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【患者さん説明共有SNSを作ってみたVer.2】5️⃣<1秒さえ患者さんの前では面倒>


先日

ボタンの配置も簡単にドラッグ&ドロップで変えれるような機能を実装しました、と書かせていただきました。

「ブラウザを開く」すら面倒くさい

「先生、診療に役立つ便利な Web サイトがあるんですよ。ブックマークしてください」 そう言われても、多くの医師は使いません。私も使いません。

なぜでしょうか?

「ブラウザのアイコンを探してクリックし、ブックマークバーからサイトを選び、ロードが終わるのを待つ」 この一連の動作にかかる数秒の手間が、致命的に面倒だからです。

1 日に 50 人、100 人の患者さんを診る外来では、「1 秒のロス」は命取りです。 1 人あたり 1 秒遅れれば、100 人で 1 分 40 秒。思考の中断も含めれば、その損失は計り知れません。 患者さんと向き合っている最中に、パソコンの画面を操作するために視線を外し、待たせるわけにはいかないのです。

思考を中断させないためには、直感的に起動できなければなりません。 2つのキーの同時押し起動などは使えません。その場合にはフットスイッチやStreamDeckに割り当てて1KEYだけで行けるようにしないと使わなくなるのです。

これこそTPPIです。
*TPPI?

いつも意識することが「THEORETICALLY POSSIBLE、BUT PRACTICALLY IMPOSSIBLE(TPPI)の解決です」

「理論上は出来ても実際には出来ないこともあるんです。理論上はオリンピック選手にもなれますし、あの芸能人とも結婚できます。宝くじも確率から考えると買い占めたら一等も当たるんです。しかし、実際は出来ない もしくはしないですよね。」

なぜCLAUNCHが良いかというと同じキーのダブルクリックのようなホットキーが有効だからです。

PWA化

そこで私たちは、このサービスを一般的な Web サイトとしてではなく、PWA(Progressive Web App)として提供することにしました。

PWA とは、技術的には Web サイトなのに、見た目も挙動も「インストールされたネイティブアプリ」のように振る舞う技術です。 Chrome などでサイトを開き、「アプリとしてインストール」を押すと、デスクトップにアイコンができます。 それをダブルクリックすれば、アドレスバーも、ブラウザの枠も、余計なメニューもない、全画面のアプリとして一瞬で立ち上がります。 しかも、一度読み込んだデータは内部にキャッシュされるので、院内の Wi-Fi が遅くても、サクサク動きます。


指や足で稼ぐタイム短縮

さらに私たちは、「手を使わない」究極の効率化に挑戦しました。「フットスイッチ(足踏みペダル)」や「Stream Deck」の活用です。

多くの電子カルテは、キーボードとマウスで操作します。医師の両手は、カルテ入力や処置で常にふさがっています。 「説明ボタンを出したい」と思った時、いちいちマウスに持ち替えてアイコンをクリックするのはストレスです。

そんな時、足元にあるペダルを「カチッ」と踏むだけ、またはStreamDeckのボタンをワンプッシュするだけで、この説明アプリがシュッと画面の最前面に出てきたら? 患者さんへの説明が、まるで呼吸をするように自然に始められます。

これを実現するために、アプリの中に「ショートカットキー設定ガイド」という超マニアックな機能を作りました。 USB 接続のフットペダル(Amazon で数千円で売っています)を購入し、それに「Ctrl + Alt + D」などのキーを割り当てます。 そして、Windows 側でこのアプリの起動ショートカットキーを同じく「Ctrl + Alt + D」に設定するのです。

実は、この機能の実装には一つ大きな技術的課題がありました。 Windows の仕様で、ショートカットキーを押すと、押すたびに「新しいウィンドウ」が開いてしまうのです。 ペダルを 10 回踏んだら、画面上に 10 個のアプリが立ち上がってしまいます。これでは邪魔で仕方ありません。

そこで AI に相談し「もし既にアプリが開いていたら、新しい画面を作らずに、今ある画面を最前面に持ってくる(Focusする)」という命令です。
これのおかげで「何度ペダルやボタンを押しても、常に一つの画面がサッと出てくる」という理想的な挙動が可能になりました。

たった 1 行のコードですが、これが「ただの Web サイト」を、プロユースに耐えうる「業務ツール」に変えた瞬間でした。
現場の 0.1 秒を削り出すための、私たちの執念の結晶です。(と言っても、ANTIGRAVITYに悩みを相談したら解決策をどんどんていあんしてくれたんですがね)



(再掲)そもそもこのプロジェクトはなぜ始めたの?


