ることができるらしい。
高いところ好きとしてはぜひ登ってみたい!

係の人に声をかけてみると、ここでお金を払うとともにパスポートを人質に簡素な鍵を渡され、自分で鉄門の鍵を開けて入るというアナログなシステムを説明される。
「入ったら必ず中から鍵を閉めてね!」
と念を押され、ドキドキしながら薄暗い内部へ潜入。
鍵は数個しかないようでほとんど貸し切り状態の塔を上りきると、360度古い街並の向こうにぶどう畑の絶景が広がり、気持ちの良い風が通り抜けていく。


どちらの方角を見ても絶景で見飽きることがなく、風の音だけがする静寂の空間がたまらなく心地良くて、次のお客さんが来るまでただただぼんやりと風に吹かれていた。


ワイン飲みたくなってくる…
##やっぱりワインを飲まねば!
時刻はとっくにランチタイムを過ぎていたが、せっかくなのでサンテミリオンのワインと食事を楽しみたい!とめぼしいレストランに入りメニューをチェック。

やはりフランス、しかも高級ワインの町、なかなかお高いお店でスペインバルに慣れきった私にはかなり懐が痛いが、サンテミリオンの赤ワインには牛だろう!と腹をくくり、牛肉のワイン煮込みのような一品と赤ワインをいただく。

ワインも濃厚まろやか〜
これがもう、濃厚なワインとベストマッチで昼から2杯目に手を出してしまったのだった。

めちゃくちゃ怖い!!
##試飲ワインに酔いしれる
気持ちよくほろ酔いでさらに街をブラブラ。
適当に見つけた予約なしで入れるワイナリーを見学してみる。

気軽な見学エリアがある蔵も


さらりと見学したあとは、もちろん有料試飲もしてみる。
明日はアヴィニョンに向かうので、民泊ホストに何かお土産でも買って行こうかと吟味モード。

お手頃な若いワインは渋味が強いのが悩みどころ
その後も街中の酒屋数軒を周り、吟味の上でお土産の一本をチョイス。
小さなワインの町を堪能して帰路についた。

実に癒される街でした
##夕刻のボルドーで撮り鉄
歩き疲れたけれど、せっかくのボルドー、もう少し街歩きをしてみる。

サン=テミリオンでワインに囲まれて実感したのだが、ボルドーにブルゴーニュ、アルザスにシャンパーニュと、ワインを知ってると知っていないとでは旅の楽しみ方が全く違ってくる気がする。
もちろん楽しく充実した一日になったけれど、知っていたらもっと喜びが大きかったはずだし、ボルドーの他の銘醸地にも行ってみたい。
ここにはいつかまた、ワインを勉強してから改めて来ることにしよう、そう決めて素敵な街並をバックに走るトラムの撮り鉄に勤しんだのだった。

🚊次回、5月に続きアヴィニョンに舞い戻る。民泊ホスト君の歓迎を受けつつ、南仏ラベンダーに期待を寄せる
📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です。次のお話こちら↓
