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「採用活動を止めない」【SREの仕事】sonar ATSを支えるエンジニアの裏側


Thinkingsは、「採用管理システム sonar ATS」を提供するHR Tech企業です。ミッションである「誰もが意志ある仕事をするために、誰もが使える方法をつくる。」を実現するために、現在エンジニア採用を強化しています。

今回は、エンジニアインタビュー第2弾として、2025年8月に発足したSREチーム マネージャーの石井さんに「プロダクト開発とは異なるSRE」「Thinkingsのエンジニア文化」についてお聞きしました。

参考:エンジニアインタビュー第1弾はこちら
https://note.com/thinkings/n/ne2ee689e8af2


ThinkingsのSREチームとは

SRE(Site Reliability Engineering)チームは、Thinkingsが提供するサービスをユーザーが安心して使えるよう「信頼性」を維持し、より高めていくためのチームです。

Thinkingsのエンジニア組織

・PM(プロダクトマネジメント):プロダクトの企画を担当
・Technology(テクノロジー):PfE(Platform)チーム、SREチームが所属
・PE(プロダクトエンジニアリング):プロダクトの開発や運用を担う。CREも含めて全3チーム
・IS(情報システム):内部システムの運用とサポート

インタビューに答えてくれた、SRE Team マネージャー 石井 健太 さん

「信頼性」を定義し、監視する――SREチーム発足までの歩み

採用活動は1年中行われており、「sonar ATS」は常に安定した動作が求められています。加えて、多数の応募者の個人情報を取り扱うシステムという性質上、セキュリティ面においても高い信頼性を確保する必要があります。

「採用管理システムsonar ATS」の企業向け画面。採用フローが一画面で管理できる。

sonar ATSは、お客様から高い評価をいただいている一方で、時々システムエラーが発生していました。つまり「信頼性が高い」という声も「低い」という声もある状態。そこで、まずは信頼性の現状を把握し、継続的に向上させることを目的に、2024年からSRE業務がスタートしました。

最初は技術研究チームのエンジニアが兼任していましたが、会社としてSREに本格的に取り組むこととなり、2025年8月に3名体制でSRE専門チームができました。

活動の流れとしては、まずシステムの各種指標を継続的に「監視」する、次に監視結果から何が起きているのかを「分析」する、最後に分析結果に基づいて適切な「対処」をする、という3ステップです。sonar ATS等、Thinkingsが提供するサービス全体の信頼性を維持・向上させることを目的に、各サービスのSRE活動フローを整備しています。

Thinkings SREチームの監視フロー

「採用フローの自動化」を活かすための監視ポイント

sonar ATSの魅力は、様々な業務フローが自動化されていることです。この強みを活かすために「スケジュール設定された処理が予定通りに実行されているか」「自動化プロセスでエラーが発生していないか」といった部分を重視して監視する必要があります。

例えば、「オンライン面接の設定でエラーが起こって、別のユーザーに面接案内を送ってしまう」と、応募者も採用担当者も面接できず予定を再調整することになります。本来は面接連絡の自動化によって作業が減るはずだったのに、余計な作業が発生して採用フロー自体に遅れが出るかもしれません。

また、採用活動には年間を通じて複数の繁忙期があり、特に3月と6月はシステムリソースに負荷が集中します。そのため、繁忙期に合わせてマシンリソースを増強したり、キャパシティを拡張したりといった対策をしています。

sonar ATSで重視されるクリティカルユーザージャーニー

SRE業務の最初は、監視の数値基準を決めることから始めました。そのために必要なのがsonar ATSの「クリティカルユーザージャーニー(CUJ)」です。これは「sonar ATSだったらどの機能をどのように操作する場面を重要視するか」を決めるものです。このCUJを継続的に計測し、信頼性があると判断するための具体的な数値基準SLI(サービスレベル指標)を設定しました。CUJ に対する SLO(サービスレベル目標)を設定して、日々監視しています。

sonar ATSにおいて、採用担当者は企業向けの「管理画面」、応募者は「マイページ」を使います。それぞれのCUJで重視しているのは、両方の画面で必ず必要な「ログイン機能」です。ログイン時間が延びたりログインできなくなったりすると、サービスの信頼性が大きく損なわれてしまいます。

左が企業向けの「sonar ATS管理画面」のログイン画面。右が応募者向けの「マイページ」のログイン画面(右図補足:株式会社インフォデックスがsonar ATSを使って「マイページ」を作成すると、応募者にはこのように表示される。)

