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市役所の仕事|自治体を経営する視点を持つと役所の仕事はおもしろい

おはようございます。
兼業公務員ひろばです。

中核市で係長として働いています。
来年3月末に53歳で早期退職します。


市を背負う覚悟はあるか?

30代の頃、係長になったばかりの私に
「市を背負っていく覚悟はあるか?」
と市の幹部が問いました。

先輩たちは定年を迎え卒業していく。
ボーッと過ごしていたら
先輩たちはいなくなる。
世代交代していく。

中堅職員として、若手職員を育成しながら
これから先、市を引っ張っていく立場としての意識

その覚悟、当然、有るよな?
という意味です。

これは、私だけではなく
役所の職員全員に当てはまる話です。


公務員になる前の私

私は民間企業出身です。
公務員は給料が安い、と子どもの頃からそう聞いていたので、自分が公務員になることを選択肢として考えたことは、一度もありませんでした。

エリートコースと周囲から言われる道を
何の苦労もなく歩んできた私は
最も給料が高い業種の大企業に就職しました。
その中でも同期とは別格の待遇。

筆記試験でも実技試験でも何でも、学生時代から
試験はゲーム感覚でも全国上位の成績だったので
エリート扱いされることに慣れていました。

安定が約束されたその道を、
私はあっさりと捨てました。

理由は、恋愛です笑
遠距離恋愛していた恋人がいました。
情熱的、何でも全力投球は昔から。

親には恋愛のことは内緒にしていました。
それでも、超一流企業を辞めることに激怒、
勘当する!と言われました。

誰に何を言われようと
自分で決めたことは揺らぎません。

人生はギャンブルや!
貧乏になって後悔するかもしれんけど、
今、行動せん方が、後悔するかもしれん。
それだけは絶対にイヤやから!


自分の意思を貫きました。
若気の至り、と周りには言われましたが
マインドは、今も変わっていません笑

安定を捨てて、遠距離恋愛をしていた彼のもとへ。
結局、長くお付き合いした彼とは
数年後にお別れしましたが。

その間に、複数の民間企業で転職しながら
正社員として働きました。

公務員になったきっかけ

転職して行き着いた東証一部上場企業では
上司は元ヤクザでした。
セクハラ上等!
ホテルに誘われるのは日課のような
まだセクハラという言葉が無かった頃。
熱心に勧誘されました笑
説得される訳が無いのに、アホ過ぎる笑

朝、7時半〜21時まで毎日勤務して
週末も勤務。残業代はゼロ。
親に勘当すると言われ安定を捨てたのに
恋人とデートする暇も無い、
一人暮らしで生活費すらままならない。

ブラック企業で休みなく働いていた私を見兼ねて
友達が公務員の仕事を勧めてくれました。
友「今度、試験あるよ。受けてみたら?」
私「公務員って何やるの?」
友「国家公務員と地方公務員があるよ。」
私「じゃあ、とりあえず両方受けてみようかな。」
試験受けると両方合格。
たまたまフラッと試験を受けて公務員になりました。
公務員が何をするかも知らず。

公務員の仕事、自分には合ってないと思っていた

どんな仕事でも、楽しみを見つけるのは得意。
これまで携わった仕事も、全部おもしろかった。
これは私の天職なのかも?
なんて何度も思ってきました。
(ホンモノの天職に出会った今思えば、違います笑)

何でも楽しく取り組める私ですが、
役所の仕事は、それほど。
当時は、まだ、公務員スイッチが入る前でした。

(ちなみに、私の公務員スイッチがオンになったのは
東日本大震災がきっかけでした)

私たちの職場のボス=市長は
市役所は最大のサービス産業
というキャッチフレーズを掲げていました。

揺り籠から墓場まで

生まれる前から亡くなった後まで
幅広くきめ細かな行政サービスを実施しているから

確かに、そうだなと。
どの民間企業より、幅広い分野、幅広い業務
役所では実施しなければなりません。

ましてや、過剰サービスが当たり前のこの国で
多様化の時代、これまでに無いほど
多岐に渡るサービスが求められています。

しかも、人事異動かある。
自分が、専門家になることが難しい。
ここが、最大の違和感でした。

地方公務員(市役所職員)の仕事の特殊性

国からは、どんどん
仕事が降りてくる。

来た球を打ち返すだけじゃ
やり甲斐なんて感じる暇もない。

前にも書きましたが
やらされる仕事、こなす仕事だと
ストレスが溜まるばかり。

役所に入って、配置されて
目の前の仕事をして。
それだけでは、本当におもしろくない。

すぐに転職を考え始めました

そんな時、民間企業と自治体職員の
女性を中心としたキャリア形成のセミナーの
司会進行を依頼されました。

キャリア形成、職業の適性について
強い関心があり、だからこそ悩んでいました。


自分の才能を、ここで埋もれさせてよいのか?
どんな職業であれば、自分の可能性を
最大限、発揮して働くことができるか?
才能を開花させる働き方とは?
常に自問自答する20代を過ごしてきました。

