元キッズアイドルが当時のことを振り返る「正直小学生なんて親の言ってることが全てです」「親(兼マネージャー)に怒られてて、叩かれて泣いてる子だっていた」「キッズアイドルとかモデルやってたのを後悔し始めたのは、圧倒的に中学生・高校生から」
■ まえがき
今、とあるキッズ撮影モデルが大炎上しています。(主に肌の露出やポーズ、SNSでの立ち回りが原因で)
その余波で、昔のキッズアイドル(ライブアイドル・撮影会モデルごっちゃで)とその周辺までが現代のコンプライアンス観で振り返られ、叩かれています。
その炎上の最中、かつてキッズアイドルをやっていたという女性が当時のことを振り返っています。
投稿は消されていますが、「この中に私が写ってるんですが」と言って当時の写真をアップしていました。
それらの写真は当時のアイドルオタクであれば必ず一度は見たことがあるようなもので、ライブと特典会中心の「地下キッズライブアイドル」の先駆け的なグループのメンバーであったことがわかります。
■ 「小学生なんて親の言ってることがすべて」
彼女の吐露した、元キッズアイドルのリアルな意見がこちらです。
小学生の時にキッズアイドルやってました
— やまもと (@Shiratama5522) June 17, 2025
正直小学生なんて親の言ってることが全てです。
自分がなんか嫌だな…って思っても「でもお父さん/お母さんがやってって言うから…」と、自分のやってることに違和感も持たないです。小学生の女の子なんてAVとかグラビアとか詳しくないし↓ https://t.co/IZbn3gyfJj
まさか自分がやってるとは思わない。
— やまもと (@Shiratama5522) June 17, 2025
あの頃のステージの裏にあった楽屋の雰囲気を今でも覚えてます。小学生の女の子たちが、親(兼マネージャー)に「どうしてできなかったの?」って怒られてて、叩かれて泣いてる子だっていたんです。
もちろん家庭によるだろうし、実際楽屋でも明るくて楽しそう↓
にやってる子はいました。
— やまもと (@Shiratama5522) June 17, 2025
でも、元ツイのような所謂グラビア系の仕事をさせられていた子は、楽屋に戻ると雰囲気が暗かったり、ちょっと喋り方が変な感じがしてました。
ここからは自語りですが、やっぱり小学生の頃はゲームしたり友達と遊びに行ったりしたかったなという。↓
私の場合は毎週日曜日にライブやレッスンがあったので、友達とゲームとかあんまりできなかったんです
— やまもと (@Shiratama5522) June 17, 2025
(なのでアイドルやめて自由になった中学時代はゲームやアニメにどハマりしたんですけど笑)
何が言いたいかって、芸能活動してる小学生は大体自我ないですよっていう(薄❕)
普段はROM専の鍵垢なんだけど、これだけ言いたくて…😞
— やまもと (@Shiratama5522) June 17, 2025
定期的にキッズモデルやアイドルが話題に上がるけど、複雑な気分になるな…と
内容を箇条書きします。
・小学生には親がすべて
・グラビア系の活動をしてる家庭(運営)からは虐待の雰囲気を感じることもあった
・小学生の頃は週末はレッスンやライブよりも友達と遊びたかった
・芸能活動している小学生に自我はない
・当時のことを思い出すたびに複雑な気分になる
この頃って元々ジュニアアイドル(DVDなどを中心とした活動)を手掛けてた会社がライブアイドルシーンに乗り込んでキッズグループを作り始めてた頃で、「ライブを中心としたキッズアイドル」と「DVDなどを出してたジュニアアイドル」が混じり合っていた時代だったんですね。
また、この頃は「ライブでいいパフォーマンスをすれば売れる!」と思い込まれてた時期で、キッズといえど厳しいレッスンなどが行われていた時代でもあります。(KPOPの本格的な流行以前)
なので、こういった「グラビア系との共生」や「レッスンやライブ中心の週末」というものがあったのだと思います。
なにより一番大事にとらえないといけないのは、
・小学生には親がすべて
・芸能活動している小学生に自我はない
・当時のことを思い出すたびに複雑な気分になる
という3点です。
「自我のない小学生=キッズアイドル」なぶん、周りの運営、主催、親、オタクの方たちがしっかりしないといけないのですが、これがまた親や運営っていわゆる「天然」な場合が多いんです。
自分たちが糾弾されるような行動を取っているという自覚がない。
彼ら、彼女らに対して今みたいにXのフェミニストアカウントが過去をあげつらえて「性加害」「性搾取」と叩いたところで、正直ほとんど伝わらないんじゃないかなぁと思います。
前提としてある「性加害」「性搾取」への知識が全く違うので。
特に2010年代前半は、東京五輪に向けて児童ポルノの取り締まりが厳しくなっていて、ジュニアアイドル系の事務所がこぞってライブアイドル事務所に転向してきてた時期なんです。
なので、それらの事務所のコンプライアンス意識も決して高かったとは言い切れません。
■ 後悔し始めたのは、中学生・高校生から
やまもとさんのポストに戻ります。
これも今ふと思ったので…
— やまもと (@Shiratama5522) June 17, 2025
キッズアイドルとかモデルやってたのを後悔し始めたのは、圧倒的に中学生・高校生から。
別におじさん相手に笑顔笑顔振り撒いてたのが嫌なんじゃなくて、それよりも「親からこういう扱いをされてたんだ…」というショックの方が大きいんです。↓
