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図鑑づくりを動かした三つの下ごしらえ【な総島魚#06】/なるほど!総合的な学習(離島の小学校編)/おさかな天国編

前回、子どもたちは他校のWebページを読み比べながら、“読み手”の存在に気づき始めた。
表面的な特徴の奥にある「誰に届けるのか」という視点が芽生え、KJ法による整理を通して、図鑑の大まかな枠組みを自分たちで描き出せるようになった。
外部に向けて発信する緊張感が、島の学びに新しい風を通し始めたのである。

※2002年度(平成14年度)離島勤務1年目の「総合的な学習の時間」の実践記録をもとにしています。
※本文中の地名・固有名詞・氏名などは一部仮名にしています。

今回の対応する本編(島総①#06)👇



1.トラブルを未然に防ぐ“指導者の仕事”

この回の中心は、研究授業に向けた準備である。
当時、児童にホームページ作成をさせるために使用していたのは「ホームページビルダー(HPB)」だった。
しかし、もともと大人向けに設計されたソフトであり、そのままでは子どもたちには扱いづらい。
そこで必要になるのが“わかりやすいマニュアル”の整備だった。

私は、画面キャプチャを一つずつ取り込みながら、操作の順序を丁寧に分解し、4ページにわたる手引きを作った。
今振り返ると、自分でも驚くほど細かく作り込んでいる。
特に、保存先のネットワーク設定が前任校と異なっていたため、既存のマニュアルを流用するのではなく、ほぼ一から作り直す必要があった。

この“技術的な下ごしらえ”は、学びを支える重要な基盤だ。
操作方法が不明瞭だったり、保存に失敗したりすると、せっかくの探究の流れがそこで止まってしまう。
子どもたちの試行錯誤を継続させるためには、教師の側で思わぬ障害を取り除いておく必要がある。

マニュアル1ページ目は以下の画像である。

当時のHPBマニュアル

なお、2ページ目以降のマニュアルは今回のnote末尾に掲載しているので、興味があればそちらも参照してほしい。
作りを見返すと、保存先やフォルダ構造といった、当時つまずきやすかったポイントを自分なりに丁寧に説明していることに気づく。

いまでは、クラウドが自動で保存や整理をしてくれるため、利用者が「どこに保存するか」を意識する場面はほとんどない。
しかし当時は、保存とは“正しい場所を自分で指定する作業”であり、そのためにはフォルダの概念を理解していることが前提だった。

この違いを思い返すと、マニュアルづくりに時間をかけていた理由があらためてよくわかるのである。


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