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BTSのチリ公演会場が使用不許可になった件→開催決定へ


【追記:2026/8/14】「その後、大臣辞任へ」を追加

バンタンと世界を学ぶお時間です

韓国を始めとして、メキシコのマフィアやらヨーロッパの熱波、封鎖される道路空路に溢れる帰宅難民……とBTSバンタンのワールドツアーに伴い最新の世界状況を見て来た私たちARMYファン

現在最高潮に燃え上がってるのが、タイトルの件です。
嘘でしょ、チリ公演まであと3カ月なのよ!?( ゚Д゚)

何かと活躍しているスケジュール表

※この記事は時事ネタを扱っているため、随時更新される可能性があります。

何があったの?

現在、BTSが2026/10/14, 10/16~17に行う予定だったチリ公演の開催が、不確実な状態になっています。
まだ公式アナウンスがなく、開催されるのか、予告された会場は使えるのか、がわかりません。チケットは完売済みです。

不許可の理由と解決策の模索

チリ・スポーツ省にある国立スポーツ研究所(IND)が、7/2にBTS公演会場の使用に対し「不許可」を告げました。
理由としては、ステージ設営によるハイブリッド芝への影響や、その回復による他イベントへの支障を懸念したものでした。

第一報では、競技場内の別エリア(南広場)を代替案としてプロモーター側に提示し、解決策を模索中となっていました。
国庫に直接巨額の使用料(約10億ペソ)が入る話なので、INDも中止にはしたくない様子。

チケット販売は4月に開始され、すでに完売しているものの、国立スポーツ研究所は、国立競技場でのコンサート開催に関する約10億ペソ相当の契約(国庫に直接納められる)をまだ最終決定していなかった。
(中略)
「国立スポーツ研究所と国立競技場公園は、徹底的な技術的および運営上の評価の結果、2026年10月に予定されているBTSのグループコンサートのために中央コロシアムを使用することを許可しないことを決定したことをお知らせします」

THE CLINIC「今年一番のコンサートが宙に浮く事態に:国立スポーツ研究所、BTSの公演に国立競技場の使用を許可せず」より

しかし規模的にこの公演を受け入れられる場所が国立競技場しかないため、チリのARMYは代替地の受け入れに拒否の姿勢を示しています。

そう言われましても3か月前なんです

前述したように、チケットはとっくに完売しています。
チリで行われる予定の3公演のうち、10/14は4/9に発表された追加公演ですが、それも一瞬で消えています。

[SANTIAGO]
▶ Additional Show Date: Wednesday, October 14, 2026
▶ Venue: Estadio Nacional
▶ Ticket Vendor: Ticketmaster
▶ ARMY MEMBERSHIP PRESALE Date: From 1 pm to 10 pm, Wednesday, April 8, 2026 (Local Time)
▶ GENERAL ONSALE Date : 1 pm, Friday, April 10, 2026 (Local Time) ~

Weverse「[NOTICE] Additional Show Information for BTS WORLD TOUR ‘ARIRANG’ IN LIMA, SANTIAGO and BUENOS AIRES」より

2026/3/27の段階で、スポーツ大臣とDG Mediosが1時間5分の会合を持ち、スタジアムの課題解決に向けて話し合ったという記事があります。
また、国内アーティストを保護する法案に基づいて、オープニングアクト(DJ Katalina Schwarz)も告知されていました。政府(文化・芸術・遺産省)のロゴも入っています。

これを見る限り、政府の関与自体は否定できず、知らなかったとは言えません。何故、「不許可」判断が今出たのでしょうか?

