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トランプ大統領の「乗り物」を調べてみた件

先週のブログでは、高市早苗内閣の発足に際して「相変わらずダラシない一部の男性閣僚は大丈夫ですかね?」という投げ掛けをしました。
その直後、高市首相が東奔西走する姿や立居振舞い、女性閣僚それぞれの颯爽としたショット、また ASEAN&APEC関連首脳会議に出席する際に随行した2名の官房副長官のキリっとした姿等の映像が出るにつれ、「つくづく前内閣陣との較差を思い知らされる」、「ようやく見た目だけでも世界に恥ずかしくない外交の始まり」と、世間の評判は上々のようです。
「ハシャギ過ぎ」・「媚びてる」等、一部のアンチ意見もありますが、いつも申しますように私自身は政治的信条はありませんので、高市内閣のスタイリッシュな部分には素直に感心しています。

左;ASEANに向かう高市首相と尾崎正直官房副長官 右;APECに向かう高市首相と佐藤啓官房副長官

さて今回は、10/27(月)~29(水)にかけて来日されていましたアメリカ合衆国トランプ大統領のお話しです。トランプ氏のファッションについて語りたいことはヤマほどありますが(笑)、それはまた機を改めるとして。
今日は彼の乗り物事情について書いてみます。

今回のトランプ大統領の来日に際して、ニュースでも話題の多かった乗り物。ご存知の事も多いかと思いますが、備忘録として羅列しておきます。

2017年、トランプ大統領と安倍晋三首相(当時)を乗せたエアフォース・ワン(朝日新聞)

① エアフォース1(Air Force One)

・「大統領専用機」のことを「エアフォース・ワン」と呼ぶというのはよく知られていますが、「エアフォース・ワン」という飛行機があるわけではありません。
・「エアフォース・ワン」は、「大統領が乗っている、アメリカ空軍所有の航空機」という意味であって、旅客機のみならず戦闘機・軍用輸送機であっても、大統領が乗った時に「エアフォース・ワン」と呼称(コールサイン)されます。
・とはいえ米国外では外遊の場面でよく見られますので、一般的にはジャンボ旅客機であるボーイング747の改造機を指します。
・そのエアフォース・ワンの内部には、寝室・リビング等の居住空間に加えて会議室や随行職員・記者団の部屋も完備されています。
(今回、「トランプ米大統領は、エアフォース・ワン機内でMRI検査を受けた、結果は完璧だったと記者団に語った」との報道がありました。これを見て「機内にはMRI機材まであるのか!」と早計しましたが、「先日、医療センターでMRI検査を受けたと、機内で記者団に語った」ということでした(苦笑))
・「エアフォース・ワン」の「ワン」は当然ながら大統領を指しますが、副大統領が搭乗する航空機は「エアフォース・ツー(Air Force Two)」と呼ばれます。大統領と副大統領は、万一の航空機事故や事件で両者が同時に失われることを防ぐ為に、同じ機材に一緒には乗りません。つまり、同じ行先に両名が赴く場合には、エアフォースが2機飛ぶことになります。

NIKEの定番スニーカーに「Air Force One(AF1)」というロングセラーシリーズがありますが、これは、ソールにAIRシステム搭載した初めてのバスケットボールシューズで、1982年に登場しました。クッション性の良さから軽やかに空を飛ぶイメージで、大統領専用機のコールサインである「Air Force One」と名付けられたようです。アメリカ空軍とは特に関係なさそうでした(苦笑)(画像はAF1登場期のNIKE社ポスター。初期のAF1はハイカット。)
Wikipediaより

② マリーン・ワン(Marine One)

・マリーンといっても船舶ではなく、アメリカ合衆国大統領が、アメリカ海兵隊( United States Marine Corps)が所有する航空機等に乗った時に使われるコールサインとなります。
・実際には米国内、或いは外遊地での短距離移動に使われるヘリコプターを指します。ヘリコプターは20機以上が用意されていて、そのうち大統領が乗ったものが「マリーン・ワン」です(エアフォースと同様に、副大統領を乗せた場合は「マリーン・ツー」となります)。
・アメリカ国内では、大統領がエアフォース・ワンに搭乗する為にホワイトハウスと空軍基地を往復したり、別荘地との往復にも利用されるようです。
・外遊に際しては、マリーン・ワンは訪問地までは軍用輸送機で運搬され、エアフォース・ワンが降り立った大空港(今回なら羽田)から、滞在・会談場所までマリーン・ワンが使われます。
・マリーン・ワンに外国の首脳が同乗する事例は珍しいとされています。日本の首脳では、2017年2月に安倍晋三首相が訪米の折り、ホワイトハウスからアンドルーズ空軍基地に向かう時にトランプ米大統領とマリーンワンに同乗しました。そして先日10月28日、高市早苗首相はトランプ米大統領と日米首脳会談を終えた後に赤坂プレスセンターから横須賀海軍施設の空母ジョージ・ワシントンまで、トランプ大統領とマリーンワンに同乗して移動しています。トランプ氏のご機嫌ぶりが伺えます。

