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母と息子の海外旅行 in シドニー ⑤ シドニー・パース・東京 帰国

シドニーからパースへ向かう国内線の機内。
希望する乗客に飲み物(有料)を配っているとき。

「Oops!」

前の乗客がコップごと落としてしまったらしい。
アタフタとCAさんと一緒に濡れたところを拭いている。

旅先での小さな失敗はよくあることよねー、と他人事のように傍観している私たち。この後自分に降りかかるアクシデントなど1ミリも予想していませんでした。

最終回。帰国編です。


【シドニー→パース】アクシデントとやり場のない怒りとベトナム人

帰りは直行便ではなく、乗り継ぎでの帰国でした。

ANA公式サイトより
羽田-シドニー、パース-成田はANAの直行便
シドニー-パース間はバージンオーストラリア国内線を利用

シドニーとパースの位置関係を全く理解しないで予約していたので後で地図を見てびっくり。気が付いたところであとの祭りですけど。

国内線は国内線ターミナルから乗らないと

提携航空会社で、日本に帰るんだから、当然国際線ターミナルから乗るんでしょ!と疑いなく国際線ターミナルを目指してやってきた私たち親子。
探せど探せど、予約している航空会社のチェックインカウンターが見つからない。どゆこと?

「誰かに聞いた方が早いよ!」

息子に促され、ここはお母さん、頑張ります。制服を着た空港職員らしき人に声をかけました。
乗りたい便を伝えたら、ターミナルが違うから、国内線ターミナル行きの連絡バスに乗るようにと指示されました。

あちこち迷って歩いて、国内線ターミナル行きの連絡バスのバス停を見つけました。係員が一人も待機していません。先にいた女性に「ここに来るバスに乗れば国内線ターミナル行くの?」と聞いたら「うん、たぶんね」とうので待つことに。後から来た旅行者も来る人来る人が同じようなやり取りしながらバスが来るのを待ちます。

ゆるい…

荷物は成田まで行きますよね?【念押し】

バスでターミナルを移動して、ようやくヴァージンオーストラリアのカウンターまで来ました。

キオスクでオンラインチェックインしようとしたら有人カウンターでチェックインするようにとのメッセージが表示されたので、そちらへ。

ちょっと怖そうな(失礼)男性スタッフにパスポートを渡します。
「私たちは成田まで行くのだけど、パースで荷物を受け取らずに成田で受け取ればいいのですよね?」としつこく聞きます。不安ですから。

「ああ、大丈夫。ちゃんと”成田”って書いてあるでしょ?」
にこやかにクレームタグのコードに「NRT」と書かれているのを見せてくれました。

「僕さ、先月日本に行ってきたんだよね」

彼は航空券の発券手続きをしながら言いました。ちょっと反応したら鉄板焼きがおいしかったとか、ラーメンは安くてうまいとかいろんなことをしゃべってくれた。
うちの息子もラーメンが大好きで毎日食べてるよ(ちょっと盛りました)というと。

「Oh, I envy you!」

ネイティブでも「envy you」って言うんだ、って思いました。
ネットではネイティブはこの表現は使わないと見たことがあったのですが、日本人向けに優しい英語を使ってくださったのでしょうか?

バージンオーストラリア初搭乗!事件はそこで起きた

いくつかの小さなアクシデントを乗り越え、とうとうシドニーとお別れです。

楽しかったよ~
また来るね!シドニー

バージンオーストラリア航空でパースまで

左右に3列シートという小規模な飛行機での5時間半のフライト。
モニターもなければ機内食もドリンクサービスもなし。
事前情報がなく、なんの準備もなかったのでこの5時間半は、なかなかの苦行。

Kindleで読書、スマホのオフラインゲーム、それにも飽きたからどこかのお店でもらった紙袋を切って息子と折り紙をしたり、お絵かきしたり。

さて、次は何しよっかね。なにか持ってたかな?
前方座席下に入れておいたバックパックを取り出しました。

「?!」

え?濡れてる?
肩ひもの部分だけでなく、背中部分も濡れてびしょびしょだったのです。

そういえば、さっき前のお客さん、飲み物こぼしてた!それだ!
クッション性のある肩紐と背中部分にびっしょり水分を含んだバックパック。家に帰るまでまだまだ先は長いのに、なんてことだ!

ぶつぶつ独り言のように(日本語で)文句を言いながら持っていたタオルハンカチで水分を吸い取ります。とはいえ、限界はあるよね…

ユウコ:「すみません、あなた、何かこぼしましたよね?私のリュックびしょびしょなんですが!」

前方の乗客:「あ、ごめんなさいね。でも水だから大丈夫よ」

全然だいじょばないです。

やり場のない怒りの矛先は…ベトナム人?

わざとじゃないしね、椅子の下に荷物が置いてあるなんて思わなかったよね。そうだよね。
わかるんですよ、わかるんですけど、こぼしたときにちょっと気にしてくれても良くないか?とか、クリーニング代出してよ!というのはやりすぎだけど、もうちょっと、なんかさ、謝罪の意とか示してくれてもさ、ゴニョゴニョ…

私もね、前方でアクシデントがあったときに気にしておけば良かったじゃんとかさ、全く後悔がないわけでもないからさ、強く言えない。
あー、もやもやする~っ!

