🌿Vol.266 今年の夏は、海に入ることにした——早朝の海が教えてくれること
今年の夏は、海に入ることにした。
決めたというより、気づいたら足が海に向かっていた、という方が近い。
早朝の、誰もいない海
駐車場に車が一台も止まっていない時間。
海の家もまだクローズしている、静かな時間帯。
そんな早朝の海に、先客がいた。
誰かが、ただ海に浮かんでいる。
その姿を見て、迷わず自分も入った。ぷかぷかと、力を抜いて浮いてみる。
浮くという、シンプルな行為
泳ぐのでも、波と格闘するのでもない。ただ浮く。
海水は体液に近いバランスでミネラルを含み、体を自然に浮きやすくする。だから力を抜くほど、水が支えてくれる。
日常では、力を抜くことの方が難しい。踏ん張ること、頑張ること、コントロールすることに慣れすぎている。
でも海の中では、それが逆転する。手放すほど、楽になる。
からだが応える理由
海に浸かることには、いくつかの効果があるとされている。
体温よりやや低い海水に入ると、体は下がった体温を戻そうと働き始める。この働きが代謝を上げ、血行を促し、冷えの改善につながる。水圧そのものが、マッサージのようにからだに作用するとも言われている。
肌への効果もある。海水に含まれるマグネシウムやナトリウム、カルシウムといったミネラルが、肌の新陳代謝を後押しする。
でも、そういった効能を意識して入っているわけではない。ただ気持ちがいいから、入っている。理屈は後からついてくるものだ。
波音と潮風が整えるもの
早朝の海は、音が違う。
波の音、潮風、広がる水平線——それだけの景色が、頭の中を静かにしていく。
自律神経は、こういう単純な刺激でこそ整うものかもしれない。特別な瞑想でも、高価な施術でもなく、ただ海に浮かんでいるだけで。
クラゲの洗礼
もちろん、いいことばかりではなかった。
浮かんでいる途中、ぴりっとした痛みが走った。クラゲだ。
海に入るということは、こういう不意打ちも引き受けるということだ。人間の都合で管理された場所ではない。海は、海のルールで動いている。
痛みに驚きながらも、どこか納得している自分がいた。これも含めて、海に入るということなのだと。
今年の夏の、小さな決めごと
今年の夏は、海に入ることにした。
大げさな目標ではない。早朝、誰もいない時間に、ただ海に浮かぶ。それだけの、小さな習慣だ。
でもその小さな習慣が、夏の間、からだと心を静かに整えてくれる気がしている。
今日も、海は変わらずそこにある。
🌿締めのひとこと
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。コメントやフォローで、ぜひあなたの『暮らしのテーマ』も教えてください。ゆるやかに、光と風のように——。
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