関係者の意見

スポーツ大臣ナタリア・ドゥコの会見内容

  • 不許可の理由

    • 国は2025年9月の最初の申請から10ヶ月以上かけて、技術的評価を行ってきた。

      • 最初から許可していないので「許可撤回」ではなく、販売は制作会社の見切り発車である。

    • 360度中央ステージは重量が約600トンあり、過去に例がない。

      • スタジアムの芝や排水システムに損傷を与える可能性があり、その場合後続のスケジュールが維持できなくなる。

      • プロモーターは回復までに5~7日と見積もっているが、もっと長くかかると判断している。

  • 今後への提案

    1. 制作会社がピッチを保護するための特殊な土台(メカノ構造)を導入するか、

    2. 会場を国立競技場敷地内の広場、またはセリージョス公園に変更する

トラブルがあれば国家消費者庁(SERNAC)へ相談できます、とのことでした。SERNACの電話線やサーバーが危ぶまれます。

国立競技場の中央コロシアムの使用が許可されなかった理由は、プロモーターであるDG Mediosが提出した緩和計画書が、グラウンドおよび国内主要スポーツ施設のインフラを保護するために求められる技術的基準を満たしていなかったためです。その理由をご説明します。

これは拙速な決定でも恣意的な決定でもありません。10ヶ月以上にも及ぶ評価プロセスがありました。プロモーターが初めて会場の使用を申請した2025年9月からのことです。
(中略)
更に、非常に重要な点をひとつ明確にしておきたいと思います。
ここでは、許可がキャンセルされたり撤回されたりしたわけではありません。なぜなら、その許可は一度も存在していなかったからです。

CNN Chile「Concierto de BTS: Duco apunta a DG Medios y entrega alternativas para la realización del evento(BTSコンサート:DucoはDG Mediosを標的にし、イベント開催の代替案を提示)」より

会見の中で「約束していないのだからキャンセルではない」と強調しているのですが、これは詭弁だと感じますね。
追加公演の発表時点でも、既に初申請から7ヶ月が経過しています。許可していないなら、会場管理者として声明を出すべきであり、黙認は責任の放棄と同義ではないでしょうか。

また、2025年9月の最初の申請から10ヶ月以上かけて技術的評価を行ってきたと述べていますが、今の状況を見ると資料不足を10ヶ月放置したのと同じであり、「評価」の内容を問われるのではないかと思わざるをえません。

HYBEの回答

HYBEはコリア・ヘラルド紙に対し、現在調査中で後日回答すると述べた。

The Korea Herald「BTS’ Chile concerts face venue uncertainty after National Stadium use denied(BTSのチリ公演、国立競技場の使用が却下され会場が不透明に)」より

ARMYの意見書

これは情報公開を求める意見書のテンプレとして作られたものなのですが、問題点がよくまとまっています。

大臣はテレビの公開放送で「確定していないものをキャンセルすることは不可能だ」と述べ、署名された法令がないままチケットを販売した民間企業の全責任であるとしました。
私たちは、この主張が到底認めることのできない公的責任の回避であると考えます。数ヶ月前に、BTSの国際舞台への復帰のメイン会場がチリの国立競技場となることを承認し、祝い、公に広報したのは、大臣自身とスポーツ関連の公式チャンネルでした。

何百万ドルもの資金を集め、チリ国内外の何千もの家族の経済・観光計画を動かした大規模なチケット販売が成立するのを何ヶ月も放置しておきながら、当局が「ハイブリッド芝の技術的保護」という名目を建前に利用することは、倫理的にも行政的にも容認できるものではありません。

さらに、明らかな技術的矛盾も指摘しておきます。
国立競技場は歴史上、国家がその文化的な役割を放棄することなく、巨大なインフラを受け入れてきました。U2の設営(360° Tour、2011年)では、グラウンドに驚異的な圧力点を持つ200トンの構造物「ザ・クロウ」が設置されました。
同様に、Coldplay(2022年)は、同じ週に高密度荷重の通路を用いて4日連続でスタジアムを満員にしました。世界中の近代的なスタジアムは、緩和工学と保護シートによってこれらの課題を解決しています。

