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学びを、島に返すところまで【な総島魚#13】/なるほど!総合的な学習2(離島の小学校①・おさかな天国編)

教室から始まった学びは、島の外へ出て、そして最後に島へ戻ってきた。
離島の小学校で行った1年目の総合的な学習の時間、その解説編も本稿で最終回となる。

今回の対応する本編(島総13)👇

本シリーズについて(初めて読んでいただく方へ)

本稿は、2002年度(平成14年度)、県内で唯一の離島にある小学校に赴任した1年目に行った「総合的な学習の時間」の実践記録をもとにしています。
※本文中の地名・学校名・人名などは、一部仮名を使用しています。

本シリーズは、同時に公開している「vol2 お魚天国青波島編/離島の総合的な学習の時間①(本編)」で描いた出来事をもとに、授業構成の意図や教師としての判断、その背景にあった迷いや選択,さらには裏話やエピソード等を整理する解説編です。
物語として描いた本編とあわせてお読みいただくことで、実践の全体像がより立体的に見えてくることを意図しています。

いよいよ今回は最終回です。
離島での1年目の総合的な学習の時間のエンディングになります。

本編マガジンはこちら(全13回無料)

解説編マガジンはこちら(全13回有料)
※1月中は100円で読み放題です。


1 学びの区切りを、島に返すところに置いた

1年目の総合的な学習の時間は、自分たちが制作してきた「おさかな天国 海辺のデジタル図鑑」を島の人に見ていただくところで、一応の区切りを迎えることにした。
図鑑はインターネットを通じて島外の人に見られ、学びの過程も含めて評価され、マイタウンマップ・コンクールで農林水産大臣賞を受賞することになった。

表彰式に出席した6年生3人の経験は、確かに何ものにも代えがたいものだった。
教室で積み重ねてきた学びが、初めて社会の場で評価される経験は、子どもたちにとっても、教師である私にとっても強く印象に残る出来事だった。

しかしその一方で、最も大切にしたい島の人々には、作品そのものも、そこに至る学びの足跡も、ほとんど届いていなかった。
農林水産大臣賞という名前だけが島に広まり、図鑑の中身や、子どもたちがどのように島の魚と向き合ってきたのかは知られていなかった。

子どもたちにとって、本当のゴールは賞を取ることではなかった。
島の魚を調べ、聞き、考え、まとめてきたことを、島の人に見てもらい、知ってもらうことにこそ意味があった。

学びを外に届けることができたからこそ、今度はそれを島の中に返す必要がある。
発表で終わらせるのではなく、島の人と向き合い、同じ時間を共有する場をつくること。
その判断が、この1年の総合的な学習の時間を締めくくるために欠かせないものだと考えるようになっていた。


2 待合室を「もう一つの教室」にした判断

作品はデジタル図鑑であるがゆえに、パソコンで見ることが必須だった。
本当は、デジタルデバイド編で構想していたように、イントラネットを通じて、図鑑やニュース、天気予報などを島の誰もが見られる環境を整えたかった。
しかし、そこまで環境が整うのを待っている時間は、もう残されていなかった。

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【完結】離島の小学校で行われた「魚の図鑑づくり」プロジェクトを通して、子どもたちが探究に出会い、学びを深めていく記録をまとめたシリーズです…

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