回収力のある広島旅
これは文フリ広島レポではなく、ひたすら時系列に書き綴った広島の思い出になります。
誰のなんの役にも立たないので、流し読みをしてくださいませー!
子供がインフルになった!
と友人から連絡が入ったのは文学フリマ広島の1日前。
友人の息子くんが楽しみにしていたのは、宮島にある弥山の霊火堂のお湯。
1200年燃え続ける「消えずの火」で沸かしたお湯が飲みたいとは、もうすぐ小5になろうとしている息子くんの発案であるのだが、燻銀な息子である。気が合うな絶対。
「残念!じゃあ一人で宮島行ってくるわ!」
他にも友人が2人いるのだが、日本列島を覆うこの大寒波に、わざわざいつでも行ける宮島には行きたくなかろうと話を進めていたら
「いや行く!でも今日車がないから電車の旅でいい?」
と連絡が来た。
車社会の広島で、わざわざJRに乗って、大寒波の中颯爽と待ち合わせの宮島口に現れたKちゃんは、そういや文フリの度に会っているので1年ぶりなわけなのだが、なんだか妙にキレイになっていた。若干女神に見えるのは、その颯爽さゆえかもしれぬ。



やっぱり宮島は満潮が美しい

集めているモケケ
実は「みやじま」さんをまだ手に入れていなかった
弥山に登山しようと思っていたが、ロープウェイが運休。
息子くん、どっちみち「消えずの火」の湯は飲めなかったよ、また今度一緒に行こう!
夕方、昼間用事を済ませていたHちゃんの家に行くと、ご馳走が用意されていた。

宮島の外にも女神がいた。
と、「子供の熱も下がってるし落ち着いたから、すこーしだけ行くわ!」とRちゃんから連絡。カバンからマイノンアルをいそいそと出すRちゃんを見て「来る気満々やったね?」と全員揃った再会を喜ぶ。一人、香川に転勤してしまったのだけれども。
幼稚園のママ友から始まった彼女たちが、今全員女神に見えるのは、私が神社に魅了されているからかしら。
全員で写真撮っておこう!と言いながら並んで撮る時に、「写真館で撮ったみたいにしようよ」とは誰が言い出したのであったか。

戦中の混乱で離れ離れになった元華族の4姉妹
それぞれ夫に先立たれ、今の暮らしは貧しいが
力を合わせて生きている
設定と完全にマッチした我々の演技力(?)で、顔がびしゃびしゃになる程笑った。
腹を捩っているおばちゃんたちを眺めながら、写真を撮ってくれた娘ちゃんが「いや、何がおもろいん…」と引いていた。
ええわかってる、現場でしかわからないツボである。
わざわざnoteに貼るなよ案件なのだが、私が振り返った時、最重要写真として認定しているので、ごめんなすって。
泊まるつもりのなかったKちゃんが、小さなミニバック一つで「泊まっちゃお」と不良主婦発言をしたのち、共にHちゃんの朝ごはんをいただく流れ。学生気分満喫させてもらって本当にありがとう!
翌朝「文フリ出ても出なくても、また来るわ!」と誓って駅へ急ぐ。外は雪。

ローカル線の誰もいない雪の駅ってなんかいいなぁと思っていたけど、高速バスに乗ってるつるちゃんは果たして無事に着くのであろうか…!?

