【メンバーシップ記事】心が弱っているときの判断は、なぜ偏ってしまうのか― 不安と認知のゆがみをやさしくほどく
「あとから振り返ると、どうしてあんなふうに考えてしまったんだろう」
「そのときは確信していたのに、今思うと少し極端だったかもしれない」
そんな経験はありませんか。
私たちはいつも同じように物事を判断しているわけではありません。
心が落ち着いているときと弱っているときとでは、同じ出来事でもまったく違って見えることがあります。
そして心が弱っているときほど、判断は少しずつ偏りやすくなっていきます。
これは決してあなたの性格の問題ではありません。
むしろ人の心にとってごく自然な働きです。
判断は「感情の影響」を強く受けています
私たちは自分では論理的に考えているつもりでも、
実際には感情の影響を大きく受けながら判断しています。
特に不安や疲れがあるとき、脳は「安全を確保すること」を優先します。
すると、物事を客観的に見るよりも「危険かもしれない」「失敗するかもしれない」という方向に意識が向きやすくなります。
これは身を守るための本能的な働きです。
けれどその結果、必要以上にネガティブな可能性を重く見てしまうことがあります。
認知のゆがみというフィルター
心理学では、こうした偏りを「認知のゆがみ」と呼びます。
たとえば、こんな思考のクセです。
・一度の失敗を「もうダメだ」と全体に広げてしまう
・相手の反応を「嫌われたに違いない」と決めつけてしまう
・まだ起きていない未来を、最悪の形で想像してしまう
これらはすべて、現実そのものではなく、「現実の受け取り方」によって生まれるものです。
心が元気なときには流せることも、弱っているときには強く引っかかってしまう。
それは見ている世界が変わったのではなく、見え方のフィルターが変わっているからなのです。
心が弱っているときに起きていること
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