司会をしながら、セミナー講師の話を聞き
公務員をしばらく頑張ってみるか。
そう思うことができました。

キャリアは、石の上にも3年。
目の前の仕事に一生懸命に取り組むことで
自ら気付かない才能が開花していく。

その講師の言葉を信じてみようと。
そして、これは真実だと
今なら、ハッキリと分かります。

公務員の仕事ならではのおもしろさ

キャリアのプロの言葉を受けて
公務員に対して後ろ向きだった気持ちが
前向きに変わりました。

後手に回るのは、とにかく非効率。

先手必勝
いかに楽しく、楽に仕事をするか?
そればかりを考えて業務改善の鬼に笑
やれば、その成果は後の世代の負担軽減にも。

先手を打つことに労力をかければ
必ず、仕事は楽になります。


最初に書いた
役所を背負っていく覚悟
の話を受けてからは

自分が市を経営している感覚で
全体を見るようになりました。

これは兼業している経験も
大きく影響していると思います。

まだ個人事業主ではありませんが
ビジネス感覚は同等並に鍛えられています。

これから、兼業、副業、複業が推進されれば
経営者の目線で業務改善のポイントに気付く職員が
必ず増えていくと思います。

正職員でなくても
係長でなくても
誰もが、それぞれの視点で
行政の持続可能な運営を考えたら
とても良い方向に進んでいくだろうな。

そんな未来に期待したい。

業務改善やスクラップの効果


私は、無駄が大嫌い!
なので、法的根拠の無い過剰サービスを
どんどんスクラップ(廃止)しています。

不要な仕事を減らすことが、もはや生きがいに笑

これから人手不足は加速することが確実で
逆行して、仕事は増える一方。

例えば、デジタル化。
紙で通知を送付することが法律で定められています。
更に、令和9年から希望者には電子でも通知を送ることを国が決めました。
国が決めたことを、実際に手足として動くのは市町村。
国は、ざっくり、ふんわりと枠組みを決めるだけ。
市役所では、実務レベルでシステム改修や業務フローの見直し、新たな実務マニュアル作成、エラー対応等、多くの新規業務が発生。
これまで通りの紙ベースの仕事に加えて
電子的な対応が追加されます。
マンパワーは増えないのに。
単純に2倍以上の業務量になります。

行政サービスは必要最低限に絞らなければ
仕事が回らなくなるのは目に見える。

だから、スクラップ&ビルドの
スクラップをしなければ、

ビルド、ビルド、ビルド、のみだと
永遠に仕事は減りません。

今から、手を打っておかないとね。
人間がいるうちに。

私にやっていることは
仕事を消していくことです。

だから、私がやってきたことの効果は
私にしか分かりません。
廃止した業務量の全体像を知るのは
私一人しかいないから。

仕事を消しながら
あとあとの人は、こんなに仕事が減るんだな
と嬉しくなります。
自己満足ですが
これは市長賞ものだわ、なんて
自画自賛しながらやっています笑

昨日、書いた記事のとおり
自分が今、この役所にいるからこそ
自分にしか手がつけられない仕事。

実務をやり、無駄に気づいた人にしか
仕事を減らすことはできません。

スクラップの方法


まず、疑問を持つこと。
この仕事って、義務?
そう思うことがスタート。

法的根拠を調べてみる。

市町村は‥しなければならない
→義務だから、廃止は不可
→国に法改正を訴えていく。
 市長からの要請行動につなげる。
 日頃から不満や不都合を感じたら準備、
 通知が出たらすぐに市長にプレゼンできるように。

市町村で情報交換する機会に、情報収集する。
〇〇を廃止することを検討している、
廃止して支障が出ることとして
どんな問題が想定されるか?
意見を聞いてみる。
→たいてい、何も考えたことが無かったとの反応。
 当たり前に前例踏襲してきただけ、と。
私が調べた情報を他市町村にも共有
他市町村でも、業務見直しの動きが広がる

地方自治体職員の皆様へ

同じ地方自治体で働く皆さんは
みんな大切な仲間だと思っています。

急速なデジタル化の進展、
システム標準化と
激動の時代は続きますが
職員の心身の健康と幸せがあってこそ
行政サービスが滞りなく提供できる。

健康経営の視点、
従業員満足が、顧客満足につながる。
それは、公務員も同じく当てはまります。

役所は、今年度末で卒業しますが
早期退職後は、また違った形で
頑張る公務員の皆さまの心身の健康や働き方の相談等
私だからできるサポートとして
何かお役に立つことができればうれしいです。

最後までお読みくださり、ありがとうございます!





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