もはや設営は15分あれば出来る
つるちゃん、荷物運ぶカートのタイヤが外れるわ、バスは遅れるわで満身創痍。
「顔も洗えていない」との発言に驚きを隠せない。
何に驚くって、顔洗ってなくても白くてキレイなのである。これが若さなのね…!?
外を見れば猛吹雪である。
こりゃあお客さんも少ないわよね、選挙も怪しいわよね、などとのんびりおにぎりを食べていると「去年も一昨年も買いました」と言ってくださるお客様が現れたり、「福本さんのnote見て気になって」と言ってくださるお客様がいたり、フラ仲間が来てくれたり。
そういや去年、Xでとても褒めてくれた方がいて、その方のお名前と顔を心に刻んで生きる!!と誓ったのに、その方がお店に来てくださった時
「あら…?もしかしてどこかで…?」
と探るように伺ってしまい、お名前を聞いて「ぎゃー!」と本気で叫ぶ。
さながら水戸黄門の印籠パートで「あなた様は…!!!」と騒ぐ庶民である。
お足元の悪い中、私たちの本を片っ端から抱えてくれて、感激で汗が止まらなくなる。
外は大寒波なのに、とうとう上着を脱ぎ捨て、その後Tシャツで活動。
「ATMに行ってからまたきます!」とおっしゃっていた方がいて、きっとやんわりお断りするための発言なのだろうと笑顔で見送っていたら、本当に下ろして来た方もいた。
「こ、この雪の中をわざわざ…!?」と聞いたら、「本を買うのにケチらないのが信条です!」
格好良すぎやろう…!
広島の方々、良い人すぎんか…!!!
私たちのブースは穂音さんのブース「ホニョーラの尻尾とウミネコ制作委員会」と隣接していて、総じて3人でやたら手を合わせて拝んでいたため、ここが第二の宮島ブース…と勝手に名づけ、しみじみと楽しむ。
が、お隣はやたら文フリ運営さんが注意しに来るブースでありまして。運営さんと気づかずに、チラシを満面の笑顔で渡そうとして「はっ!あなた様は…!」となっていたので、宮島ブースじゃなくて、水戸黄門に驚く庶民ブースであったかもしれない。
今まで文フリトラブルなど見聞きしたことはあるけど、対岸の火事程度の認識で、「あらまぁ大変」などと思っていたけれど、実際間近で見ていると、なかなか肝が冷えた。
過去の出店中、絶対に自分たちがルールを厳守していたかなどわからないものなのだ。結構スレスレのラインでたまたま注意されてこなかっただけかもしれない。
とはいえ、心の中では「誰かー!注意しに来て〜!」と他力本願で何度か思っていたのも事実。注意されている同情よりも、運営さんが来てくれる安堵の方が大きかったのである。
お互い様もあるけれど、ね。(と良い人風に締めてみる)
文フリ終了後、つるちゃんと穂音さんとお茶しに行く。
そこで、指輪紛失事件発生。
今年の誕生日に、しかも探してたわけじゃなく「あなたにおすすめ」って出てきた、好みのど真ん中、奇跡の指輪であった、しかも正月セール価格。
どこで落としたんだ…こんなに浮腫む寒空でどうして!?
「ポケットは!?」「そっと動いて!服から出てくるかもしれない!」「会場に問い合わせしましょう!」
次々と提案してくれる二人の力強い声に頷きながら、それでもどこか「もう会えないのねあの子とは」と切ない気持ちを抱きつつ、今日の反省会など時間いっぱいまで楽しみ、むさしの弁当を抱えた穂音さんと駅でお別れ。
外はさらなる吹雪であったが、つるちゃんと私は、そのままホテルから居酒屋へ。

文フリ後のビールは謎のテンションがたまらん
ホテルに戻って、売上計算をしようと荷物を整理していたら…!!
トランクからコロンと出て来たミラクルが発生!!

嬉しくて穂音さんに送った写真
指の中にサファリがあるんだぜ!
嬉しさと、楽しさとで、コンビニで買ったビールでさらに乾杯。どこまでも満喫。
翌朝、かつてのフラ仲間のAちゃんが、雪の残った悪路を車で来てくれた。
娘ちゃんが受験だし近いうち会おうと話していたので、今回はチラッと会えたらそれで満足と思っていたら、1日空けてくれて、つるちゃんとの再会もとても喜んでくれた。
広島、女神の揃いっぷりが尋常ではない。


どうしてもお礼が言いに行きたかった
娘はとても元気に育っております!

しばらく眺めては
ハラハラ落ちる雪に感動
そのあと、つるちゃんの行きたかったダーツへ。
広島アイテムが入手出来る台というのが埋まっていて、つるちゃんが項垂れる。
いやしかしだ、私も御朱印を集めているからわかる。
絶対に諦めない!アイテムをゲットするために、ランチの時間をずらそうぜ!
などと策を練っている矢先に、お目当ての台が空いた。
これは、なんというミラクル!ミラクルガールつるるるるるるる!!!