「BTS TRANSPARENCIA Y CARTA ABIERTA」より

この書面は、「警告の怠慢に関する説明」「臨時技術委員会の設置」「議会による監査」を求めています。

また、7/5には各地でARMYによるデモが行われ、サンティアゴのデモには600人が参加したそうです。

全国消費者・利用者協会(CONADECUS)会長の声明

エルナン・カルデロン会長は、責任者であるプロモーターは速やかに声明を出すべきとした上で、以下のように語りました。

彼はまた、場所が変更された場合、利用者は払い戻しを要求できるようにすべきだとも提案しました。
「他にも状況はあります。契約で定められた日時通りに公演が行われなかった場合、消費者法違反となります。なぜなら、予約をしている人、旅行をしている人、このグループを見るために国外から来ている人がいるからです。したがって、個人または集団で訴訟を起こすことで追及できる、さまざまな消費者権利侵害が発生する可能性があります」と彼は結論付けました。

T13「Presidente de Conadecus e incertidumbre por show de BTS: “Hay un sinnúmero de incumplimientos a la Ley del Consumidor”」より

ロドリゴ・セプルベダ(ジャーナリスト兼映画監督)の意見要約

チリの著名なジャーナリストであり映画監督でもあるロドリゴ・セプルベダは、「国立競技場を使用する組織としての対応」「チケット購入者の尊重」に触れた後、こう言いました。

このグループ(BTS)は驚異的であるということに注目してください。
彼らの音楽が好きか嫌いかは自由ですが、彼らが引き起こすもの、彼らが集めるもの、この歌手たちの謙虚さは尋常ではありません。世界的な現象なのです。

皆さんもぜひ調べてみてください。
私は何年も前に、彼らの歴史を知り、どのように成長し、どのように生まれたのかを知る努力をしました。

そして、最後に一つ言わせてください。彼らが訪れる場所としてチリを選んだことは、非常に重要なことなのです。
文化を大切にし、敬意を大切にし、そして我が国のイメージも大切にしなければなりません。
本当に、心から言いますが、これは些細なことではありません。ただ事ではないのです。いいですか? どうかBTSに敬意を払ってください。

YouTube「Niegan el Estadio Nacional para conciertos de BTS」より

その他

ジャーナリストの中には、INDが求めた他のイベントへの支援をプロモーターが断ったからだ、とする意見を述べている人もいます。

現状どうなってるの?

HYBEは現状確認中とのこと。
INDは「プロモーターが全部悪いです。私たちは検討して代替案を出しました」と強硬姿勢を崩していないので、ボールはプロモーターであるDG Mediosが持っている状態です。

しかしここは現状沈黙したままで、一度も声明が出ていません。
現在のところ、焦点はDG Mediosが追加代金を支払うのかどうか、に合っていると言えるのではないでしょうか。

DG Mediosがスポーツ省の提案に対し前向きな姿勢を示したとの報道も出ています。内容からすると、メカノシステムを導入する方向らしいので、期待を持って見守りたいところです。

具体的には、DG Mediosは、BTSの公演を国立競技場の中央コロシアムで開催するという、Mindepが提示した代替案を受け入れる意向を示し、他の会場への移転を回避する意向を示した。

THE CLINIC「DG Medios muestra apertura y se acerca a aceptar los términos del Mindep para que los conciertos de BTS se lleven a cabo en el Estadio Nacional(DGメディオス社が妥協姿勢を示す、BTSの国立競技場公演の開催に向け、スポーツ省の条件受け入れに近づく)」より

HYBE Latin Americaが、中南米特有の政治事情を読み解いて本国と連携し、問題解決に向けて尽力してくれることを願います💦

周囲は色々動いている様子

エスタディオ・モヌメンタルを持つサッカークラブが受け入れ可能の声明を出しています。

スポーツ大臣の上げた代替地の中には、既に開催予告されていた「MUDAフェスティバル」も含まれていました。ここは完全に巻き込まれ事故で、事態の解明を求めていたのですが、その後開催日を前倒ししています。

しかし、メディア関係筋によると、同イベントは当初予定されていた10月16日および17日ではなく、10月3日および4日に開催されることが確認されました。
この新たな日程により、MUDAは同月9日には撤去されることになり、韓国のグループ(BTS)のサンティアゴ公演が予定されている14日、16日、17日に向けて国立競技場公園を空けることが可能となります。

biobiochile.cl「Se abre una opción para BTS: Festival MUDA cambia de fechas y se despeja el Parque Estadio Nacional(BTSに新たな選択肢が生まれる:MUDAフェスティバルの日程変更と国立競技場公園の空き状況)」より

こうした民間側の協力に、行政とプロモーターがどのような対応を見せるのかが注目されます。

過去の類似例

会場名で検索したら、管理(IND)都合でイベント中止、またはリスケジュールとなった例がいくつも出て来ました。よくあることなの!?( ゚Д゚)ウソ!

