【患者さん説明共有SNSを作ってみたVer.2】7️⃣<持続可能な「知のインフラ」へ ~ニュースティッカーと広告モデル~>
先日
情報をパクることは良いことだ(このアプリ内では)というスタンスの患者さん説明SNSです。、と書かせていただきました。
医師の「隙間時間」をハックせよ
クリニック院長先生方は忙しいです。外来診療の合間、患者さんを呼び込むまでのわずか 10 秒、20 秒。この一瞬の隙間時間に、カルテを見直すか、クリニック運営に必要な雑務をこなすか、あるいは仕事関係の連絡がないかメールやSNSをスマホ・PCでチェックします。
この「隙間時間」こそが、医師が新しい知識をアップデートできる唯一の貴重なリソースだと私は考えました。 論文をじっくり読む時間はない。学会に行く時間もなかなかない。でも、目の前の画面の下を流れる文字を「チラ見」することならできるはずです。
そこで導入したのが、ダッシュボード下部を流れる「ニュースティッカー」です。 患者さんに見せるためではありません。これは、医師のためのマイクロ・ラーニング(微学習)ツールなのです。
こにはシンプルに 3 つの情報が流れます。
新着ボタン: 「【New】眼科:緑内障点眼薬の使い分け」「【New】内科:インスリン注射のコツ」
お知らせ: 「【Info】システムメンテナンスのお知らせ」「【Info】新機能が追加されました」
広告: 「【AD】製薬会社 A:新薬発売記念 Web 講演会」
診察の合間にふと視線を落とすと、他科の先生たちが作った新しいボタンのタイトルが流れています。
「お、内科で『インスリン』の説明ボタンが出たのか。ちょっと見てみるか」 気になったらクリック。その場で内容を確認して、「なるほど」と納得して次の患者さんを迎える。 このサイクルの積み重ねが、医師の知識を常に新鮮に保つのです。
「タダほど高いものはない」への挑戦
このアプリを開発するにあたり、どうしても譲れない条件がありました。 それは、「医師ユーザーから利用料を取らない」ということです。(*これは変わる可能性がありますが)
月額 500 円でも 1000 円でも、課金の壁を作った瞬間に「普及」は止まります。
「若手医師でも、開業したての先生でも、誰もが等しく最高の説明ツールを使える世界」を作るには、完全無料である必要があります。
しかし、サーバー代もかかれば、メンテナンス費用もかかります。「善意」だけでシステムを維持するのは不可能です。
いつかサービス終了の日が来てしまいます。 持続可能なエコシステムを作るためには、確実な収益源が必要です。
そこで私たちが採用したのが、このティッカーを活用した「さりげない広告モデル」です。
邪魔にならない、でも無視できない
Web サイトによくある「画面を覆い尽くすポップアップ広告」や「動画の前に流れる強制CM」。あれは好みではありません。診療の邪魔以外の何物でもありません。 私たちの広告は、あくまで「風景」の一部として流れます。
「【PR】医療機器メーカーB:新型超音波診断装置のデモ受付中」 「【PR】製薬会社 A:新薬発売記念 Web 講演会のお知らせ」
青い背景で静かに流れていくこれらは、興味がなければスルーしてください。診療のフローを止めることはありません。 しかし、もし「ちょうどエコー買い替えようと思ってたんだ」というタイミングなら、それは有益な「情報」になります。
「医師は無料で便利なツールを使える」 「企業は医師にダイレクトに情報を届けられる」 「我々NYAUWの運営はサーバー代を賄える」
この「三方よし」を実現する要石こそが、このニュースティッカーなのです。 ただの飾りではありません。これは、この公共インフラを永続させるための「心臓部」なのです。
お願い
企業の皆様、このプロジェクトに広告TICKERでご参加頂けると幸いです。現時点では笑いが出るくらいお安い料金体系です(勿論 広告枠が多くなりすぎるとDRに嫌われます。広告枠数の上限は決めるので、人気が出てきたらお高くせざるを得ませんが((笑))そうなることを夢見て。
(再掲)そもそもこのプロジェクトはなぜ始めたの?
