雨のポルトで食べて飲んで〜 ポルトガル🇵🇹 | 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #15-4
【Day51: ポルト→コインブラ】
弾丸日帰りポルトは残念なお天気、電波はつながらないまま。ただただ食べて飲んでを繰り返す一日。
🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓
## どんよりポルトを散策
この日のポルトは残念ながらどんより曇り空で今にも雨が降りそうなお天気だが、民家を飾るアズレージョを眺めながらポルトガルのお気に入りの地に戻ってきたことを噛みしめる。
このアズレージョがとにかく可愛くて、スペインで見たタイル装飾とはまた違ったテイストで発展しているのが面白い。


特に教会や駅などの豪華な装飾だけでなく、一般家庭の外壁装飾などで使われているから親しみのある可愛いデザインが多く見られ、住人の個性が感じられるのがお気に入りだ。

控えめな装飾はお祭りだろうか?
前回来た時は気がつかなかったけれど、路地のあちらこちらに黄色いホタテ貝のマークと矢印が見られ、ここがスペイン北西の巡礼の地サンティアゴ・デ・コンポステーラにもほど近いことに気がつく(近いと言っても200キロくらいはある)。

お遍路を経験した今、共通点を感じる!

カミーノの終着地にもマルタ同級生が住んでいて、今回立ち寄れないかあれこれ路線図を見てみたが、思いのほか僻地にあるので泣く泣く諦めることにしたのだ。
いつかあの街には巡礼路を歩いて行ってみたい!大聖堂に集まる巡礼者らしき人々を見て、また憧れが強くなってしまった。

##ポルト名物ポートワイン
橋を渡ってポートワインの醸造蔵が多く建ち並ぶ地域も歩いてみる。


このあたりの景色もまた素敵で、ポートワイン蔵の赤い屋根が港の如くワインを積み出す川岸に向かって広がっているので、全盛期の活気が思い浮かぶようで見ていて楽しい。

(2015年訪問時の写真)
小道を歩いていると薄暗い店内にワインが並んだ酒屋さんを見つけ、ちょうど店員さんがどうぞと招いてくれたので中に入ってみることに。
ここはポートワイン蔵の1つの直売店のようで、店員さんが流暢な英語でいろいろと説明してくれる。
「試飲セットもありますが、よろしければいかがですか?」
見ると、5種類飲めて千円ほど。ちょうど雨がポツポツ降ってきたところでもあるし、ここはゆっくりティスティングでもさせてもらうか、ということで私の前に5つのグラスとボトルが並べられ、店員さんの解説付きでゆっくり飲ませていただく。

白か赤か、熟成年数の違いなど、同じメーカーでも味わいが全然違い、ただ甘いだけではないポートワインの奥深さが面白い。
それにしても度数が結構高い酒精強化のポートワインをティスティンググラスにしっかり1杯入れてくれるセット内容に、さすが欧米人は酒が強いんだなぁと驚かされる。
日本人だと飲み干したらフラフラになってしまいそうだ、私は平気で全部飲んじゃったけど。

##本日のメインイベント
すっかりいい気分になってお腹が空いてきたので、本日のメインイベント“フランセジーニャ”を求めて繁華街へ戻る。
フランセジーニャとは、厚切りパンのホットサンドウィッチなのだが、パンの間にはステーキや厚切りハムなど数種類の肉がぎっしり挟まれていて全面を覆うようにとろけたチーズをまとい、さらにスパイシーなソースがドロリとかかっているというハイカロリーグルメなのだ。

このソースがクセになる味なのです
通常はこれに半熟目玉焼きが乗り、ソースの海にポテトフライが敷き詰められるという部活帰りの男子高校生が好みそうな料理なのだが、前回の旅であの味が忘れられなくなってしまい、どうしてももう一度食べたいと思っていたのだ。

スパイシーソースがまたビールに合うので、ビールを飲む代わりにポテトは無しにしておとなしめのフランセジーニャをいただく。
それでも1つをペロリと食べきるのは女性にとってはなかなか大変な量だけど、美味しく完食できてしまう自分の胃袋に感謝だ。
あぁ、また食べたい。

これもお気に入りポイントのひとつ
メインイベントを終えて再び街をぶらぶらし、疲れてきたので今夜の夜行列車が出発するコインブラに移動して街歩きしてみることにする。
##疲労が溜まって動けない
夜行列車明け早朝の観光スタートで今夜の夜行列車は23時発、時間を持て余しすぎて今からでも新たな街に行って帰ってこれそうだけど、スマホの電波は通じないわ夜行明けで眠いわ天気は悪いわで、動く気力が湧かない。
最近、毎日フル活動し過ぎていたので疲れ気味なのかもしれないな、そんな日もあるさ、と言い聞かせ、無理せずコインブラでのんびりと時間を潰すことにした。

駅前から近辺を適当に歩いていると、何やら賑やかな音楽が聞こえてきて、揃いの衣装を着た鼓笛隊と白いマントの信徒のような人々の行列が行進するのが見えたので、見物人に交じってしばらくその行列を眺めてみる。
一体何のイベントなのか分からなかったけれど、幹部神父たちに囲まれて歩く司教さんのような軍団が通り過ぎると、その行列はあっさり終わってしまった。

毎日のミサに合わせた大名行列なのか、それとも何かの祭りなのか?真相はよく分からないけれど、日本で神社仏閣へ行くとたまに何か儀式的なものを見かけるようなものなのかもしれない。

好物のバカリャウコロッケ。ごはんポテト付きは重い
のんびり夕食を食べてもまだ時間が有り余るので、スーパーをぶらついたり夕陽を眺めながらビールを飲んだりしているとようやく暗くなってくる。

Wi-Fi使いたいだけだけど

何度もスマホがつながらないか試してみたり、やたらとお店に入ってWi-Fiを使って原因を調べたりしてみたけれど、結局1日中つながることは無かった。
何が原因なのか分からないままだったけれど、電波がつながらなくても何とかなるもんだ。
昔はこんなもの無かったんだしね。
ちょっと自分に自信が付いた気がした。

コインブラ駅ともお別れ
##トレインホテルという名の列車
この日の夜行列車は、昨日2等座席で我慢した反動で“トレインホテル”という素敵な響きの車両の1等個室を予約。
昨日の千円という座席指定料金に比べて1万円と大奮発したけれど、夜行2連チャンの自分を労る目的と、次の目的地サンセバスチャンまでは約12時間の道のりなので価値はあるか、ということで一人個室を取ることにしたのだ。

待ちに待った列車は、シックな赤い廊下とピンクの壁に個室の扉がずらりと並び、まるでビジネスホテルの内廊下を歩いているみたい。

車掌さんから鍵を渡されるのも、夜行列車では初体験の出来事だ。
重厚な扉を開けると室内も絨毯敷きで落ち着いた設えになっていて、室内に洗面台も用意されていて快適そのものという雰囲気。



私の予約クラスではトイレは付いていないが、もう1ランク上の車両だと個室内にトイレとシャワーも付いているらしい。
せっかくなので両隣の車両にも入ってみて、ホテルライクな珍しい列車を探検して廻った。

明日の昼まで眠り続ける!
🚊次回、こここそが本物の天国!サン•セバスチャンではしご酒
📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です。次のお話はこちら↓