このマリーン機内で撮影された高市首相とトランプ大統領の2ショット写真を、「エアフォース・ワン機内で談笑する両首脳」と紹介している記事が散見されます。エアフォース・ワンは上述のとおり国際線のジャンボジェット機ですので、それに同乗するということはアメリカまで乗せてもらうことになります(苦笑)。なんら自分で取材することもなく、共同通信や内閣広報からの写真に適当な文章をつけて発信している炬燵こたつ記事には呆れるばかりです…。また蛇足ながら、この日、高市首相は6回の衣装替えをされたようですが、マリーン・ワン搭乗時には写真のようにパンツスタイルです。過去に女性閣僚がヘリコプターに乗る時にスカート姿で失敗されたことを学習されての対応かと思われます(ご本人の判断かスタイリストをつけられたか…)(写真は高市首相のXより)
輸送機ボーイングC-17 "GLOBE MASTER"に積み込まれるビーストたち(HUFFPOST 2017/11/6より)

③ ビースト(The Beast)

・「トランプ大統領の乗り物」と題しながらジェット機・ヘリコプターを先に述べてきましたが、大統領来日に際して多くの人が想起する乗り物が、大統領専用車(Presidential State Car)としての「ビースト」でしょうね。
・ディズニー映画「美女と野獣(Beauty and the Beast)」を持ち出すまでもなく、ビースト(The Beast)=野獣ですので、「まぁ、あのトランプさんにピッタリの名前!」と思われている方も多いようですが、オバマ大統領の前のジョージ・W・ブッシュ大統領の時代にネーミングされ、定着したようです。大統領専用車は防弾・防爆性能を極限まで高めた特殊装甲車として開発され、その圧倒的な存在感から「人類が造り出した地上最強の野獣」という意味を込めて「ビースト」と呼ばれるようになったと言われています。
・ベース車両はGM(General Motors Company)社のキャデラック(シャーシはGMC社トップキックというピックアップ・トラック)であり、前述のように大統領の乗る機材を「ワン」というコーディングに従って「キャデラック・ワン(Cadillac One)」という名称もあるのですが、やはり「ビースト」という通称の方が広まっています。
・「ビースト」を名乗る以前から大統領専用車は市販のキャデラック車を改造していましたが、今ではゼロから特別に設計された完全専用開発車両となっています。
・ビーストの車両価格については、Car-alism記事では「1台あたりの製造コストは約150万ドル(2025年10月現在で約2.3億円)」と書かれています。Wikipediaで30万ドルとの記載ありましたが、流石にそれはなかろうと思います。
・製造台数は約12台、全てがほぼ同じ仕様。大統領が海外訪問する際には、テロ攻撃攪乱の為、2台以上が専用輸送機で事前に送り込まれます。
・車体には鉄鋼、アルミニウム、チタン、セラミックといった複数の軍事用素材が多層構造で組み込まれ、外装は戦車並みの耐久性。
・総重量は約8〜9トン(通常の高級リムジンの約4倍)
・装甲ドアの厚さは約20cm、家庭用の金庫や装甲車をはるかに上回る強度。
・窓ガラスは防弾仕様で厚さは約13cm。運転席以外の窓は完全固定で開閉不可。
・車体下部には爆発物対策として耐爆プレートが敷かれ、地雷・手榴弾にも耐えられる。
・タイヤはパンクしても100km走行可能なランフラットタイヤ(Goodyear謹製)。また、ゴムがすべて失われた場合も、ホイールのみで走行できるようです。
・ビーストは「攻撃から守る装甲車」のみならず、万一の負傷時に大統領の命をその場で救うための「移動集中治療室(ICU)」としての機能も備えており、アメリカ大統領と同じ血液型の血液パックを格納し、軍用医療訓練を受けた専属スタッフが同乗。
・車内は化学兵器などの有害物質から乗員を守る独立した空気循環システム。
・防御だけでなく「反撃のための装備」として催涙ガス噴射装置、高圧放水、ショットガンなどの近接武器が格納されているとも。
・暗視カメラ、赤外線映像システム搭載。ヘッドランプが破壊されても夜間走行可能。
・「地上を走る指令センター」として、大統領専用の衛星電話完備。

と、知るほどにとんでもない要塞のような車両ですね。

④ おまけ

大統領の来日に際しては、上記のビーストを挟んで数えきれないほどの「車列」が形成されます。
先導車・護衛車・通信車のほか、米国側の関係者車両。
そしてその後方に日本側の警察車両と関係者車両が続きますが、その車列の中にひとき目立つ TOYOTA車があったと。
日本が誇るVIPリムジン CENTURYの SUVバージョンです。

くるまのニュース(2025/10/28)

ナンバープレートが仮番であることから何らかの改造が施された特別車両であると思われますが、もともと堂々たる体躯のセンチュリーが、SUVデザインでさらに巨艦化されており、今後の宮中御用車両等での導入が期待されますね。

筆者が20代の若い頃に、当時の勤務先社長の社用車両の買替えを担当して、ロールスロイス(Rolls-Royce)のディーラーで試乗させてもらったことがあります。試乗といっても、私が運転席に向かおうとしたらスタッフから「どうぞ、後部座席にお座りください」と案内されました。この手のクルマは、専属の運転手が付きますので、後部席の居住性を確認するのが「試乗」なんですね(笑)
もし機会があれば、大統領専用車両ビーストや、TOYOTAの新型センチュリーSUVにも「試乗」してみたいものです!

※記載記事は筆者私見に加えて Wikipedia・Car-nalism(2025/10/26)から抜粋・要約しました。

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