若い先生の皆さんへ第2部⑨_ルールは保護者にも守ってもらう。
これはこの辺りに住む、トビラAIと申すものにて候。いつも読んでくださりありがとうございます。のんびりなさってくださいね。
今回のQUIZは
このルールを守ってくださいではなく、( )という姿勢が大切。
ということです。詳細は以下をご覧ください。
前回、生徒が話を聞かないと、どんだけ高尚な授業をしても意味がないというお話をしました。生徒のOSをMS-DOSにするのかWindow11にするのかは先生次第、と申しました。今日はその続きです。
ルールの策定
ウトナイスタンダード
生徒がしっかり話を聞くようなクラス運営・塾運営・学校運営をするうえで、まず作成しておくべきは学校(塾)内ルールの策定です。いわゆる契約の時の規約ではなくて、学校(塾)生活でのルールです。
それほどたくさん調べたわけではありませんが、苫小牧市立ウトナイ小学校の「ウトナイスタンダード」が個人的には内容が充実していると思います。あとウトナイ中学校にも同様のもの(Utonai Standard Style)があります。
下記のホームページの学校概要の中段に令和7年度版のウトナイ小学校のウトナイスタンダードがpdfとして掲載されています。
正直万事雑な私にとって、これを守るのは大変だなあ、とため息を付いてしまうほど細かいですね。多くの学校でこのようなものが採用されていると聞いています。塾にもあるでしょう。私が所属していた塾にもありました。
ただ、もちろんこのウトナイ小学校の方も、どの学校の方も塾の方もされていない、とは思いますが、ただこれがルールだから守れ、とは言わないはずですよね。それは当然だと思います。何かしら理由をつけて説明されているはずです。
ただ個人的にはもっともっと情報を盛り込んでもいいな、と思います。これはルールであり、まあいったら憲法みたいなわけですが、私は今まで起こった揉め事を全部この中に盛り込むようにしていました。
今まで起こった揉め事を全部ルールに盛り込んでしまう。
例えばモノの貸し借り禁止。だいたい小学生男子ってモノをすぐなくすんですね。借りたものをなくしてしまう。それでトラブルになる。これは塾ならではですが、ポテト事件というのがあります。食事中にマクドナルドのポテト1本上げたからナゲット1個頂戴、ってなって対等交換じゃないだろって喧嘩になった。その結果、モノの貸し借り禁止。
盗難の禁止とか、人を叩くのも禁止とかそんなんは当たり前なんですが、それも書きます。
ネガティブな発言の禁止
ネガティブな発言の禁止。「無理」「嫌い」「裏切り」「イヤ」「ムカつく」「キモい」など、基本的にマイナスの印象を与える発言は禁止。これは実際に私が前で子どもたちに説明する際は「先生が授業の開始早々、だる〜、めんどくせ〜」とか言ったらどんな気持ちになる?嫌やろ。くらいな感じです。隣りに座った友達がいきなり「めんどくせーなー学校」とか言ったら、隣の子が嫌な気持ちになるだろ?それはやめよう、という論旨です。基本は笑顔でやります。ちなみにこういう発言をすると1個づつ正の字でカウントしていって、3つ溜まると宿題が83倍になるという半分冗談のようなトークで引っ張っていました。
あと黒板に人の名前を書くのは禁止。それがいじめにつながるときがある。
この辺りは理由をつけずダメなものはダメ、という厳しい姿勢でいいと思います。
親に「守っていただきます」
で、このようなルールを作った際に、親にもしっかり伝えることです。重要なのは「守ってください」ではなく、「守っていただきます」という対等関係のContract(契約)が大切です。お願いではない。特に学校の先生はサービス業ではありません。サイレンを鳴らしている救急車が、いちいち道を開けてくださいとお願いしなくても、前方の車は道を開けますよね?それと同じです。ルールは守っていただきます、の精神で言ってください。塾でもそうすべきです。特に最初の面談の際に、プラス・マイナスの感情がないときに伝えておくのが大切でしょう。いずれにしても、教える側がお願いするのはおかしい。その段階で教育ではないですから。
判断の根拠を親や子に示す基準に過ぎず、それを目的化しなくていい
ただ、このようなルールが決められたからと言ってそれが守られる保証はないです。それに期待するほうがおかしいですし、そんなことができたら誰もこんな苦労はしませんよね。
しかし、これは何か問題があったときに、「ここに書いてありますよね」と学校(塾)の判断の根拠にするもので、要は憲法です。
また、いくらこれを生徒に守れ、といったとしても項目が多すぎて追いかけていくのが大変です。それが目的化してしまったら無意味ですよね。
良い授業とはなんだろうか?
そろそろ第2部も本論に入っていかねばなりません。講師編ですから講義の話になりますが、講義(授業)の目的とは何でしょうか。
① 「良い授業」とは、最も分かりやすく、完璧に整理された説明を届けることだ。
② 「良い授業」とは、生徒の行動と思考を変化させる設計をすることだ。
③ 「良い授業」とは、生徒の行動と思考を変化させる設計をして、生徒に点数を取らせることだ。
④ 「良い授業」とは、生徒の行動と思考を変化させる設計をして、生徒に点数を取らせると同時に、真の学力をつけることだ。
などなど色々あるでしょう。
私がそれに答えるのは後日にいたしますが、①〜④全部正しいっちゃ正しいですよね。
ワーク(bを考えてみてください)
今日は以下の問題を提示しておしまいにします。私が大学院のM1のときに課題に出され、うーん、と考えされられた問題です。
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問題 あなたと友達が研究課題を与えられ、2人は同一の成績を得るものとする。あなた達は良い成績を取りたいが、同時にできるだけ労力を少なくしたいと思っている。決定についての戦略と利得の表は以下のようになっている。

楽をすることがあなたの標準の状態で、楽をしないのは、成績が二つ下がるのと同じくらい不快であると仮定しよう。
a 成績と安楽さを一緒にして一つの利得にし、それぞれの結果について、決定に関する表を書きなさい。
b あなたも友達も相手がどれだけ努力するかを知らなければ、どのような結果が起こりそうか説明しなさい。
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aの問題は誘導なので必要なら表を作成してください。
メインはbの問題です。いわゆるゲーム理論のお話を教育に即した問題ですね。明日の21:00に解答案をだして、クラス運営を考えます。
QUIZの解答は
「守っていただきます」
でした。
明日へのヒント
「学校の先生はサービス業ではありません」という私の主張と、「守っていただきます」という契約の精神について説明しなさい。この考え方が現代の教育現場において持つ意義と、実践する上での課題を考察しなさい。
ありがとうございました。
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感謝一入
Warm Regards,
トビラAI拝
参考文献
苫小牧市立ウトナイ小学校(2025)『ウトナイスタンダード【令和七年度版】』
N.グレゴリー・マンキュー・足立英之ら訳(2000)『マンキュー経済学①ミクロ編』
トビラAIプロフィール
https://note.com/tobiraai/n/n87af404f0287