感想

まず、チリのお役所仕事が遅すぎて驚きました( ゚Д゚)

バンタンのステージセットは一定の規格で同じものを使っていると思われ、会場申請の時点でスペックはわかっていたと推察されます。
問題となっているスタジアムのハイブリッド芝も2025年に導入されたようで、昨日今日植えたわけではありません。

これまでのスタジアムと比べてそんなに違うのかという意見もわかります。だって今回のワールドツアー会場は、ほとんどが巨大サッカースタジアム規模だから、同じFIFA基準のハイブリッド芝を使っているところもあるんです。

今South Korea~Belgiumまで終わってます

技術評価に10ヶ月かけて「じっくり考えた結果であり拙速な決定ではありません(ドヤ)」はないだろ、というのが率直な感想です。

見切り発車したプロモーターの落ち度は免れませんが、スポーツ省も7/2になってチケット売ってることに気付いたわけじゃないわけで、自分たちが許可してない会場を使った公演チケットが15万枚も売れる前に「まだ許可は出ていません」「許可が出ない可能性があります」と警告するなり、販売停止をするなり、会場責任者としてのアクションが取れたと思います。

スポーツ大臣の発言って、私からしたら
「私たちは勝手に売られてるチケットと購入者を無視したし、国内のプロモーターが詐欺まがいのことをするのも放置するから、国外のアーティストはキャンセル覚悟で公演に来てね」
ってことなんですよね。
この管理体制の欠如について、チリ政府のイメージ低下を懸念したジャーナリストの感覚には共感します。いやー、これはひどいですね( ;∀;)

会場管理者であるスポーツ省とプロモーターとの連携できなさもさることながら、文化・芸術・遺産省とのすれ違いも見逃せません。
非難の声を上げてる議員は文化委員会所属の人が多いので、政府内でも連携してないんじゃないかと妄想してしまいます。

チリ政府は本気になって欲しい

ワールドツアーが発表された時、「自国にBTSが来る!」と知り泣いて喜ぶARMYたちの様子がSNSを駆け巡りました。
もちろん、その中にはチリもありました。ほぼ10年ぶりに、バンタンが地球の裏まで来てくれるんです。これが最初で最後のチャンスだと思い、チケットが買えなくても傍にいたいと願ったARMYも多かったでしょう。

公演数はワールドツアー発表時点のもの

その人たちが今どんな思いで事態を見守っているか、想像すると胸が痛くなります。
子育てをするとすべての子供や母親が他人事と思えなくなるように、ARMYとしての共感は、私をただの通りすがりから当事者に変えてしまいました。

現地のARMYだけでなく、BTS公演は海外からも多くの観客来場が予想されており、ホテルや飛行機を押さえた人も多いと思います。公演参加者だけで15万人以上の規模になると見込まれていました。
BTS公演は大量の人間の移動と消費を底上げし、何億ドル規模の経済効果をもたらします。ラスベガスやロンドンは、「The City」計画として都市プロジェクトに昇格させました。

これはただ単に、アイドルに夢中になった女の子たちが怒ってるとかの話じゃなく、地域経済に巨大な利益をもたらす宝くじを、そしてチリの国際的評判を捨てようとしているのと同じなのだということを、チリ政府が理解してくれるよう、心から願っています。
無事開催され、チケットを手に入れたARMYが楽しい思い出だけを持って帰れますように。

おまけ

ベルギー公演のリガー(照明・音響機材を天井から吊り下げるためのロープや滑車等の設営・操作専門スタッフ)さんのInstagram。設営の様子がたくさん載ってて、超カッコよかったです!

