至福の昼からシャンパーニュ 〜 フランス🇫🇷 | 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #11-1
【Day26-27: ルクセンブルク→ランス】
謎の鉄道運休のため、バスとTGVを乗り継いでシャンパーニュの街ランスへ。カーヴ見学でシャンパーニュの奥深さを知る🥂
🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓
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##見どころ満載の3カ国突入
ルクセンブルクからフランスへ抜けた後は、怒濤のフランス・スペイン・イタリア3カ国漫遊旅がはじまる。
フランス・イタリアはお金のない学生時代に少し鉄道旅をしたけれど、特にパリにはいい思い出がなくて、何もかも高くて満足に食事もできなかった上に、およそフランスらしからぬチャイナタウンに泊まったせいもあり素敵なイメージが無いのである。
今回は行ったことの無いところへ行ってみようということで、パリは立ち寄らずシャンパーニュ地方の中心都市ランスから南仏に抜ける計画だ。
##菜の花溢れるフランスへ
ランスではちょうど週末ということもあって、ロンドンに住む日本の友達と会う約束をしていたので気分はすっかりシャンパーニュ!
昼から飲むのを楽しみに、ルクセンブルクからの代替バスに乗り込んだ。

素敵な駅前バスターミナルなので、もっとちゃんとしたバスが来ることを想像していたらまさかのマイクロバス。
本当に目的地に連れて行ってくれるのか一抹の不安があるけれど、数人の同乗者とともにルクセンブルクから最寄りのTGV駅を目指す。
知らぬ間に国境を越えフランスの国道をひた走ること1時間ほど、大きな畑が広がる田舎町を通り始めたと思ったら突然、目の前一面に黄色の丘が現れた。

何だあれは!?と身を乗り出して見てみるとそれは広大な菜の花畑で、時折緑の畑を挟みながらも延々黄色の絨毯が続いていく。
菜の花畑はブルガリアやルーマニアでも見かけたけれど、丘陵地に広がる黄色と青い空とのコントラストが美しすぎて感激してしまう。

##速さに納得のTGV
そんな畑が続く何にもない場所で、バスは速度を落として広大な駐車場に入っていくと、目の前に突然ポツンと箱を横に倒したような駅が現れた。
これが駅?と戸惑ってしまったが、ここロレーヌTGV駅はローカル線の乗り入れのないTGV専用駅。
1.5時間に一本ほどしか列車が停車しないことを見ると、日本でいうこだま停車駅みたいなものか。在来線の接続さえ無いのは驚きだ。

駅の構内は豪華なシャンデリアが飾られてとっても素敵だけれど、車がないとアクセスできない駅はひどく不便そうに感じてしまう。地方の空港もこんなもんか?
小高い場所に建つ駅から眼下に見える線路は、両側に広がる畑の中を真っ直ぐに突っ切っていて、なるほどTGVがスピード出せるわけだ、と納得。


通過するTGVもまさに弾丸という迫力の猛スピードで走り抜けるので、俄然乗るのが楽しみになってくる。
この旅はじめての高速鉄道は、ユーレイルパスに加えて座席指定の追加料金はかかるけれど、やっぱり速くて快適。
これから各国の高速鉄道を乗り比べするのもヨーロッパ乗り鉄の醍醐味で楽しみだ。


今回のTGV体験はあっという間でローカル線に乗り換えて目的地のランスに到着、日曜の午後だけれど駅前は意外に静か。まずは友人と遅めのランチを取ることになった。

##泡とともに至福のひととき
ここランスはシャンパーニュ地方の中心都市で、街の中心部にも多くのシャンパン醸造メーカーがセラーを構えているくらいなので、レストランのメニューもシャンパーニュが充実している。
当時はワインの詳しいことは分からなかったので、手頃なものを1本選び、大通りに面したレストランのテラス席でシャンパーニュを飲む。

これを至福と言わずして何と言おうか!
最高のシチュエーションに酔いしれる5月の昼下がりだ。

友人との再会に話が盛り上がり、食後は地図も見ずにブラブラと街を歩いていると、立派な教会に突き当たる。
確かこの街には世界遺産にもなっているノートルダム大聖堂があるはず、と知っていながらもちょっとここは違うかな?といった地味な雰囲気。

あとで調べたところによると、このサン・レミ聖堂も同じく世界遺産になっているそうだが、豪華なノートルダム大聖堂に比べて静かで人がほとんど居なくて、地味ではあるけれどその荘厳な雰囲気に魅了されてすっかり気に入ってしまった。

教会内に並べられた椅子の1つに腰掛けて心を無にしてこの空間を感じる、心地良くて神秘的で何とも印象的なひととき、シャンパーニュの余韻でほろ酔いのせいかもしれない。

見た瞬間に分かる荘厳さ。
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##シャンパーニュセラー見学へ
翌日はせっかくなので歩いていける距離にある醸造所のセラーツアーに行ってみようと、テタンジェのツアーに申し込み。


シャンパーニュというのは“この地域で作られる瓶内二次発酵させたスパークリングワイン”くらいの知識しか無かった私だが、とても丁寧にワインの製造から二次発酵の工程まで説明してくれるのでとても分かりやすく、何より瓶内二次発酵ってやつが信じられないくらい手間のかかる工程であることに驚かされた。
道理でお高いわけだ。

そしてこんな街中の地下深くに壮麗な洞窟カーヴが広がっているなんて!
薄ら寒い地下カーヴにはたくさんの瓶が整然と並んで熟成されていて、どこまでも続くのではないかと思ってしまうほど広く迷路のように通路が張り巡らされているので、この街の地下は一体どうなっているのだろう、とさらに興味がそそられてしまう。


シャンパーニュ瓶が陳列されている
見学のあとはカラダで感じる試飲タイム。
発酵の過程を見た後は、ますます美味しく感じる。

テタンジェの他にも、近所のセラーを見学し、友人と解散。

私の列車の時間まで駅近のセラーをウロウロ…トラムも可愛らしくていいサイズ感の街だった。


今回は残念ながら1泊だけだけれど、いつかまた郊外の畑にも足を伸ばしてみたいし、ワインのことをもっと知ってから再訪したいなぁ、と学習意欲が湧いてくるランス滞在だった。

🚊次回、ドイツとの国境に位置する街ストラスブールへ。歴史に翻弄された街は作り物のような可愛さ。
📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です↓
