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FE 100-400mm F4.5 GM OSSの最初の感想

6月5日に発売されたFE 100-400mm F4.5 GM OSSを使って少しだけ野鳥を撮影してきました。
今回はその感想の第1回目です。

今まで何度もNoteで書いてきましたが、小鳥の飛翔を撮影するためにα9 IIIを使っていますが、使用レンズの200-600mmや400-800mmでは被写体のスピードにAFが追いついていないと思われる事が多く感じられました。
これを改善するため、レンズのアップデートを検討していました。

これまで最も条件に近かったのが、FE 300mm F2.8でしたが、300mmだと小鳥だとちょっと短い。
使用しているボディがα1やα7Rシリーズなどの高画素機ならクロップして使っても良いと思えるのですが、α9 IIIだと少なくともSEL14TC(1.4x テレコンバーター)の使用が前提になりそうだったので躊躇していました。
もう一点、ズームでないことによる不自由さも気になり、購入を見合わせていました。

今回のレンズは望遠端が400mmなので、条件によっては十分テレコン無しでも使えると判断しました。
数年前になりますが、α9とAマウントの70-400mmで野鳥撮影をしていた時期がありました。
そこで今回の100-400mmも問題なく使えるということで購入しました。

ちなみに、発売前に予約して買うというのはα99 II以来の2度目です。

以前に使っていたα9
レンズは70-400mm F4-5.6 G SSM(SAL70400G)
社外品の1.4Xテレコンつけています。

今回は一緒にSEL20TCも購入しました。
200-800mmのレンズとして使ってみようと思いましたが、そのレビューは別の機会にしたいと思います。

今回は1.4×テレコンを使用したレビューです。

まずは価格について。
多くの皆さんが気になる純正の競合レンズと比べてみます。
ソニーストアでの各種値引き前の価格です。

FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 301,400円
FE100-400mm F4.5-5.5 GM OSS   364,100円
FE 400-800mm F6.3-8 G OSS 409,200円
FE 100-400mm F4.5 GM OSS   726,000円
FE 300mm F2.8 GM OSS 966,900円

いずれも手持ちで野鳥撮影ができるレンズを並べてみました。
私の場合300mm F2.8は購入対象にはなりませんでしたが、100万円以下で購入可能なレンズとして選択肢として考えている人も多いと思います。
並べてみると感覚が麻痺しそうですが、70万円を超えるレンズはかなり高いと言っていいでしょう。

この新しい100-400mmを野鳥撮影のために購入を検討している方は、すでに上に書いたいずれかのレンズを使っている人も多いのではないかと思います。
300mm F2.8はともかく、それ以外のズームレンズよりも倍近い高額商品なので、各種のレビュー待ちという人もいるのではないでしょうか。

それではFE 100-400mm F4.5 GM OSSですが、価格に見合う性能を持っているのかどうか、以下レビューして行きたいと思います。

ポイントは大きく3点。
使い勝手と描写性能とAFスピードです。
ただし描写性能に関してはレビューに使用するボディが2400万画素のα9 IIIということもあり、割引いた評価になると思います。
現在フルフレームの高画素機を所有していないため、そちらが気になる方は別の方のレビューをご覧いただきたいと思います。

使い勝手

まずは届いたレンズを箱から出し、カメラボディをつけてみました。

左 100-400mm
右 200-600mm

これまで使っていた200-600mmと並べてみました。
見た目ではズームリングが幅広になりました。
だからといって持ちやすいとか、リングを回しやすいという程の違いは感じられませんでした。
全長は100-400mmの方が少し長いです。
まぁ、これはメーカーのページで仕様表を見ればわかることです。

ではスペック表からはわからないことを書きます。
写真ではレンズを下に向けて置いていますが、焦点距離は100mmになっています。この状態で400mmにズームして、手を離すとズームリングが内部のレンズの重みでスーッと動いて自然と再び100mmになります。
200-600mmではそんなことはありません。
だからこのレンズには「ズーム操作感切り換えスイッチ」というものが付いています。
GMレンズだからこのスイッチがあるのではなく、このスイッチがないと不便(というよりユーザーから苦情が来るでしょう)なので存在するのです。
もしスイッチがないと、野鳥撮影で持ち運び時にレンズを下に向けている人なら、構えるたびに100mmになっています。
逆に上に向けると100mmから400mmにリングが重みで動きます。

