春休み、アウトプットとインプットの間で【研#08】/研修で出会う探究の風景
1年目の年度末を迎え、春休みに入りました。
離島の小学校で過ごした1年目を区切る、島の外で重ねた学びと動きの記録です。
実際の直近のつながりは、離島の小学校編#36からつながります👇👇
初めてこのページに来られた方へ
「研修で出会う探究の風景」は、教師としての学びの記録です。
教育公務員特例法には、「教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に努めなければならない」と記されています。
教師にとって学びは、仕事の一部でもあります。
私自身、これまで校内研修や教育センターでの研修、研究大会、学会、そして自主研修など、さまざまな学びの場に関わってきました。
そこには毎回、出会いがあり、葛藤があり、ときに自分の教育観が静かに塗り替えられる瞬間がありました。
このシリーズでは、そうした研修の風景を綴っています。
現在進行中の連載とも時系列でつながる形で、掲載しています。
今回は勤務していた離島の小学校での1年目を終え,春休みにアウトプットとインプットで学んだ研修です。
前回の研修シリーズはこちら👉「年度の終わりに、人と学びが結び直された夜【研#07】」
1 春休みのはじまりに向かった学校
春休みに入り、島と同じ市内にある学校へ向かいました。
LAN整備の支援をしてほしいと以前から知り合いの校長先生から頼まれていたからです。
島の学校がある同じ市内とはいえ、この学校もへき地1級の小さな学校(ちなみに島の学校はへき地2級)で、島からの連絡船が朝と夕方に寄る場所にあり、ちょうど島の対岸にあたる地域でした。
ただ,本土にあるというのが私の勤務する島の学校と違うところでした。
漁業が盛んな町で、昔から島とのつながりも深く、連絡船が郵便物を届けるために立ち寄っているとも聞いていました。
ただ、島ではなく本土の自宅からなので、車で出ていつも連絡船に乗る港を過ぎ、全部で1時間半ほど走った約束の場所でこの学校の校長先生と合流しました。
ここからは,校長先生の軽乗用車でなければ入れないほど細い道を抜け、学校に到着しました。
2 「全部つなげてほしい」という依頼
校長先生から聞いた依頼は、職員室にあるすべてのPCからプリンタとフォルダの共有、そしてインターネットが使えるようにしてほしいというものでした。
各教室までLANを引く話だと思っていましたが、まずは職員室内の環境整備が中心でした。
配線を確認すると、ADSLモデムとブロードバンドルーターがあり、そこから複数のケーブルが伸びていました。 一部の机にはHUBがあり、限られた範囲だけLANが組まれていました。
以前、別の市内のPCショップに一部だけ整備してもらったものの、全体を設計するとさらに費用がかかるため、今回あらためて私に依頼されたということでした。
3 フロッピーがいらなくなった日
ルーターからの配線をたどり、図書室へ伸びているケーブルや外れている配線を確認しました。
全職員のPCがつながればよいという条件だったので、既存のHUBを生かし、残っていた4ポートHUBを追加して対応することにしました。
1台だけネットワーク上で見えないPCもありましたが、インターネットは使える状態になりました。

事務の先生と教頭先生のPCも設定しました。
これまでデータをフロッピーで持ち運んでいたそうで、自分のPCからプリンタが使えるようになったことを、とても喜んでくださいました。
その様子を見て、この作業の意味を実感しました。
4 続きの作業と、もう一つの現場
校長室への配線と残りの机の列については部品が足りなかったため、後日もう一度訪れることにしました。
帰宅後、8ポートHUBとLANケーブルを購入しておき、再び学校へ向かう日が来ました。
校長室のドア上部の隙間を使ってケーブルを引き込み、PCにネットワークカードを取り付けて設定を行いました。
ネットワーク印刷時に表示されるエラーなど、気になる点はありましたが、実用上は問題なく、依頼された作業は無事に終えることができました。
自分が支援に入ることで、学校が余分な費用をかけずに済むのであれば、それも一つの役割だと思っています。
設計や設定を考える時間そのものが、私にとっての学びでもありました。
5 春休みのもう一つの学び
この春休み、大阪で行われたジャストスマイル2の製品発表会にも参加しました。
12時過ぎに会場へ到着し、受付開始まで少し時間があったため、あらかじめ約束していたネット上で交流のあった大阪のNさんと昼食をご一緒しました。
会場には、オンラインやオフラインを通じて知り合っていた方々が多く参加されていて、声をかけ合い、言葉を交わすうちに、何だかうれしくなってきました。
離島という、ふだん限られた人間関係の中で生活しているからでしょうか。
自分でも理由を考えてみましたが、たぶん、そういうことなのだと思います(笑)。

実践発表では、製品をどこまで使い込めるかという視点を考えさせられました。
大学の先生の講演では、メタ認知の大切さを改めて確認しました。
製品発表会では「機能の追加よりも配慮の強化を」というコンセプトがとても気に入り、これまでのスマイルに加えて紹介されたグループウェアを使って、どんな授業が組めるだろうかと、発表を聞きながらぼんやり考えていました。
発表会の後には懇親会があり、いろいろな方と話をすることができました。
ジャストシステムの社長さんとも言葉を交わし、さらにスタッフの中には、私と同じ中学校と高校で、一つ上の先輩にあたる方もおられて、思わぬローカルな話で盛り上がりました。
製品づくりに向けた社員の方々の情熱を間近に感じ、だからこそ、こうした製品が生まれるのだと、あらためて思いました。
帰りは渋滞で予定より遅くなりましたが、疲れと同時に、心地よい充実感が残りました。
春休みは、休むだけの時間ではなく、頼まれて動き、学びに出かける時間にもなっていました。
アウトプットとインプットを行き来しながら、次の年度へ向かう準備が、静かに進んでいたのだと思います。
これまでの研修編はこちら👇👇
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