CLAUNCHというアプリを現在は本当に重宝して使用していますが、なかなか中身を変えようというモチベーションがないのです。
それ自体はすでに安定した運用になっているということで悪いことではありません。

しかし、これは院長が孤独であることと関係が有るのでは?という問いを立てました。

クリニックの院長は、ある意味で「孤独」です。 複数の医師がいる病院勤務医時代のように、廊下ですれ違った他科の先生に「ちょっと教えてよ」と聞くことができません。

自分の専門外の領域について説明する時、私たちは自信のなさそうな顔を隠しながら、教科書的な(そして患者さんの心に響かない)説明をしてしまってはないかな?というのがこのプロジェクトを開始した理由です。

この「説明の質の格差」を埋めるにはどうすればいいか。 私は考えました。 「各科の専門医が普段使っている説明の"必殺フレーズ"や"神資料"を、ボタン一つで借りられたらどうだろう?

例えば、眼科医で有る私が作成した「白内障手術のメリット・デメリット」というボタン。 これを内科の先生が自分のダッシュボードに登録しておけば、患者さんから目の相談を受けた時、ポチッと押すだけで私の説明資料(あるいは私が解説している動画)が表示される。 逆に私は、糖尿病専門医が作った「HbA1cを下げるコツ」ボタンをアプリに入れておく

こうすれば、私の診察室は、全国の名医たちが控えている「知のシェアオフィス」になります。 これが「患者さん説明ボタンSNS」の構想の原点です

先生、それならこのアプリは、単なる資料置き場(アーカイブ)ではなく、"助け合いの場(コミュニティ)"であるべきです。誰かの作成したボタンをImportした時、"○○先生のボタンを使いました"という通知が飛ぶようにしませんか? それは先生方へのリスペクトを示すことになりますし(実装中)、孤立を防ぐ目玉機能になります

このAIからの一言で、プロジェクトの方向性が決まりました。 ただの便利ツールではない。医師同士の緩やかな繋がりを作るSNSにするのだと。 ここから、私とAIの二人三脚での開発が始まったのです。


(再掲)ドッグフードを食べて頂けるクリニック院長先生募集


本プロジェクトにご関心をお寄せいただきありがとうございます。 【患者さん説明ボタン共有SNS】は、クリニック院長先生による患者さん説明資料共有・相互扶助のプラットフォームを目指すアプリです。

現在、アルファ版(初期開発版)のトライアル参加者を募集しております。 ただし、お申し込みいただく前に、2つの重要な概念について共有させてください。

1.コールドスタート問題 プラットフォームが価値を持つには「①質の高い参加者」と「②十分な参加人数」が不可欠です。しかし、立ち上げ直後はそのどちらも存在しません。この「鶏と卵」のジレンマを、私たちは先生方と共に突破したいと考えています。

2.ドッグフーディング(Dogfooding) マイクロソフトには「自社のドッグフードを食べる」という有名な文化があります。 開発中のベータ版は、バグが多く、理想とは程遠い状態です。それは「美味しい食事」ではなく、まさに「ドッグフード」と言わざるを得ないレベルかもしれません。しかし、開発者自らが(そして初期ユーザーが)その不味いドッグフードを噛み締め、改善することでしか、最高の製品は生まれません。

【募集要項:この「不完全さ」を楽しめる先生へ】 正直に申し上げます。初期のアプリは使いにくく、先生方の忍耐を要するものです。 しかし、そうした「未完成のドッグフード」をあえて試し、フィードバックを投げ、新サービスが立ち上がる過程そのものを学習・経験として楽しんでいただける先生に参加していただきたいのです。

「まだ誰もいない荒野(コールドスタート)」に飛び込み、共に新しい医療DXの形を作り上げてくださる先生のエントリーを、心よりお待ちしております。

※一定の人数が集まり次第、トライアルを開始いたします。


お知り合いの院長先生にもご共有頂けると幸いです


今日はここまで



(再掲)日常診察で一番使っているアプリ

日常外来をしている中で、電子カルテ以外で一番利用しているアプリはCLaunchというアプリです。これは以前の記事でも紹介させてもらっています。


他の方のNoteリンクも紹介させていただきます


(再掲)しかし、もっと自分の要望を入れたい


CLaunchは非常に良いアプリなのですがパウチッコと同じでなかなか中身を変えようというモチベーションがないのです。それ自体はすでに安定した運用になっているということで悪いことではありません。

しかし、これでは他の先生や医療従事者の方が心理的・物理的ハードルを超えてもらうのは難しいのです。

もっと使いたいと思わせる何かが必要なのです。これまでは諦めていましたがこのバイブコーディングの時代になって光明がでてきました。





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