その後の展開

スポーツ大臣がXアカウントで回答していました。

@NataliaDucoSole

DG Mediosから提示された新たな技術提案を受け、政府が国立競技場でのBTS公演に道を開く

スポーツ省傘下の国立スポーツ研究所(IND)は、当初、DG Mediosから提出された緩和計画では同競技場の運用継続が保証されないとして使用を拒否していました。
しかし、政府はプロモーター側から、コンサートの新たな設営構成に関する技術的な追加資料が提出されたことを報告しました。
この新提案は、現行の規定を遵守するものとなっています。

2026年7月5日、サンティアゴにて発表。
提示された重量、荷重分散、芝の保護、および建設的な解決策に関する修正案は、以前行われた技術評価の前提を根本から変えるものです。
これを受けて、スポーツ省(Mindep)はINDを通じ、中央コロシアムでの公演許可を再検討する意向を表明しました。
ただし、以下の事項を具体的に裏付ける技術資料の提出が条件となります。

1. 製造に伴う荷重、圧力、および構造
2. 保護システムおよび支持面
3. イベント運営:設営、撤去、および搬入出
4. 緩和計画および芝生の農業的管理

これらの資料に基づき、スポーツ省は遵守すべき技術的条件を策定します。
それらを実際に履行すること、およびプロモーター側からの正式な確約が、国立競技場での公演を許可するための必須条件となります。

スポーツ省は、国内最大のスポーツ施設を保護するという責務を再確認するとともに、法令およびインフラ保護を保証する条件が満たされる限りにおいて、チリが世界レベルのイベントの開催地となることを支援していく姿勢を改めて表明します。

また、スポーツ省は今後数日以内に、これらのイベント開催に関する規定の改定案を提示する予定です。
これには、大統領代表部による承認プロセスへの明示的な組み込みや、しかるべき許可を得ずにチケットを販売したプロモーターに対する罰則規定などが含まれます。

画像和訳

DG MediosからBTS公演に向けた新たな技術資料が提出されました。
これを受け、当局として、資料の内容を裏付ける文書の提出および国立競技場の中央コロシアムにおける実現可能性の再検討を求める回答を行いました。
私たちの立場はこれまでと変わりません。イベント開催は認めますが、ルールを守り、消費者が保護され、そして競技場が大切に扱われることが前提です。

スポーツ大臣のポストより

要するに、「再検討はするがまだ許可ではない」という状態です。

これをギャルで言うと
「新しい資料出されたから見たら全然違うじゃん、先に出しなよ! 再検討してもいいけどまだ技術資料足りないなー。あと、ちゃんとうちに通してからやってよね。フライングでチケット売ったら罰金な!」
であって、スペイン語一ミリも話せない私が言うのは何ですが、正直「決めるのは私たちなんで」という激しいマウント感が漂ってますね。

10ヶ月間かけた技術評価の結果がこれだというのは、控えめに言って、「チリが世界レベルのイベントの開催地となる」道のりの険しさを物語っているような気がします。追加評価は何日かかるんでしょうか。
今までフライング販売野放しだったのを今から対処……いやそれはいいんだけど、そっちは数日でできるんかーい( ;∀;)

大統領代表部による承認プロセスへの明示的な組み込み」っていうのが、よくわかりません。チリの行政を知らないので字面だけで想像するとこう読めますが、実際はどうなんでしょうね。

  1. 今までは承認プロセスが適当で、スポーツ省とプロモーターで興行を決めがちだったけど、不手際が多すぎて苦情が無視できなくなった

  2. 会場持ってるスポーツ省や興行呼びたい文化省だけだと、大規模イベントに必要な治安維持ができない

  3. 行政権持ってるだろう大統領代表部を巻き込むことを義務付け、フライング販売を阻止しつつ、これらの問題を解決したい
    (いざとなれば代表部に責任転嫁もできてWin-Win)

