海辺の遺跡都市からレトロな夜行列車で〜クロアチア🇭🇷| 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #22-2
【Day75: スプリット→ブダペスト】
クロアチアの港湾都市スプリットを散策、夕方の夜行列車で一気に北上しハンガリーブダペストへ
🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓
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##海辺のリゾート都市
お昼をだいぶ過ぎた頃にバスはスプリットに到着。まずは今夜の夜行列車のために、鉄道駅を下見しつつ荷物を預け、夕方の出発時間まで散策を開始する。

平屋で広々していてのんびりした雰囲気が漂う
ここはヤシの木が建ち並ぶ海辺のリゾートという風情だが、古代ローマ時代の宮殿跡の上に新しい街が建設されていったという世界遺産の旧市街もあって、たくさんの観光客で賑わっている。

ヤシの木がリゾートらしさを醸し出す
ドブロブニクとセットで来るのだろうか、日本の団体観光客の姿もチラホラと見えて、観光の中心地はうんざりするほどの人波だ。
##古代ローマ遺跡の上に繁栄した街
まずは観光の中心地、ディオクレティアヌス帝の宮殿跡へ。
3世紀、ローマ皇帝ディオクレティアヌスの巨大な宮殿が建てられた一帯に、そのまま長い年月で人が住みつき旧市街を形成していったということで、どこまでがローマ時代のものなのか中世のものなのかよく分からない。

それでも人々は宮殿の跡地をうまく活用していたようで、ローマ時代の宮殿建築がとてもよい保存状態で残っているそうで、それが世界遺産になったポイントなのだとか。

写真一緒に撮ったらお金かかるやつ。

エジプトから持ってきたものなんだとか
特に地下部分は、のちの住民たちのゴミ捨て場だったそうで、掘り起こすとローマ時代のまま手付かずの状態で壁やら天井やらが姿を現したらしい。

##思いがけない癒しの歌声
迷路のような街を適当に歩いていると、天井がポッカリ空いた不思議な空間に出る。

あとで知ったことだが、天井部分が風化したらしい
美しくも不思議な空間を見ていると、衣装を着た男性陣がやってきて、今から歌の披露をするとのこと。この空間はよく響くのだとか。
男性のアカペラ合唱はこの地域伝統のクラッパというものだそうで、図らずも美しい歌声に聴き惚れる素敵な時間となった。

##路地裏のレストランで優雅に
人が多いエリアと灼熱の太陽を避けて、適当に歩き回っていたが、小さな街なので首尾よくひと通り回れてしまう。


カメラ向けすぎると睨まれる
さすがにおなかが空いてきたので中途半端な時間ではあるが食事ができるお店を探し、イカ墨のリゾットと白ワインで私も少しリゾート気分を味わってみた。

なんだかおしゃれな形状でびっくり!

##食後の山登り
食事を終えると列車の時間まで1時間半ほど、少し迷ったが見晴らしの良い高台があるということで、腹ごなしも兼ねて駆け足で展望スポットへ向かう。


ダイナミックな山と海、そしてオレンジ屋根が広がるスプリットの街の全景は、一見の価値あり!
さらに登れるところまで登り、美しい街と心地よい風を堪能することができた。
早歩きしすぎて足ガクガクだけど、あとは寝台列車で寝るだけなのでまぁいいか、ということで。


港に停泊する船もたくさん
##臨時の夜行列車はレトロ感たっぷり
列車出発のギリギリまでスプリットを堪能し、クロアチアの現金も使い切り満足満足。
駅に到着すると、田舎臭い駅にとんでもなく古風なディーゼル機関車がドドン!と停車している。

18時半発の夜行列車はバカンスシーズンだけの臨時列車ということで嫌な予感はしていたのだが予感が的中!
普段は稼働していない車両を引っ張り出してきたような雰囲気で、長い長い列車は内部もなかなかのレトロっぷり。

一等寝台の一人部屋が取れているのは良いのだが、実に古風な車内はエンジの絨毯が敷かれた細い廊下にカーテン付きの窓、室内も清潔ながら若干ホコリ臭さが感じられて何だか博物館の展示品のようだ。

シーツや布団カバーが予め美しくセットされているあたりは一等寝台!というホスピタリティを感じるが、とにかく室内すべての設えにレトロ感が溢れていて、洗面台の下に栓抜きがあるあたりはまさに昭和の車両。

毛布とパリッとしたシーツがセットされている


上の戸棚を開くと鏡とライトが登場!機能美に感動
ある意味得した気分になってきて、この昭和レトロ車両を存分に楽しむぞ!とワクワクしてしまう。
##寝台列車の車窓から
まだ日も高いので、異常に低い位置にあるベッドに腰掛け、窓を開けてしばらく車窓を楽しんでいたのだが、連続早起きの疲れからかあっという間に眠くなりいつの間にか倒れこむように寝てしまった。

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昭和車両の乗り心地が良いのか単に疲れているだけなのか、夜行列車とは思えないほどぐっすり眠れた朝、外を見ると何やら巨大な湖の湖畔を走っている。

昨夜に引き続き、身支度もそこそこに窓にへばりついて車窓を楽しむ。
すると、ハンガリーのブタペストまではあと1時間ちょっとというタイミングですごいものが目に飛び込んできた。
真っ黄色に染まった広大なヒマワリ畑だ!

アンダルシアではまだ早すぎて見られなかったヒマワリ、6月下旬のこの季節、満開のヒマワリがちょうど車窓の正面を向いて咲き誇っている。
やっぱり菜の花とはまた違う迫力、大好きなヒマワリがこんなところで見られたことに感激し、長旅の疲れも吹き飛びそうだ。
ブタペストに到着したのは9時過ぎ、実に14時間半の昭和車両の旅が終わり、およそ2ヶ月ぶりにブダペストに帰ってきた。
🚊次回、ブダペストからさらに北上、オーストリアのウィーンへ。貴族的な大きな街に圧倒される
📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です。全編はこちら↓