説明するつるちゃんと、真剣に聴くAちゃん
私は御朱印、つるちゃんはダーツアイテム。広島で目的を達成し、Aちゃんに感激しすぎているため、駐車場代などまぁまぁ揉める。
「ここは私が!」「何を言ってるの遠いとこから来たんだから!」「何を言っているのこんな道の悪い中色々連れてってくれたのに!」「やめて、払わないで!!」
お馴染みの光景、おばちゃんたちによる財布握りの小競り合いを楽しんだあと、ファミレスで心ゆくまで話して広島駅でお別れ。
受験が終わったら、Aちゃんの娘ちゃんはすぐ大阪に一人旅に来てくれる予定である。
ありがとう!また近く、財布握りの小競り合いをしようね!
駅に着いたつるとき、広島駅で、恒例のむさし弁当を買う予定が、むさし定休日であった。
むむっ、今日の晩ご飯は、家族揃ってむさし弁当と決めている。なんなら「むさし買ってくるからな!」の一言で、快く送り出してもらっている節すらある。
カープ弁当で手を打ってもらえるだろうか。いや最寄駅で美味い惣菜を買う方が…と逡巡していると、つるちゃんが
「昨日、穂音さんが買った方の店舗やってるかもしれないですよ!」と爽やかに言った。
夫が「むさしは強気だから、定休日は全店舗休みなんだよな」という言葉を思い出して
「その可能性は薄いかもよ」と伝えるも、つるちゃんが颯爽と歩き出したので、ミラクルガールつるるるるを信じることにすると。
なんと、穂音店(と名づける)は営業中であった。しかも誰も並んでいない。いやまじでミラクル!!
嬉しすぎて、お店のおばちゃんにめちゃくちゃ礼を言うと、「ここは広島の知る人ぞ知る穴場店なんですよ」と嬉しそうに言ったあと「そんなに喜んでもらえてよかった!」と送り出していただいた。
二人で広島駅発の新幹線乗り場に向かうと、始発がゆえに20分も前から新幹線に乗り込めたのもまた至福。

新大阪でつるちゃんと別れるまで、あれやこれやとこの旅の奇跡に想いを馳せる。
トラブルがほぼ全て回収される形で、広島の思い出が煌めいているねと、二人で奇跡の一つ一つをなぞりながら、ウフフウフフと新幹線に揺られていたら、あっと言うまに新大阪についてしまった。
駅のホームで新幹線が動き出すまでしつこく手を振り続けていたら、つるちゃんのお隣に座った女性もまたこちらに手を振っていて、私の隣では男性が、私と同じ熱量でホームから手を振っていた。
BGMは完全になごり雪である。
君が去ったホームに残り、落ちては溶ける思い出を振り返りながら、我々は人混みに紛れるように歩き出した。
「むさし買えたよ!」と家族にラインをすると、「バスで帰ってきてね」と言っていた夫が最寄駅まで迎えに来てくれた。むさし効果であろうか、ありがたい!
娘が、「むさし久しぶりー!」と全てを平らげたあと、まだお腹が空いたと言っていた。君の分は2個必要でしたか。

何がそんなにハマるのか
とにかく美味しい
全てを終えた翌日の夕方、家で疲れを取るためダラダラしていると学校から電話。
「娘さんが発熱しました。自力で帰るそうなので、家であたたかくして過ごしてください」
昨日、広島ではしゃいでいる時の電話じゃなくて本当によかったし、むさしは美味しく食べれていたし、ここにもまた、ミラクルの申し子。
なぜかわからないけど、徳積んでるかもしれない。とふと思った広島の旅でありました。
長々と失礼しました。
あの雪の中、広島でお会いできた方々には感謝でいっぱいです。
温かい気持ちを本当にありがとうございました!

つるちゃんのトラブル回収はこちら!
