「うちの弟どもがすみません」4巻ネタバレ感想♡気づいてしまった恋と、気づかせてはいけない距離の話
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4巻を読み始めたときから、ずっと胸の奥がザワザワしてた。
「あ、これ……糸、もう気づき始めてるな」って。
源が、キラキラして見える。それだけで、もう答え合わせみたいなものなのに、本人は必死で否定しようとする。
でもさ、意識しちゃったらもう遅いんだよ。
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家族が見に来てくれる文化祭、という“はじめて”
文化祭編、まずここが苦しい。
糸は、文化祭実行委員に立候補する。理由はすごくシンプルで、すごく切実。
「今年は、見に来てくれる家族がいるから」
これまで、母は仕事で忙しくて、「見に来て」って言えなかった。
でも今は、兄弟たちがいる。家族が増えた。
その事実が、ただ嬉しくて、糸は張り切る。
この時点で、もうこの作品、ただのラブコメじゃない。
“家族に見てもらえる”それだけで、こんなにも人は前を向けるんだって思い知らされる。
文句言いながら、結局“家族の顔”をする源
そして、例の白雪姫。源、無理やり王子役。
文句は言う。めちゃくちゃ言う。
でもさ、糸が「家族が見に来てくれるの、初めてなんだ」って知った瞬間、
ちゃんと覚悟を決めるんだよ。
文句ばっかりなのに、最後は必ず、家族の顔をしてくれる。
それを見て、糸がときめかないわけがない。
でも、糸は思う。
「この想いは、払拭しなきゃ」
この時点で、もうしんどい。
宇多川先輩という“歪んだ大人”
実行委員で関わる宇多川先輩。
正直、最初は「ちょっとチャラい先輩」くらいの認識だった。
でも、女性遍歴を知って、糸は愕然とする。
歪んでる。恋愛を、ちゃんと人として扱ってない。
そんな宇多川に、軽くデートに誘われたときの糸の返しが、もう最高で。
「初めてのデートは、好きな人とって決めてますから!」
恋をよく知らない。でも、だからこそ真っ直ぐ。
周りが痛い恋愛をしてきたからこそ、この無垢さが、逆に“可愛い”って評価されるのが皮肉でさ。
王子様すぎる源、距離感バグりすぎ問題
宇多川がしつこくなるところに、源が助けに入る。
しかも、衣装合わせのままの王子姿。
もう、絵面が強い。
「弟ですけど、なにか」
いやいやいや。その距離感、どう考えても弟じゃない。
宇多川が違和感を覚えるのも当然。
読者はもう、「ですよね!?」って全力で頷いてる。
宇多川の核心突きが、容赦ない
成り行きで宇多川の家にお邪魔して、夕飯を一緒に食べることになる源と糸。
そこで宇多川は、見抜く。
「源のこと、好きだよね?」
そして、これ。
「恋がわからないんじゃなくて、
分かりたくなかっただけじゃない?」
……えぐい。
認めたら、面倒なことになる。家族の関係が壊れるかもしれない。だから、分からないふりをしてきた。
この言葉、糸だけじゃなく、読者にも刺さる。
洛の言葉が、救いすぎて泣く
文化祭が始まり、糸の気持ちが、思わぬ形で洛にバレる。
そこで洛が言う言葉が、本当に優しい。
「誰かを好きになるのは、罪じゃない」
「姉さんには、家にいたいだけいてほしい」
……これ。
糸が一番欲しかった言葉じゃない?
「役に立たなくていい」
「正解じゃなくていい」
「ここにいていい」
全部、ここに詰まってる。
そして、最悪のすれ違いへ
でも、この会話を源に聞かれてしまう。
しかも、源は自分のことだとは思っていない。
ここから、物語は、おかしな方向へ進んでいく。
気づいている人と、気づいていない人。
近すぎる距離と、名前のつかない関係。
4巻は、「恋が始まる巻」じゃない
はっきり言うと、4巻は、恋が始まる巻じゃない。
“もう戻れない距離に来てしまった”巻。
家族としては近すぎて、恋と呼ぶには早すぎて、でも、どうでもいい人じゃない。
この宙ぶらりんが、いちばん苦しい。
まとめ
『うちの弟どもがすみません』4巻は、
気づいてしまった恋
気づかせてはいけない距離
家族でありたい気持ち
それでも、特別になってしまう感情
全部を、静かに、でも確実に積み上げてくる巻。
読み終わったあと、胸の奥がずっとざわつく。
この距離は、正解なのか。
たぶんもう、その問いから、誰も逃げられない。
——そんな4巻でした。
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