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真夏のサンタクロースエクスプレスで北へ〜フィンランド🇫🇮 | 40女のヨーロッパ乗り鉄旅 | #25-5

【Day86→87:  ヘルシンキ→ケミ】
二階建ての巨大な寝台列車でフィンランドを北上。フクロウに包まれてこの旅一番の快適寝台でぐっすり。


🚊96日間の旅エッセイ。前回のお話はこちら↓

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##巨大な列車にびっくり

夜も更けてきたヘルシンキ駅。
駅構内に居る人の中には、奇声をあげたり手当たり次第に声をかけたりする変な人が登場して、彼らに絡まれないように気を張っているのも疲れてきた。

もういやだ、早く寝たい…眠さと寒さで泣きそうになっていた時、周りの人々が動き出したので列車が到着したことが分かった。

雨の23時でも空はまだ薄明るい7月のヘルシンキ
ドドン!見るからにデカい二階建て車両
サンタクロース・エクスプレスの呼称で親しまれている

ホームに出ると今までの疲れが吹き飛ぶほど一気にテンションが上がる
めっちゃカワイイ!しかもでかい

白地に緑でポップな絵が描かれた車体にはこの街のあちこちで見かけたフクロウやサンタクロースの姿も見える。

そして寝台列車なのに2階建てとは一体どういうことなのか。
縦にも横にも大きく見えるところを見ると、フィンランド国鉄は広軌なのかもしれないな、と想像する。

車両の端まで見に行きたいけれど、列車があまりに長すぎるし外がとにかく寒いので、断念して自分の車両に乗り込む。

##一等寝台ルームツアー

2階建て車両の2階部分に上っても廊下は広々しているし天井も圧迫感がなくて、そして何よりスーパークリーン。

2階部分でも充分な天井高がある

部屋に入ってまた感動!
2段ベッドには、すでにシーツやタオル・水がきちんとセットされていて、枕カバーには大きなフクロウさんの絵が!
ナニコレ、可愛すぎるでしょー。

これまで乗った数々の夜行列車のクオリティを凌駕するステキな空間に大興奮してしまう。

フクロウさん❤️
シーツやカバーがすべてセット済みなのも珍しい


上段ベッドしか取れなかったので、さすがに屋根裏部屋のようにカーブした天井はちょっと窮屈にも感じるが、こんな部屋が2階分積み重なっていることを思うと、改めてこの車両の大きさに驚いてしまう。

充分な高さがある二段ベット
一階も同じ構造だとすると四段ベットがある!?


一等車両
ということもあり、室内の設備も未だかつてない充実ぶりで、室内に洗面だけじゃなくトイレもある!と喜んでいたら、洗面台の取っ手をググっと引くと裏にシャワールームが現れたので、その忍者屋敷のような構造にびっくりしてしまう。

洗面台とトイレ
この洗面台をグイッと前に引くと、
裏からシャワールームが登場する。伝わるだろうか?


さすがはインテリア大国のフィンランド、ベッドサイドのラックも実に機能的で、洗練された室内に興奮しっぱなしだ。

枕元のラックと柔らかな光のナイトランプ
JRに激似のロゴ入りタオルも可愛い


大喜びで室内の写真を撮っていると、下段に中年の女性がやってきたのでご挨拶。

彼女は私が降りる駅のひとつ手前、北部の大きな街の出身で、今日はそちらに帰るということで慣れた様子で寝支度を整え始めたので、私も倣っていそいそと支度し、大きなフクロウさんに包まれて深い眠りに就いたのだった。

##延々と続く針葉樹林

私の到着時間よりだいぶ早く下段の女性が降りて行ったので、降車駅まで素敵なお部屋を独り占め。

ゆっくり身支度を整えながら外の景色を眺めるのだが、延々と針葉樹の深い森が続く。

さすがはサンタクロースの国、クリスマスツリーにできそうな木のオンパレードだ。

とにかく同じ景色が続くのだ
白樺の木かもみの木か

##スウェーデン国境近くで下車

朝9時過ぎ、スウェーデン国境まで20キロほどに迫った小さな港街ケミに到着。

開放的な空の下で見る列車は威厳を感じるほど大きく見える。

サンタクロース・エクスプレス
最高でした!


ここからスウェーデンへは列車の接続は無いため、ユーレイルパスで乗れるバスに乗って国境駅まで行き、またバスを乗り換えてスウェーデン側の最もフィンランド寄りの鉄道駅へ向かうのだ。

大きな車両を見て想像したとおり、フィンランド国鉄は線路幅が標準的なものより広いため、スウェーデン国鉄との相互乗り入れができないらしい

フィンランドは来てみたかった国なので頑張ってやってきたが、入りといい出といい、なかなか困難な道のりだ。

どうやら食堂車もあったみたい。夜遅くて疲れていた
ので、探検しなかったことが悔やまれる


ケミの鉄道駅は赤い三角屋根が可愛い小屋みたいな小さな駅舎で、その駅舎と何両あるか分からないほど長く巨大な車両が停まるホームの広大さが何とも不釣り合いだ。

長い長いホームに対してちっちゃい駅舎


私の乗っていた車両が動き出すと、隣の線路に材木を満載にした貨物車両がずらりと並んでいたので、ケミは貨物積み出しの拠点駅なのかもしれない。

木材がどっさりと乗せられた貨物列車


サンタクロース村があるロヴァニエミまで向かう列車が立ち去ると、あたりはシンと静寂に包まれる。
次のバスまで時間があるので、この北の小さな港町を少しだけ散策してみようと動きだした。

ケミの街、何があるのだろうか?

🚊次回、バスを乗り継ぎスウェーデンへ。国境駅では二つのルールが混在。


📘この投稿は「40女のヨーロッパ乗り鉄旅」の一編です。全編はこちら↓

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