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【熊本グルメ】熊本県民に「一番美味しいラーメン屋は?」と問うと出てくるお店

先日、映画を見に行った際に、帰りは必ずここで食べて帰ろうと決めていた場所があった。

それは、最近noteでファンになった、韓国おじさんことzzoosさんが紹介していた、一軒のラーメン屋だ。

噂には聞いていた店だ。
熊本のラーメン好きに聞くと、教えたくないんだけど、と言いつつ教えてくれる店。
以前その店の前を通りがかったときは行列ができていた。

映画を見て、少しリラックスをしてから、と思っていたらすっかり夕方になってしまい、夕方の行列ラッシュに巻き込まれるかも、と思いながら足を早めた。

『ラーメン赤組』

運よくまだサラリーマンたちは到着していなかった。

店の外で軽くメニューを確認する。

よし、と気合いを入れてから扉を開けた。

テーブル席は女子学生で賑わっている。
カウンターにはまだ空きがあった。
案内され、一番端の席を選んで座った。

替え玉もあるのか……と確認し、足りなかったら替え玉を注文しよう、と、まずは基本の熊本ラーメンを注文した。

提供まではさほど待つことはなかった。
空いていたおかげもあるだろう。

キクラゲがたっぷりと、ネギとチャーシューが2枚。
シンプルだが、これぞ熊本ラーメンの真髄だ。

まずはスープを軽く啜る。
濃すぎることもなく、程よく、でも少しとろみがあるスープだ。
マー油の香りも県民には嬉しい必須の味だ。

麺は中細。
さらりともちりの中間くらいの麺で、啜り甲斐も噛み甲斐も、どちらも兼ね備えている麺だ。

ず、と啜り、スープとキクラゲと麺が絡むのを確かめる。

コリッとした食感とネギのシャキシャキ感、程よくほぐれた麺の柔らかさが重なり合い、マリアージュを生む。

少し気温が寒かったのもよかったのだろう、食欲が一気に爆発した。

最近はXの知り合いから送られてきて、様々な県のラーメンを食べている私だが、やはり豚骨からは離れられない、と感じる。
この塩気、この風味、この旨味。
ソウルフードである。

実は私はラーメンを普通に食べることができるようになったのはここ6年くらいの話だ。
猫舌で熱いものが食べられず、しかも啜るというスキルが圧倒的に低かったので、長い間食べないか、子供用の器を借りて冷やしながら食べていたのである。
我ながら大人になったものだ、としみじみ思う。

赤組のラーメンはバランスに優れている。
豚骨が勝ちすぎることもなく、麺が主張しすぎることもなく、具もここまでがワンセット、と完全なバランスだ。

旨い。

スープをほぼ飲み干し、席を立った。

伝票を探したが、カウンター席だったからか伝票はなく、スタッフさんが顔とメニューを覚えてくれていた。
「ご馳走様でした」
その声に
「ありがとうございましたー!」
と威勢のいい返事が返ってくる。
小気味良い。

温まった体と汗を拭きつつ、私は夜のバス停へと消えていった。


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