せめて、今回の件が先例になって、何か少しでもいい影響を残してくれたらと思うのですが、まだまだ見守りは続きそうです……。

2026/7/7時点

事態は進展せず。スポーツ大臣はプロモーターを非難しています。

2026/7/10時点

この事件はデジタルインパクト事例としても注目されました。

  • 不許可決定後、一週間の反応

    • 1万7,000件以上のオリジナル投稿

    • 5,400人のユニークユーザー

    • 450万件以上のインタラクション

コンサル会社Simbiuは、特定のリーダーを持たない分散型ネットワーク(ARMY)がハッシュタグによって連帯し、不満をデモや当局への批判と言った具体的なアクションに落とし込み、問題を政治レベルへ引きずり上げた、と分析しています。

記事要約:
スポーツ大臣は「DG Medios社が勝手に販売した」としていたが、3/27に同社代表と会談しており、この際会場管理者であるINDトップは不参加だった。 INDはスポーツ省補佐官らに対し「BTS危機に早く対処すべきだ」と複数回警告していたが、省側はこれを先送りした。

THE CLINIC「Las alertas previas del IND al equipo de la ministra Natalia Duco por la crisis de BTS en el Estadio Nacional y el ruido que se generó en el Mindep(国立競技場でのBTS危機とそれに伴うスポーツ省内の騒動に関して、INDがナタリア・ドゥコ大臣のチームに事前に警告していたこと)」より

2026/7/20時点

一言で言うと、BTSチリ公演についてはまだ何も決まっていません。
スポーツ省次官によれば、「数日中には最終決定を確定してお伝えできる」とのこと。

  • 現在の状況:

    • BTSチリ公演における、国立競技場の使用許可・契約は未確定(7/20時点)

      • 公式ステータスは「技術審査中」

    • チリ下院文化委員会は会合を開き、スポーツ省と消費者庁(SERNAC)に不透明な経緯の報告を要請すると決めた

      • 会合出席者:国会議員・スポーツ省次官・興行会社組合AGEPEC・ARMY

  • 現在の問題:

    • プロモーター(DG Medios社)の対応について

      • 正式契約や許可がない状態で、チケットを先行販売した

        • 法令で義務付けられている「政府の承認待ち」表示もなく、消費者保護法違反の可能性がある

        • 公演中止や会場変更で被害が出た場合、民事・行政上の罰則が発生する可能性あり

      • 技術資料の提出を何ヶ月も怠延させ、問題発覚後も明確な説明を行っていない

    • 政府(スポーツ省・IND)の対応について

      • 3/27にスポーツ大臣がプロモーターと事前合意を行い、事実上4/10からのチケット販売を容認した

      • 現場(IND)からの複数回にわたる事前警告を、スポーツ省幹部が放置した

        • スポーツ大臣は7/2の「不許可」発表まで10ヶ月検討したと述べたが、資料未提出を放置している

      • 大統領代表部やSERNAC(消費者庁)、文化省といった他省庁との連携が行われていない

  • 慣習的な問題について

    • 過去40年間、「契約前にチケットを売り出し、最後に合意」という商慣習が放置されてきた

    • 公共インフラ施設を借りるための手続きマニュアルが存在しない

ちなみに、3/27の事前合意には、「会場使用料+パラリンピック用エレベーターの修理費用」が含まれていたと報じられています。
会場使用料は「約10億ペソ」と報じられていましたが、スポーツ省次官の試算によれば「約22億ペソ」だそうです。
(チリの商慣習上、会場使用代は公演終了後に振り込まれるらしい)

チリの商習慣を知らない日本人がここまで見て来た報道を解釈すると、

過去通りの商習慣に則り、政府と口頭合意ベースで握りながら話を進めていたら、報道に契約未締結をスッパ抜かれ、スポーツ省が「契約していないから許可できない、プロモーターが悪い」と責任逃れを試み、結果としてARMYが大被害を食らっている