親とは今でも仲がいいし、本当に素敵な家に生まれたなと思っているけど、どうしたって「キッズアイドルをやっていた」ってちう事実が頭の中をぐるぐるしてしまう。
— やまもと (@Shiratama5522) June 17, 2025
キッズアイドルやってて1番嫌だったのはこれかなあ。
思った以上に反応頂いててびっくり
— やまもと (@Shiratama5522) June 18, 2025
こんなに話題になると思ってなかったので、割と主観的な意見も入ってます…へーそうなんだーくらいに思ってください😖🙇♂️
「キッズアイドルを親からやらされていたことが今も尾を引いている」
これはつまり「自分の子供を性搾取して金に変えていた親の業=子供を思う愛情よりも金を取った」という意識が彼女の中にあるからだと思われます。
彼女の家庭の内実は詳しくはわかりません。
わかりませんが、それを否定する見解を今から述べたいと思います。
彼女がこの先、家族とのわだかまりをなくして前向きに生きられるようにしたいからです。
京極堂みたいな憑き物落としをやります。
先程も言いましたが、当時(2010年代前半)は、みんなが「ももクロに続け」と夢を追ってた時代なんです。(アイドル戦国時代)
ももクロやモー娘。の中にジュニアアイドル出身の子がいたことも少しは撮影会的な活動への抵抗感を減らしていた原因かもしれません。
そんな時代に娘を有名にしようと地下アイドルをやらせた親の気持ち。
ちょっとわかる気がするんです。
当時ってTwitterとかも普及しきってなかったんですよ。
アイドルに関する情報と言えばアメブロが中心で、事務所や活動内容、「地下アイドルとはどういうものか」などを調べるのが難しかった時代だったんです。
そんな時に知り合いに誘われたり、スカウトされたり、メンバー募集のビラがポストに入ってたり、そしてそれを見た親が娘を近所の芸能事務所に入れてみたり。
そんなのが多かった時代なんです。
なので、決してやまもとさんの親は「子供を思う愛情よりも金を取った」わけではない。かもしれない。ということを自分は言いたいです。
「娘を有名にしたかった」
「キラキラ輝くアイドルとしてテレビなんかに出してあげたかった」
「そのために必要なことだと思って運営の方針に従っていた(それが必要かどうか確認する手段もなかった)」
「もしくは習い事感覚だった」
もしかしたら、そんな気持ちで親はアイドルをさせてたのかもしれません。
かも。あくまで「かも」の話。
けど、
解けるといいなぁこれで。やまもとさんにかかった呪い。
ちょっとだけでも落ちてくれたら嬉しい、憑き物。
■ アイドルが憧れの存在ではなくなってしまったことが悲しい
続けて、やまもとさんはこう投稿しています。
ジュニアアイドルやってて、良かったと思うこともあります。
— やまもと (@Shiratama5522) June 18, 2025
でもやっぱり、自分から意見を言うのが苦手になったし、インターネットに写真が残ってると思うとちょっと怖いですね。
何より、アイドルの子達を純粋にかわいくてかっこよくて…と思えなくなったことが悲しい。
学生時代、友達が↓
「アイドルとか1回なってみたいよねー」と言った時、素直にそうだねーって言えなかったのが今でも心につっかかってます。
— やまもと (@Shiratama5522) June 18, 2025
私の中で、アイドルが「職業としては大変だけどキラキラかわいい憧れの存在」でなくなってしまったことが悲しいですね。
・自分から意見を言うことがちょっと苦手になった
・インターネットに写真が残ってると思うとちょっと怖い
・アイドルが憧れの存在ではなくなってしまった
いい思い出もある反面、こういった負の側面がずっと彼女の体にまとわりついているようです。
過去に親に言われてアイドル活動をしただけで、これだけのデメリット(はっきりとは加害と言い切れないもの)をほんのり纏いながら生きてる元アイドルの方ってかなり多いと思います。
そして、自分もそれらの加害に加担していた一人である自覚もあります。
キッズアイドルを面白おかしく記事で取り上げたり、実際に対バンイベントに出てもらったりしていました。
ただ、だから「今自分は自覚があるから」と開き直るのも違うと思うし、逆に「時代のせいだから仕方ないじゃん」と開き直るのも明らかに違う。間違ってる。
じゃあなんなのか。この記事は一体なにが言いたいのか。
■ さいごに:向かい合わなくてはならないアイドル戦国時代の負の側面
彼女の今回の証言は、かつてあった「アイドル戦国時代」と呼ばれたものの負の側面を見るための貴重な生の声であり、「はっきりとした性加害・性搾取とは言い切れないレベルの責任者不明の呪いのようなぼんやりとした傷」の証明であり、長くアイドルに関わってる運営、主催、オタク、そしてこれから関わる若い人たちや演者の親に知っておいて欲しい声です。
たぶん、元々鍵垢だったこともあり、やまもとさんはまた鍵垢に戻るかポストを消すかなどする可能性が高いため、記録に残す必要があるなと思ってこうして取り上げました。
最後に「過去の処罰できないぼんやりとした性加害に振り回される老年男性やツイフェミ」をテーマに描いた小説を紹介して終わります。
どんな文献よりも一番「今」の「X」や「コンプライアンス観」、「ツイフェミ」や「性加害に無自覚な男性」、「彼らの本能と現代コンプライアンス観の埋められないギャップ」などを描いている名作です。
こう書かれると堅苦しく感じるかもしれませんが、エンタメ作品としてめちゃおもしろいのでぜひ読んでみてください。
あと、この彼女のリアルな声は多くの方の目に触れたほうがいいと思うので、↓の「♡」を押していっていただけると嬉しです。