やり場のない怒りで独り言のようにぶつぶつ言いながら水分ふき取り作業に時間を費やしていたのだけど、それを見ていたお隣のアジア人女性が私に微笑みかけました。

目が合ったので声をかけてみると、彼女はパース在住のベトナム人。
娘さんが仕事の関係でシドニーに住んでいるので、ちょくちょく遊びに行くのだとか。

相変わらず水分ふき取り作業をしながら、日本から息子と二人で旅行に来て、これから帰国するところだと説明しました。

オーストラリアは居心地が良すぎて気がついたらもう35年も住んでいるそう。特にパースは良いわよ、と。
今度はパースにも行ってみたくなりました。

話の途中、ミントキャンディを頂いたから、何かお返しを…と思い、少し考えて、さっき息子と作った折り紙のバラ(福山ローズ)を差し上げました。とても喜んでくれました。

プレゼントしたバラ:福山ローズ(イメージ)
画像元及び作り方は↓
https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/uploaded/attachment/190336.pdf

息子も交えて3人でおしゃべりしているうちにパースに到着。
びしょびしょだったバックパックも懸命の給水作業のかいあって、背負っても服が濡れない程度には乾きました。
やり場のない怒りに震えていた私も、ベトナミーズ・ママとのおしゃべりのおかげで心穏やかになりました。
きっと私のイライラを察して微笑みかけてくださったのだと今では思います。救われました。

【パース→成田】おとなりの一人旅女子が素敵すぎた!

パースに着いた。
成田行きのANAの直行便に乗り換えて日本へ帰ります。

成田行きの飛行機、乗り継ぎにテンパる

荷物は成田まで行くことを確認したのでOK!

ところが乗り継ぎ方法がわかりません。過去の海外旅行では、同じ国内で複数の目的地に行く場合、必ず一度降りて観光していたため、このパターンの乗り継ぎは初めてです。

第3国を経由する国際線-国際線の乗り継ぎなら飛行機を降りれば乗り継ぎ便の案内があるからそれに従えばいいのだけど、今回は違う。
だって国内線ですから。出国手続きしてませんもんね。

正解を先に言いますと、飛行機を降りたら、国内線の到着ゲート外に一端出て、それから国際線の出発ロビーに移動して国際線の搭乗手続きを済ませ、搭乗すればいいのです。

後で振り返ると、なんてことのない手順なのですが、その場面に遭遇すると意外と慌てるもので。乗り継ぎの時間は2時間半と限られていたから冷や汗をかきました。

シドニーで迷ったときと同様、空港職員に聞いたら国内線の出口まで付き添って連れて行ってくれまして、なんとかクリア。

結局のところ、困ったら人に聞くしかないんです。

ギリギリまで一人で何とかしようとしてしまうのが私の悪い癖ですが、今回はせっかちでビビりな息子のおかげて「困ったら人に聞く」を早めに判断できた気がします。息子よ、ありがとう。

私が持っていないものを持っている人

SNSでどこかのインフルエンサーが、インド行きのインドの飛行機に乗ったらそこはもうインド、と言っていました。

それと同じです。成田行きのANAの機内。そこはもう日本です。
何となく緊張感が緩んだような。

時はすでに深夜、ひと眠りしましょう。
ここで忘れものに気づく。

行くときには持っていたお泊りセット(スキンケア、アイマスク、歯磨きセットなど)をスーツケースに入れたまま預けてしまいました。長距離フライトの準備がまるまるスーツケースの中。

お隣の窓際には日本人女性が一人で座っています。
ブラックのスウェット上下を着こなして、足元のトートバッグからスキンケアセットを取り出し、就寝の準備をしています。ホットアイマスクも装着。

私が忘れてきたものをきちんと準備して、私がやろうとしていたことを全部やっている。あぁ、羨ましい✨

となりの一人旅女子に憧れるアラフィフ

離陸後しばらくして、CAが飲み物を配りに来ました。窓際の彼女にもなにか飲みますか?と声をかけようと思って横を見ると、体を丸めてすっぽりとシートに収まり、スヤスヤ💤

華奢な体系と体の柔軟さのなせる業でしょうか?エコノミーの座席にあんなにすっぽりと収まって気持ちよさそうに眠れる人がこの世の中にいるのですね。
顔はオイリーなまま、寝る体勢がなかなか定まらない私は熟睡どころではありません。少しウトウトしては起き、またウトウトしては起きて、のくり返し。

私も華奢で柔軟な体系になってすっぽりスヤスヤ眠りたいです✨
ダイエットを決意した瞬間でした。

食事の後のトイレタイム。
窓際だとトイレに行きたいと頻繁には言いにくいだろうと思って、息子と私がトイレに立ったタイミングで声をかけました。

「あ、はいっ!ありがとうございます!」

想像したより低いトーンのしっかりした話し方。ちゃんとしている。
私がトイレから戻ったら、彼女もトイレから戻って着席したところだった。無駄がない。

アラフィフの私が惚れる、強くてしなやかで、おしゃれで、かっこいい女性の一人旅。私もあんな風に旅をしたい。

海外旅行の醍醐味を親子で共有したい - できるうちに、できるだけ

長く険しい(?)大移動が終わり、母と息子の海外旅行が終了しました。

子どもが小さかった頃は子ども最優先だった海外旅行、今回の息子は「お世話の対象」というよりも「旅の仲間」に近い感覚がありました。

帰国後、息子と思い出話をするときに話題になるのは観光地の感想よりもむしろ、そこで出会った人々を見て、話して、感じたこと、思ったことが多いです。

観光スポットを訪ねて受けた感情だけでなく、現地で出会う人々から得る異文化の刺激も海外旅行の醍醐味。

これから子どもたちが大人になると、親と一緒に旅行する機会はぐっと減るでしょう。残り少ない子育ての期間に、少しでもこういった経験を親子で共有できたらいいなと思うのでした。

できるうちに、できるだけ。

前回までのお話

準備編

移動編

滞在編その1

滞在編その2

オーストラリアに興味が湧いてきたぞ!というあなたへ。



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