……ように見えてしまうこの状況。早い決着を祈りたいですね💦

会合動画は以下。2時間40分あって非常に長いので、タイムスタンプをつけました( ;∀;)
ちなみに前半は雑談や前回連絡事項なので、割愛。

会合出席者:国会議員・スポーツ省次官・興行会社組合AGEPEC・ARMY

  • タイムスタンプと会合の内容

    • 48:13~

      • ゲスト紹介・BTSチリ公演(国立競技場)問題の背景説明

    • 51:29~

      • スポーツ省次官による、現在の状況や解決すべき課題の説明

        • 「数日中には最終決定を確定して伝えられる」
          (53:50~・57:30~・2:20:30~)

    • 57:40~

      • チリARMY代表による訴え

        • 問題が単なるライブ開催有無ではなく社会的・経済的問題に至っている現状

        • 主催側の対応不足や行政側の決定プロセスへの疑問

        • 芝生保護に関する政府回答と設置企業「Smart Pitches」回答との食い違いについて

    • 1:07:53~

      • 興行会社協会(AGEPEC)による、長年のルール不備と手続きの曖昧さについて

        • 多くのイベントが契約書に署名しないまま実行されており、BTSだけの問題ではない

        • チリのイベント開催に関するインフラ整備を解決する機会とすべき

    • 1:12:43~

      • 議員たちによる、スポーツ優先の姿勢への疑問と販売許可の真相への質問

        • 政府関連機関がプロモーションに関わっていた一方で、後から「会場は確定していない」と発表した姿勢は不適切

        • この委員会には問題をすぐ解決する権限はないが、将来に向けて法整備を進めたい

    • 1:35:54~

      • スポーツ省次官が、チケット販売における違法性と600tステージの芝生リスクについて回答

        • チケットの事前販売自体は、注記があれば違法ではない

        • 公演が行われた場合、「売上歩合を含めて約22億ペソ」が国庫に入る

    • 1:49:35~

      • 公演発表を巡るタイムラインに関する、質疑応答

        • ARMY代表「3/28に大臣が公演決定を発表した報道や、SERNACの公式情報があった」

        • スポーツ省次官「正式な貸出契約は今日まで一度も結ばれていない」

          • 要するに、政府を含め口頭合意ベースで物事が進んでおり、行政手続きが放置されていた

        • AGEPEC「政府側の契約手続きが遅すぎるなど構造的問題があり、機密保持契約的にも申請段階でBTSを呼ぶと明かすことは不可能」

    • 2:00:44~

      • 委員会での決議と政府への正式要請作成

        • 文化委員会の中でも、政府責任・文化経済重視派とプロモーター責任・手続き重視派で意見が割れている様子

          • チケット販売の許可権限は「大統領代表部」にあるらしい

  • 会合の結論:

    • スポーツ省とSERNACへ調査・報告を求める書類を送ることで合意。
      (国立競技場での開催要請に関する決議は不成立)

ARMYに代表はいないというのが私たちの総意であっても、話し合いの場があれば誰かが代表せざるをえません。
出席してくれたARMYには、心からの敬意と感謝を送りたいと思います。ありがとう!

2026/7/22時点

チリ公演は予定通り、国立競技場で三日間開催されます!!

チリ・スポーツ省発表

スポーツ省は、BTSコンサートにおける国立競技場の使用を許可したと発表

興行会社から提出された新たな提案の審査を経て、スポーツ省は、主催企業が会場のスポーツインフラを保護するための一連の技術的変更を組み込んだことを受け、国立スポーツ研究所(IND)がBTSコンサート開催のため国立競技場の使用を承認したと発表しました。これらの調整により、ピッチへの影響が軽減される見込みです。

360度ステージの設営にあたっては、芝生上での重機の走行を避け、設営作業は陸上トラックから操作するクレーンを用いて行われます。また、保護技術や保護手法を取り入れることで、芝生の通気性と呼吸を維持できるカバーが使用されます。

これらの変更点には、提案された対策を技術的に裏付けるエンジニアリングレポートが添えられており、当初の申請と比べて芝生の予想回復時間を短縮できるとしています。

なお、この措置は、国内最大のスポーツ施設である同競技場でのスポーツ活動と文化活動の調整を図るため、クラブ・ウニベルシダ・デ・チリ、チリサッカー連盟、ANFP(訳注:チリプロサッカー協会)、およびクラブ・アトレティコ・サンティアゴへ伝達・通知されています。