また、採用担当者がよく使う「面接評価機能」と「応募者検索・情報確認機能」も利用頻度が高く、優先的に監視すべき対象として位置づけています。SLI(サービスレベル指標)が特定の閾値を下回った場合に、開発組織としてどう行動するかという指針、いわゆる「エラーバジェットポリシー」も明確に定義しました。

「sonar ATS」の面接評価の画面。入力内容が次の面接官に引き継がれる。(データはイメージです)
「sonar ATS」の応募者検索結果の画面。多数の応募者を管理する際、検索精度の低さや処理の遅さは業務の大きなストレスになります。(データはイメージです)


他チームと連携して「落としどころ」を見つける

システム監視を効果的に行うためには、「監視する情報」「監視する期間・頻度」「アラートを発生させるタイミング」といった要素を明確に定義する必要があります。

そのため、システム監視の対応方針は、製品開発を担うPdMやエンジニアチームと連携しながら策定しました。とはいえ、ユーザーにとって使いやすいサービスであることが大前提。アラートを出しすぎてサービスが止まっても困ります。エンジニア視点だけでなく、ユーザーとの距離が近い営業やCSチームからも意見をもらいながら、監視体制のちょうどいい落としどころを探していきました。
 
その結果、SREチーム発足前も含めて1年ほどかかって、sonar ATSの監視フローをおおむね整えることができました。2026年度(2025年8月からの1年間)はThinkingsの注力プロダクトであるポジション管理「sonar Connecter」の監視フローをつくり、開発側で運用できる体制を作ることが目標です。sonar ATSとは利用する時間帯、アクセスが集中する時期、そもそものユーザーなど全て条件が異なるので、各チームと連携して新たな監視基準やフローをイチから作っていきます。

sonar HRテクノロジーの各プロダクト。SREでは主力プロダクト「sonar ATS」以外の監視フローの整備にも着手している

石井さんのキャリアとThinkingsとの出会い

Thinkingsに入社するまで

もともと専門学校でゲーム開発を学んでいましたが、新卒でIT系の受託開発をメインとする会社に入社しました。次の会社は自社サービスを扱う企業で、開発業務と並行してマネジメントも担当していました。

Thinkingsを選んだ理由

会社が掲げている「誰もが意志ある仕事をするために、誰もが使える方法をつくる。」というミッションに、心がビビッと来たというか、グッときたんです。「自分はそういうことをやりたかったんだな」と気づくことができました。転職活動では他の選択肢もありましたが、ミッションやバリューへの共感が大きな決め手でした。

入社後の経験と感想

意思決定が非常に早いことに驚きました。今までの組織では何人もの意思決定階層があって、決定まで時間がかかるのが普通でした。Thinkingsではマネージャーと話しながら進めて、「それだったらこうできますね、じゃあこれをこうしましょう」という感じでサクサク進むことが多くて、それは本当に意外でした。

例えば自分が関わっていた「GitHub導入プロジェクト」も、プロジェクトの規模のわりに関わる人が少なかったです。1年3ヶ月という期間はかかりましたが、プロセス自体はかなりスムーズに進みました。

リモートワークでの働き方

フルリモートで約2年半働いて、思ったより「相談のハードルが低い」と感じています。SREでは週に2回、テックリードも含めて相談をする場を設けています。あとは1on1を定期的にやったり、他にも「なんでも質問箱」というTeamsチャネルもあったりといつでも気軽に相談できる環境で、リモートでも安心して働いています。

今後の目標と求職者へのメッセージ

SREチームは「Thinkingsの各サービスがお客様にとって使いやすいものであり続ける」ということを目標にしています。「sonar ATS」はもちろん、新プロダクトの「sonar Connecter」でもそれを達成したいです。

僕個人としては、SREチームのマネージャーという立場なので、チームメンバーが自分のやるべきこと、やりたいことにフォーカスできるように、できる限り道を整えていきたいと思っています。

SREの取り組み自体はまだまだ始まったばかりで、Thinkings自体も組織として新しいステップに入っていく段階です。やることはすごく多いですが、面白い時期に入っているとも思うんですね。今ならやりがいのあることにどんどん出会えるので、一緒に楽しくSREの取り組みを実践していただける方に、ぜひ入社していただきたいなと思っています。

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