見出し画像

【まどマギ】“作画”の感動を教えてくれた叛逆の物語

これまで作画の良し悪しなんて考えたこともなかった。作画崩壊だって特に気にしたことはなかったし、アニメ評論に出てくる作画の批評もいまいちピンとこなかった。

もちろん、京アニのイラストや独特なカットが好き、クローバーワークスの絵は見やすくて自分好みだ。なんてのはあるし、アクションシーンの手抜きにもしょうがないよねって気持ちでそんなに気にならなかった。

岩井澤健治の個人製作アニメーション映画『音楽』だけは、あの作画だったからこそ人生のベストというべきアニメではあるけど、多くの人が評価する作画とはまた違うベクトルにある気がする。

作画というものは、アニメーターが文字通り“必死”で命を削って描いている。絵が動いているだけありがたいものだと思っていた。

けれど違った。
まどマギの劇場版を観て、人生ではじめて心の底から作画をすごいと思った。鳥肌が立った。

『鬼滅の刃』の無限城を半年前に映画館で目の当たりにしたときは、みんなが作画がすごい、金と時間あらゆるコストが集約されているって言ってたけど。自分にとっては、実感がわかなかった。すごいのはわかるんだけど、もはやアニメーションの域を超えてるなっていうのが素直な感想だった。

現在絶賛初見中の『エヴァンゲリオン』の作画もハンパない。間違いなく、時代が違うからヘタなことは言いづらいけど、自分の中のアニメベスト作画は、エヴァ・まどマギ・音楽になるだろう。
でもそう思えたのは、まどマギで作画というものを知れたからなのが大きいと思っている。

まどマギのアクションシーンの密度はもちろんのこと、魔女の結界内部の現代アートと手の込んだ絵本の良いとこ取りのような背景。手の込んだ絵本ってのは、マジで細部までこだわり抜かれてて度肝抜かれるモノがたくさんあるけど、まどマギじゃそれが魔女ごとに違う個性が表れていて、さらには動く。作業量が多くならざるを得ない角度のカットにわざとしているからこそ、作画への感動を知れたんだと思う。
コレガ、サクガ。コレガ、カンドウトイウ、カンジョウ。

ここまで作画のハナシばっかりしちゃったけど、実はストーリーのほうがすごかったりする。叙述トリックなんて使うか?フツー。

なによりすごいのは構成。普通なら、ほむらの魔女化を止めたと思ったら、キュゥべえの陰謀でより強くなっちゃった!が戦闘モノとしての王道なセオリーだと思う。最初が、まどマギらしからぬ完璧な魔法少女物語だったからこそ余計に。

なのに悪魔なんかになっちゃって、もうひとつ映画を作ったみたいなものじゃないか!なんだよあれは!ネタの大渋滞だよもったいない!

みたいな、映画ひとつでやるにはあまりにも密度が濃ゆすぎて、その手があったか!天才だ!ってなる。まどマギが人気なワケだ。

続きはよ!な終わり方もだし、魔女結界内でのまどかとほむらの感動的な会話シーン、最後の学校でのまどかとほむらの戦慄が走る会話シーン。どこか哲学的でもあり、対比することでより考えさせらる。どちらに自分が加担したくなるか、どんな終わり方が自分にとってのハッピーエンドになるか。
個人的には、人間クサイバカなまんまで、友達を救うエンドがいいな。

あと悪魔の下りで思ったのが、優れた物語はキリスト教神話がモチーフになるんだなってこと。それだけ聖書や神話が素晴らしい物語でもあるんだろうけど、勉強してきたからこそ引用できるんだろうから、その勤勉さと経験値を見習いたい。

ほむらのは愛で堕ちたような感じだから、悪魔というより堕天使に近いんだろうけど元が魔法少女だったり魔女だったりだから、それも違うんだろうな。でも可愛いから、オールオッケー!

ではまた、まどマギの『ワルプルギスの廻天』か『エヴァンゲリオン』の感想をアップした時にお会いしましょう。キュゥべえの顔ドアップのカットが気になりすぎる!

まどマギのTV verの感想はコチラ↓↓
人間バカでなんぼだと思ったハナシ。


いいなと思ったら応援しよう!

Tiger 高校生アクション!応援してくださる方はクラウドファンディング感覚での投げ銭、よろしくお願いします(_ _) サポートで戴いたお金は、インタビュー記事をまとめた本の出版費用に使わせていただきます!