サンティアゴ、2026年7月21日

チリ・スポーツ省発表

正直ARMY的には「新たな提案の審査」じゃない気もしますが、ここは結果が大事ですからね!
プロモーターも「BTSとARMYに最高峰の体験をお届けしつつ施設保護頑張ります」と表明しております。

@BTSDailyChileさんのポストより

声明

今日、私たちの心は感謝の気持ちでいっぱいです。
数週間にわたる不透明な状況を経て、ついにチリで開催されるBTSの全3公演がエスタディオ・ナシオナル(国立競技場)で執り行われると発表できるようになりました。この成果は、誰か一人のものでも、特定のひとつのファンベースのものでもありません。決して諦めなかったすべてのARMYの勝利です。

この道のりに関わってくださったすべての方々に感謝いたします。街頭に出て声を上げてくださった方々、膨大な時間を費やしてメールを送り、電話をかけ、当局や国会議員、関係機関に働きかけて解決策を模索してくださった方々、そして正確な情報を広め、様々な取り組みを企画し、コンテンツを作り出し、すべてが不確かと思えた時でさえ希望の光を絶やさずにいてくださった方々に心より感謝申し上げます。

私たちの声を拡散し、この一連のプロセスを通じて寄り添い続けてくださったコンテンツクリエイター、ジャーナリスト、そしてすべての皆様、本当にありがとうございました。

そして、世界中のARMYの皆様へ、特別で深い感謝を捧げます。私たちのキャンペーンをシェアし、励ましのメッセージを送り、私たちの夢もまた叶うに値すると信じてくださり、ありがとうございました。皆様のおかげで、私たちは決して一人ではないのだと思い出すことができました。

ストリーミングチーム、投票チーム、ファンベースグループのすべてのメンバー、そして裏方で尽力してくださったすべての方々――本当にありがとうございました。ひとつひとつの投稿、トレンド、プロジェクト、そして積み重ねられた努力のすべてが、「BTSをサポートし、ARMY Chileの夢のために闘う」というひとつの共通の目標によって突き動かされたものでした。

BTSはいつも私たちに、自分の夢を信じること、何度打ちのめされても立ち上がること、そして決して諦めないことを教えてくれました。この試練の道のりの中で、私たちはその教えを胸に抱き続けてきました。そして今日、その教えはかつてないほど特別な意味を持っています。

さあ、今こそ祝福の時です。

海外からお越しのARMYの皆様、チリへようこそ。私たちのホームへようこそ。チリのARMYの温もりと愛を感じていただき、私たちを引き合わせてくれた7人のアーティストを心から称えながら、共に忘れられない思い出を作り上げていきましょう。

10月、会場でお会いしましょう。

ボラヘ💜

@BTSDailyChileさんのポストより

このポストには「Gracias, ARMY "You never walk alone"」と添えられていました。

突然の「不許可」発表から、本当に長い20日間だったと思います。
即座に声を上げ、デモに出、議員たちに呼びかけたチリのARMY達。諦めず「説明責任」と「約束の履行」を求め続けたことで、SNSでは450万件以上の反響が湧き起こりました。

政治問題化する中で興行会社協会までが声を上げ、国会議員による文化委員会まで巻き込んで、これまで続いてきた商慣習とそれを許してきたプロトコルの緩さが見直されることになりました。
その影響の大きさには、正直驚きを覚えます。政治的な泥沼に負けず立ち向かった情熱と勇気に、何度でも拍手を送りたい!!

あとは最高のステージを迎えるばかり。本当にお疲れ様でした!
物凄い熱狂が渦巻くんだろうなあと、私は日本から10月を楽しみにしています( *´艸`)

その後、大臣辞任へ

スポーツ大臣が公用車を私的利用したことがすっぱ抜かれ、次官と共に辞任しました。政権発足からわずか5ヶ月での閣僚離脱になります。


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