CLAUNCHというアプリを現在は本当に重宝して使用していますが、なかなか中身を変えようというモチベーションがないのです。
それ自体はすでに安定した運用になっているということで悪いことではありません。
しかし、これは院長が孤独であることと関係が有るのでは?という問いを立てました。
クリニックの院長は、ある意味で「孤独」です。 複数の医師がいる病院勤務医時代のように、廊下ですれ違った他科の先生に「ちょっと教えてよ」と聞くことができません。
自分の専門外の領域について説明する時、私たちは自信のなさそうな顔を隠しながら、教科書的な(そして患者さんの心に響かない)説明をしてしまってはないかな?というのがこのプロジェクトを開始した理由です。
この「説明の質の格差」を埋めるにはどうすればいいか。 私は考えました。 「各科の専門医が普段使っている説明の"必殺フレーズ"や"神資料"を、ボタン一つで借りられたらどうだろう?」
例えば、眼科医で有る私が作成した「白内障手術のメリット・デメリット」というボタン。 これを内科の先生が自分のダッシュボードに登録しておけば、患者さんから目の相談を受けた時、ポチッと押すだけで私の説明資料(あるいは私が解説している動画)が表示される。 逆に私は、糖尿病専門医が作った「HbA1cを下げるコツ」ボタンをアプリに入れておく
こうすれば、私の診察室は、全国の名医たちが控えている「知のシェアオフィス」になります。 これが「患者さん説明ボタンSNS」の構想の原点です。
『先生、それならこのアプリは、単なる資料置き場(アーカイブ)ではなく、"助け合いの場(コミュニティ)"であるべきです。誰かの作成したボタンをImportした時、"○○先生のボタンを使いました"という通知が飛ぶようにしませんか? それは先生方へのリスペクトを示すことになりますし(実装中)、孤立を防ぐ目玉機能になります』
このAIからの一言で、プロジェクトの方向性が決まりました。 ただの便利ツールではない。医師同士の緩やかな繋がりを作るSNSにするのだと。 ここから、私とAIの二人三脚での開発が始まったのです。
(再掲)ドッグフードを食べて頂けるクリニック院長先生募集
本プロジェクトにご関心をお寄せいただきありがとうございます。 【患者さん説明ボタン共有SNS】は、クリニック院長先生による患者さん説明資料共有・相互扶助のプラットフォームを目指すアプリです。
現在、アルファ版(初期開発版)のトライアル参加者を募集しております。 ただし、お申し込みいただく前に、2つの重要な概念について共有させてください。
1.コールドスタート問題 プラットフォームが価値を持つには「①質の高い参加者」と「②十分な参加人数」が不可欠です。しかし、立ち上げ直後はそのどちらも存在しません。この「鶏と卵」のジレンマを、私たちは先生方と共に突破したいと考えています。
2.ドッグフーディング(Dogfooding) マイクロソフトには「自社のドッグフードを食べる」という有名な文化があります。 開発中のベータ版は、バグが多く、理想とは程遠い状態です。それは「美味しい食事」ではなく、まさに「ドッグフード」と言わざるを得ないレベルかもしれません。しかし、開発者自らが(そして初期ユーザーが)その不味いドッグフードを噛み締め、改善することでしか、最高の製品は生まれません。
【募集要項:この「不完全さ」を楽しめる先生へ】 正直に申し上げます。初期のアプリは使いにくく、先生方の忍耐を要するものです。 しかし、そうした「未完成のドッグフード」をあえて試し、フィードバックを投げ、新サービスが立ち上がる過程そのものを学習・経験として楽しんでいただける先生に参加していただきたいのです。
「まだ誰もいない荒野(コールドスタート)」に飛び込み、共に新しい医療DXの形を作り上げてくださる先生のエントリーを、心よりお待ちしております。
※一定の人数が集まり次第、トライアルを開始いたします。
お知り合いの院長先生にもご共有頂けると幸いです
今日はここまで
(再掲)日常診察で一番使っているアプリ
日常外来をしている中で、電子カルテ以外で一番利用しているアプリはCLaunchというアプリです。これは以前の記事でも紹介させてもらっています。
他の方のNoteリンクも紹介させていただきます
(再掲)しかし、もっと自分の要望を入れたい
CLaunchは非常に良いアプリなのですがパウチッコと同じでなかなか中身を変えようというモチベーションがないのです。それ自体はすでに安定した運用になっているということで悪いことではありません。
しかし、これでは他の先生や医療従事者の方が心理的・物理的ハードルを超えてもらうのは難しいのです。
もっと使いたいと思わせる何かが必要なのです。これまでは諦めていましたがこのバイブコーディングの時代になって光明がでてきました。
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