中小企業診断士1次試験|模試360点台だったわたしが決して諦めなかった話
いよいよだ。令和8年度の中小企業診断士1次試験は、8月1日(土)・2日(日)。
この記事を読んでいる受験生のあなたは、きっと落ち着かない気持ちだろう。わたしもそうだった。だから、当時のわたしに言ってほしかったことを書こうと思う。
あんなに勉強したのに、360点台だった

今でも、忘れられない出来事がある。
わたしが受験生だったころ、TAC(池袋校)には毎週きっちり通っていた。講義を休んだ記憶はないし、月平均130時間とそれなりの勉強量は確保していた。
ただ、飲み込みが悪かった。はっきり言えば、落ちこぼれだった。
6月末のTAC模試。試験直後の自己採点で、点数は360点台だった。
あんなに勉強したのに。悔しさとちょっとの失望が滲み出た。
それでも、諦める選択肢は1ミリもなかった

ところが、撤退なんて考えもしなかった。
ここで「今年は科目合格狙いに切り替えようか」と考える選択肢もあったのかもしれない。でも、わたしにその発想はなかった。
理由は単純で、2次試験に完全に照準を合わせていたからだ。1次は通過点でしかなく、そこでつまずく想定がそもそもなかった。
もうひとつ、支えになった言葉がある。
TACの講師や、すでに1次試験に合格していた2次本科の先輩たちが、口を揃えてこう言っていた。
「1次試験は、試験直前の詰め込みでも得点に繋がる」
当時のわたしは、その言葉にすがるしかなかった。
足りなかったのは、1科目あたり2〜3マークだった

数字は、分解すると具体的になる。
1次試験の合格基準は、総点数の60%以上。7科目700点満点なので、420点だ(かつ、40%未満の科目がないこと)。
模試の360点台と、420点。その差は60点ほど。
こう書くと絶望的に見える。模試の自己採点直後のわたしにはそう見えていた。
でも、これを7科目で割ってみてほしい。
1科目あたり、7〜8点。
1次試験は1マークが2〜5点(科目とマーク数による)。仮に1マーク3点とすれば、単純計算では1科目あたりあと3マークあればよい。
得点に繋がることしか、やらなかった

つべこべ言っている時間はない。模試のあと、勉強のやり方を変えた。
やったことはひとつだけ。各科目の目標点を決めて、いまの現在地との差を埋めることに徹した。
得点に繋がらないことは、一切やらなかった。
理解が浅いまま放置していた論点でも、出題頻度が低いなら手をつけない。逆に、頻出なのに取りこぼしている論点は、理屈が腹落ちしていなくても覚え切る。
幸いにも、1次試験はマークシート方式。正確な理解度を測るものではなく、得点を測るものだ。
本番の結果は、438点だった。
模試から、70点以上の積み上げ。1マーク3点なら、23マーク程度の積み上げ。1マークずつ積み上げて合格基準に到達すれば、それでいいのだ。
当日、これだけはやるな

QCCのメンバーと作った「べからず12か条」から、特に伝えたい4つを抜粋する。
第2条 1問目から驚くべからず
呼吸を整えてから、解ける問題から始める。1問目が難問なのは珍しくない。最初の1問で崩れると、その科目まるごと持っていかれる可能性がある。
第6条 途中で諦めるべからず
最後の1問が正答になることもある。塗りつぶせる時間がある限り、気持ちを切らさずに勝負は続けよう。
第8条 終わった科目を引きずるべからず
試験は1科目ごとの勝負だ。手応えのなかった科目を昼休みに反芻しても、1点も増えない。過去はいったん忘れよう。
第12条 最後まで塗りつぶすこと、忘るべからず
空欄は確実に0点。塗れば、当たる可能性がある。あなたの努力は、最後の1マークで報われるかもしれない。
1日目が終わったあなたへ

これだけは、絶対に言っておきたい。
第11条 2日目に行かない、すべからず
1日目がどんな出来でも、必ず行ってほしい。
手応えだけで「もうダメだ」と判断するのは、早すぎる。1日目の体感と実際の得点はズレるし、難易度が高い年は合格基準が下がる可能性もある。もちろん、科目合格が残ることもある。
実際、平成28年度は合格基準が総点数の59%に調整され、繰り上げ合格になった受験生も少なくなかった。特定科目への加点調整や、不適切問題の全員正解扱いも過去に何度も起きている。
試験は最後まで、何があるかわからない。
試験が終わったら、1分だけください

これは、お願いだ。
8月2日(日)の試験終了後、1次試験の難易度アンケートの受付を開始する。回答時間は1分程度、匿名投票だ。
近年はAIの影響で、各校の解答速報が出るペースが格段に速くなった。その分、受験生の生の感想──体感でどれくらい難しかったか──を集めることが難しくなっている。
速報は点数のデータを出してくれる。けれど、体感難易度は受験生本人にしか出せない。
だからこそ、貴重なデータになる。
3日後に締め切って、スピード集計をして、このnoteで皆さんに共有する。
▼ 難易度アンケートはこちら(試験終了後に受付開始)
まわりの受験生にも拡散してもらえると、ありがたい。
最後に、ひとつだけ告知を
1次が終わった翌週の話だ。
8月8日(土)10:00〜11:30、TAC名古屋校で「2次試験徹底解説セミナー&合格者インタビュー」を開催する。
対面とZOOMの同時開催なので、どこからでも参加できる。参加費は無料、定員60名。

本試験問題を取り上げて、合格レベルの答案作成の手法を具体的に解説する。講師のわたしはもちろんのこと、令和7年度合格者への質問にも回答する。会場に来られる方には、個別の質問にも対応できる。
▼ お申し込みはこちら
1次が終わった翌週のうちに2次試験合格に必要なことを掴んでおく。これで、スタートダッシュがきれる。
でも、それは全部、8月2日が終わってからの話だ。
いまは、目の前の1マークだけを見ていればいい。1マークずつ積み上げれば、きっと合格に届く。
いってらっしゃい。健闘を祈ります。

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