離島の3年目が始まる前に【ふエ#37】/ ふりかえりエッセイ 37
2001年〜2004年に勤務していた離島の小学校の連載を書き始めてから、ここでひとまず一区切りとなった。
今回は、3年目を前に、ここまでの連載を少し振り返りながら、これからのことについて書いてみようと思う。
2年間を書き終えて思うこと
現在連載している、2000年代前半の離島勤務時代の記録。
その2年目までが、ようやく一通り終わった。
振り返ってみると、離島勤務について書き始めたのは昨年9月の中頃だった。
1年目を書くのに約4か月。
そして、今年1月の終わり頃から始めた2年目も、気がつけば約4か月。合わせると8か月になる。
このペースでいくと、離島シリーズ全体が終わるのは9月頃になるのだろうか。
そんなことを考えながら、改めて「島での3年間」という時間の大きさを感じている。
わずか3年間なのだが、振り返ってみると、実に多くの出来事が詰まっていた。
今思えば、あの3年間は、私にとって間違いなく人生の大きな転機だった。
離島という特別な環境の中で、教師として毎日を過ごしながら、総合的な学習の時間にも、情報教育にも夢中になっていた。
忙しく、余裕のない日々だったはずなのに、今振り返ると、不思議なくらい濃く、輝いていた時間だったように思う。
そして何より、あの島で過ごした3年間は、今の自分につながる、とても大切な経験だった。
離島の時間を、4つのテーマで書いてきた
離島編では、特別な環境にある小学校での毎日のくらしや、学校で起きた出来事を書いてきた。
「離島の小学校編Season1」「Season2」では、島で暮らしながら教師として過ごした日々を中心に描いてきたし、「総合的な学習の時間」では、お魚天国編やアワビいっぱい編を通して、単元づくりから実践までを時系列で記録してきた。
アワビいっぱい編では、総合的な学習の時間だけではなく、テレビ会議や掲示板を使った交流、キーボードスキルの取組なども交えながら、島の子どもたちの視野をどう広げていくかを書いてきた。
一方、「デジタルデバイド編」では、当時の島の通信環境やICT環境の変化を追ってきた。
制限付き衛星インターネットが終わり、学校ではようやくアナログ回線が使えるようになった。
しかし、それでもまだ島全体に環境が広がっていたわけではない。
さらに、教員として関わってきた研修についても「研修編」として掲載してきたが、途中からは離島での時系列に合わせる形に変わっていった。
つまり私は、この2年間の離島勤務を、学校生活、総合的な学習の時間、デジタルデバイドへの挑戦、そして教員研修という4つのテーマに分けながら、並行して書いてきたのである。
1つの出来事が、総合的な学習の時間にもつながり、自分自身の研修にもつながる。
あるいは、島でのくらしそのものが、学校での実践に影響していることもある。
だからこそ、テーマを分けながらも、同じ時間を少し違う角度から描いてきたつもりである。
過去の日記を、今の自分が編集している
もっとも、この連載はゼロから書いているわけではない。
原稿のベースになっているのは、当時の私自身がWebページやBlogに書き残していた日記や記録である。
当時の私は、離島勤務という貴重な経験を、とにかく夢中で発信していた。
そのログが今も残っているので、それを掘り起こしながら、テーマごとに整理して掲載してきた。
しかし、これがなかなか大変なのである。
大きな出来事は覚えている。
だが、細かな部分になると、読み返して初めて
「ああ、そうだったな」
と思い出すことも多い。
しかも、その記録をどの連載に入れるかで、また迷う。
「これはデジタルデバイド編につながる話かな。」
「この授業は総合的な学習の時間にも関係しているかもしれない。」
「自作PCやネットワーク設定の話は、もう入れなくてもいいか。」
そんなことを考えながら、過去の自分の記録を、現在の自分が編集しているのである。

3年目に向けて考えていること
そして、いよいよ3年目に入る。
実は、この頃から元の記録が少し変わってくる。
以前のような日記形式ではなく、出来事を断片的にメモしただけの日も増えてくるのである。
「○○へ出張」
「メールの返信」
「塩づくり打合せ」
そんな短い記録だけが残っている日もある。(笑)
しかも、1日にいろんな分野がたくさん書かれていて、そこから話を広げなければならない。
だからこそ、3年目は、これまでとは少し違った形で書いてみようかと思っている。
総合的な学習の時間編では、この時期に実践した「塩物語」の単元にぐっと絞って書いていく予定である。
また、この頃になると、これまで「離島の小学校編」には入れにくかった内容も増えてくる。
情報教育に関する動きや、県小教研事務局として関わったこと、総合的な学習の時間をめぐる研修やプロジェクトなど、学校の日常とも、総合的な学習の時間編とも少し違う記録である。
当時の日記を読み返していても、
「これはどこに入れればいいのだろう」
と迷うものがかなり出てくる。
だからこそ、そうした内容をまとめる形で、「島の学校3年目の学び編」を作ってみようかと考えているのである。
つまり、3年目からは、
①離島の小学校編Season3
②デジタルデバイド編
③研修編
④島の学校3年目の学び編
⑤総合的な学習の時間Vol.4
という5本で進めていこうかと考えている。
さて、いつ本土へ戻れるのだろうか
さて、私はいつ本土へ戻ることができるのだろうか。
もちろん、この連載の中での話である。
古いログを読み返しながら、「こんなこともしていたのか」と今さらのように思い出している。
3年目は、まだ自分でも整理しきれていない。
ただ、この3年目には、後になって振り返ってみても、私の教員生活の中で最も印象に残る出来事の1つも待っている。
だからこそ、ここから先は、私自身にとっても改めてたどり直すような時間になるのかもしれない。
そんなことを思いながら、これからも書き続けていこうと思っている。
【前回のエッセイ👇】
【これまでのふりかえりエッセイマガジンはこちら👇👇】
いいなと思ったら応援しよう!
応援いただいたお気持ちは、子どもたちの学びを物語として発信し続ける力となり、教育の現場で役立つヒントへとつなげていきます。