"have lunch" は冠詞無しなのに、"have a big lunch" に冠詞があるのはなぜ?
Q:「昼食をとる」という場合、"have lunch"と無冠詞で表現すると習いました。しかし、「がっつり昼食をとる」という意味合いで "have a big lunch" という表現があり、こちらには冠詞(a)があります。どのようなルールがあると考えたら良いでしょうか?
お答えします。結論から申し上げますと、無冠詞の "have lunch" には日常生活として習慣的にとっている「いつもの昼食」という意味合いがあり、冠詞(a)付きの "have a big lunch" には具体的な質や量を意識した「単発1回の昼食」という意味合いがあります。

"lunch" という単語自体よりも、冠詞(a)が持つ基本的な働きによるところが大きいです。
冠詞なし:
抽象的なイメージに留まる。主に習慣的なものを指す。
例)I usually have lunch at noon. 私はふつう正午に昼食をとります。
冠詞あり:
具体的なイメージが湧いている。主に単発的なものを指す。
例)I had a big lunch, so I’m not hungry now. 昼にたくさん食べたので、今はお腹が空いていません。
「形容詞があるときはa/anが付く」と丸暗記しても構いませんが、その根底にある考えは「(形容詞を使うくらい)具体的なイメージが湧いている」という点にあります。
もちろん食事であれば、lunch以外にも様々な名詞で同じ現象が起き得ます。
We had a big breakfast today.
今日はたっぷり朝食をとりました。
We enjoyed a delicious dinner last night.
昨夜はおいしい夕食を楽しみました。
They invited us to a brunch.
彼らは私たちをブランチに招待しました。
It was a farewell supper.
それは送別の夕食会でした。
We went to a tea yesterday.
昨日、私たちはティーパーティーに行きました。
I grabbed a snack before class.
授業の前に軽食をさっと食べました。
We had a quick meal last night.
昨夜は簡単な食事をとりました。
やはり「個別具体・単発」というイメージなので、形容詞がついて過去形などの文で用いられることが多いです。
補足として、別の記事で紹介した「go to schoolはなぜ無冠詞?」の内容もご確認ください。
無冠詞の「school」が無冠詞なのは、抽象的で習慣的な「学校での勉強」というイメージで使われているからでした。
「have lunch」の抽象的で習慣的な「いつもの昼食」というイメージと符合していますね。
冠詞(a)付きだと、それぞれ「学校という建物」「一回の特別な昼食」のように個別具体の意味合いに変化するのも同じです。
できるだけ知識は関連させて覚えていきましょう。
というわけで、食事系の名詞に付く冠詞について解説しました。noteをご覧の皆さんも、ぜひご質問をお寄せください。