このスイッチをタイトにすると上下どちらに向けてもズームリングは動くことはなくなります。
ただし、リングを回転させるための力は200-600mmよりも必要になります。
400mmを多用する人はタイトにする方が良いでしょう。
私は持ち運び時はレンズを下に向けることはないので、とりあえずスムーズで使っています。
ちょっとだけ使った感想からは、スムーズとタイトの中間にも選択肢があれば良いのにと思いました。
もっと言えば200-600mmや400-800mmのように自重で動く事なく、あのリングの軽さが実現できればいう事なしだし、スイッチも不要となったでしょう。
この辺のことは宣伝を兼ねたユーチューバーのメーカーへの忖度動画ではあまり触れられていなかったように思います。

重量に関しては、持った感じは200-600mmよりも軽いとわかる程度の違いがあります。
ただし、慣れてしまうと「軽くてサイコーだぜ」とは思わなくなり、「もっと軽くならないかな〜」と考えるでしょう。
人間とはそういうものです。
また、焦点距離を伸ばすためにテレコンを付けると、その差は縮まります。

ズームリングのさらに前方に、200-600mmにはないファンクションリングというものがあります。
私はこれにプリセットフォーカスを割り当てています。
これまではカメラの背面ボタンに割り当てていましたが、どちらが使いやすいか試しているところです。

描写性能

いつもの草地に行って、サンプルになりそうな鳥を撮影してきました。
最初に結論的な事を書いてしまうと、特に描写力に関しては問題を感じませんでした。
書き方を変えると、「GMレンズだから凄い描写力だぜ」という感じではなく、「普通に綺麗に写るよ」といったところでしょうか。
1.4×テレコン付きの絞り開放でも十分な解像力をもっていて、絞って撮る必要はまったく感じませんでした。
ただし、これまで使っていた200-600mmに比べてすごく繊細な写りかというと、段違いという程ではありません。
そもそも200-600mmでもα9 IIIだと出てくる画像は十分精細で問題を感じないレベルでした。
ボディが高画質のα7Rシリーズならまた違った感想になるかもしれませんが、α9 IIIの2400万画素では際立った違いは分かりません。

560mm F6.3 1/320秒 ISO 5000
トリミングしていません。
ノイズ除去と明るさの調整のみで、シャープネスは変えていません。
560mm F6.3 1/500秒 ISO3200
560mm F6.3 1/500秒 ISO3200

以下はそれぞれ被写体を拡大したもの。

被写体を拡大

1.4×テレコンを使っていますが、画質の劣化などはほとんどわからないレベルだと思います。そういうところはGMレンズならではなのでしょう。

まぁ画質に関してはほぼ想像通りの結果で、特に驚くようなことはありませんでした。

これが2.0×テレコンならどれだけ耐性があるのか、いずれ試して見ます。

ただ飛翔シーンを撮らないなら、画質的にはこれまで使ってきた200-600mmや400-800mmでも全然構わないというのが今のところの感想です。

AF性能

私がこのレンズを購入した動機の90パーセントはAF性能に期待したからです。
今回は暗い環境で、さらに1.4×テレコンが必要な距離の被写体だったので、飛び出しは撮影できませんでした。
ただ、AFはテレコンがあっても瞬時にピントが合いました。
短時間の使用でしたが、AF速度・精度では200-600mmよりも良いと判断できるくらいの違いがありました。
今後、飛び出しや飛翔している瞬間のサンプルがある程度確保できたら、新たに投稿しようと思います。

ここまで書いてきましたが、このレンズが価格に見合う性能かどうか、今の段階ではまだ判断できません。
このことは次回以降の感想で書いていこうと思います。

最後に、届いた時の箱ですが、驚くほど大きいです。
この箱を梱包するダンボール箱はさらに二回りほどの大きさでした。
この箱だったら500mm F4が入っているんじゃないかと思うくらい大きかったです。
あと、いつも思うのですが、レンズケース。
これはオプションでも良いのではないでしょうか。
これまでのレンズも、一度も使うことなく箱に入れたままになっています。

下のリンクはこの記事の続きです。

擱筆